アトラスシリコン半導体飛跡検出器:ATLAS Silicon

2010年LHCの運転状況
2010年の積算データ収集状況 (積分ルミノシティ)
2010年8月26日
一回のフィルでのルミノシ
ティの移り変わり
2010年3月30日の重心系エネルギー7TeVでの初衝突以来、LHCの性能は飛躍的に向上してきました。収集したデータは毎月それま
での10倍のデータを集めるペースです。8月末までで3.46pb-1集まりました。目標は2011年末までに、1fb-1=1000pb-1、つまりい
まの300倍のデータを取る予定です。
ルミノシティの改善状況
N kb f
N kb f
L
F
F
*
4 x y
4 n 
2
8月達成!
6月達成!
エネルギー
バンチあたりの陽子数
バンチの個数
Emittance
β*
TeV
1.E+10
2010年末目標
(どちらか)
3.50
10.0
432
3.75
3.50
3.50
10.0
792
3.75
3.50
cm-2 s-1 1.0E+30
ルミノシティ
cm2
6.0E-26
陽子の反応断面積
Hz
6.1E+04
反応頻度
Hz
1.4
バンチあたりの衝突数
9.0E+30
6.0E-26
2.4E+05
1.3
1.1E+32
6.0E-26
6.5E+06
1.3
2.0E+32
6.0E-26
1.2E+07
1.3
リングあたりの陽子数
設計値の何%?
陽子ビーム電流
ビームのエネルギー
ビームサイズ
4.8E+12
1.5
8.6
2.7
59.3
4.3E+13
13.4
77.7
24.2
59.3
7.9E+13
24.5
142.5
44.4
59.3
mA
MJ
um
4.0E+11
0.1
0.7
0.2
59.3
–
–
–
–
–
–
バンチの数
バンチあたりの陽子数
規格化エミッタンス
相対論効果(E/m0)
衝突点でのベータ関数
衝突パラメータ
• 衝突角度
• バンチの長さ
• バンチの横方向の拡がり
3.50
10.0
36 (48)
3.75
3.50
µm
m
3.50
10.0
4
3.75
3.50
2
kb

n

*
F
c
z
*
Total Intensity
Beam Brightness
Energy
Interaction Region
  
F  1 / 1   c *z 
 2 
2
既に、バンチあたりのルミノシティはほぼ設計値を達成しているので、後はバンチを増やしていけば、ルミノシティはどん
どんあがっていきます。2010年中に2×1032cm-2s-1に成功すれば、2011年のランで1fb-1を達成できます。
-1
1fb のデータでどこまでわかるか?
ヒッグス粒子探索
ヒッグスの質量が135-188GeVの
領域にないことは示せます。
Tevatronに追いつき追い越す!
超対称性粒子(SUSY)探索
スクォークが0.7-1TeV
あるいは
グルーイノが0.7TeV
以下の質量である場合に
は発見できる可能性があ
ります。
Tevatronの結果(2010年7月時点)
2012年は一年間ビームを止めLHCの改良を進めます。2013年か
ら、設計値の重心系エネルギー14TeVでの実験を始める予定で
す。