オリジン東秀を狙う ドン・キホーテのM&A 4班 大東2年 日大2年 大東2年 大東1年 高木 高櫻 田上 中島 彩 一輝 文彦 睦美 目次 1.はじめに 2.企業概要 3.M&Aとは 4.ドン・キホーテの新たな試み ①新しい事業形態の開発 ②ドン・キホーテがオリジン東秀を狙った動機 ③体制 ④オリジン東秀が考える提携における問題点 5.ドン・キホーテのM&A~敵対的TOB~ 6.友好的買収者のイオン 7.考察 8.参考文献 1.はじめに • 失敗のケースを調べることで、教科書にはな い観点から新たなことを学べるのではないか と考えました • 両社は私たちの生活になじみのある企業で あったから 2.企業概要 企業名 株式会社ドン・キホーテ オリジン東秀株式会社 設立 1980年9月 1966年9月 資本金 149億7700万円 32億6875万円 売上高 約4809億円(2009年6月期) 約476億円(2009年1月期) 従業員 4391名 621名 事業内容 ディスカウントストア運営 持ち帰り総菜・弁当店「オリジン弁当」、 中華料理店「東秀」経営 3.M&Aとは 企業の買収・合併 メリット 「シナジー効果(相乗効果)」 2社以上の企業が協力することで、互いの必要外部資源を利用 することができるため、より有利な事業展開が期待できる デメリット 「リスクが大きい」 商取引などと比べて、多額の投資が求められるため事業に失敗 してしまうとその損失の全てを受けなくてはならない 4.ドン・キホーテの新たな試み ①新しい事業形態の開発 コンビニエンスストアへの新たな試み ・ 立地が選びやすい ・ 24時間営業 ・ 調理済みの食品の販売 ・設備投資の削減(建築費、人件費など) 次世代型コンビニエンスストア計画 4.ドン・キホーテの新たな試み ②ドン・キホーテがオリジン東秀を狙った動機 広さ 品数 価格 約100㎡ 約3000品目 定価 次世代型のコンビニ 約250㎡ 約8000品目 平均20%の割引 通常のコンビニ 従来のコンビニに比べ品揃えが多く、価格も安い中型コンビニ 店舗展開や低価格販売の知識はあっても、コンビニの目玉になる 弁当などの調理済み食品の販売に対する知識がない オリジン弁当で有名な「オリジン東秀」に目をつける 「次世代型コンビニエンスストア」と同じ24時間営業であり営業エリアも重なる ことから、ドン・キホーテ側は双方にとってメリットがある提携事業企画とした 4.ドン・キホーテの新たな試み ③体制 業務提携 ・新しい名前を付けた店を2006年6月までに10店舗出店 ・7月以降は1ヵ月に10店舗程度出店できる体制の構築の検討 ドン・キホーテの約半分~1/3 の売り場面積で 展開する小型ディスカウントストア 仮出店 両社の提携はこの実験段階で終わってしまう 4.ドン・キホーテの新たな試み ④オリジン東秀が考える提携における問題点 次世代型コンビニエンスストアにおける不安要素 ・経営に参加できない恐れがある ・立地によってはオリジン東秀の既存店舗における営業に 相当の悪影響が生じる可能性があること ・「次世代型コンビニエンスストア」の詳細が、提示されていない 仮出店の際に起きた問題点 ・ピカソの集客力が売り上げに結び付かなかった ・店舗の衛生面、安全面や商品の品質の確保などの面で、 検討すべき問題が多数存在した オリジン東秀は消極的な姿勢を取る 5.ドン・キホーテのM&A ~敵対的M&A~ 「両者提携の次世代型コンビニエンスストア をいち早く出店するために必要なスピードが 不足している」 敵対的TOBに踏み切ることを発表 友好的TOB 株式公開買付 • 買収される企業が買収に協力的なケースで合併や、同じ グループ企業を子会社化すること。 目的の銘柄の「株式」を取得するために、その買付内容を 「公開(宣言)」し、証券取引所を仲介しないで、 敵対的TOB 不特定多数の株主から「買い付ける」行為のこと。 • 買収される側の経営陣が、株の買い集めに同意しないに も関わらず、一方的に買収を行うこと。 6.友好的買収者のイオン 仕入れ網や人材を活用し、関東以外に店舗を拡大することができるようになるといっ たメリットがあることからイオン株式会社に支援を要請 企業名 イオン株式会社 設立 1926年9月 資本金 1990億5,400万円 売上高 連結:約5兆2,308億円 従業員 連結:73,653名 単独:14,790名(2008年8月20日現在) 事業内容 純粋持株会社 チェーンストア、ショッピングセンターの経営及び、これに相当する 業務を営む外国会社の株式または持株を所有することによる当該 会社の事業活動の管理 6.友好的買収者のイオン 要請を受けたイオン、 ホワイトナイトとして名乗りを上げる ホワイトナイトとは・・・企業の経営陣との合意の上で、友好的な 立場からTOBなどを行う買収者の事 イオンがオリジン東秀を買収すると・・・ ・弱かった夜間の総菜の充実 ・オペレーションのノウハウの吸収 ・立地による集客力の増加 6.友好的買収者のイオン イオンのTOB イオン側は買付予定資金として約277億~553億円を用意し、 オリジン株の過去1年間の最高値2740円を超える1株3100円 を買い付け価格として提示 ドン・キホーテは資金的にイオンに遠く及ばないので TOBを断念せざるを得なかった イオンはオリジン東秀を子会社にすることができた 7.考察 「次世代型コンビニエンスストア」計画 あらゆる問題、危険性 失敗 誠意をもって問題に 取り組むことをしなかった 不信感を抱いた 7.考察 敵対的TOB は即効性があり、M&Aを成功させる友好的な手段 M&A後の経営を考えると、あまり良い手段ではない オリジン東秀への配慮 ・事業内容を明確に説明する ・挙がった問題に誠意を持って応えること ・食品業に対する知識を深めること ・オリジン東秀に対して、メリットをしっかり提示すること M&Aは時間をかけてでも友好的に進めることが、 ドン・キホーテのM&Aは成功したのではないか 成功の鍵になるのではないか 8.参考文献 ・ケースに学ぶ経営学 (東邦大学経営学部グループ/有斐閣) ・ドンキホーテホームページ (http://www.donki.com/index.php) ・オリジン東秀ホームページ (http://www.toshu.co.jp/) ・イオンとドンキホーテによるTOB合戦 (http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/ news/060324_tob/)
© Copyright 2025 ExpyDoc