スライド 1

SAP アドオンの問題を根本から解消!
マイクロソフトテクノロジー活用のススメ
マイクロソフト 株式会社
本セッションのゴール
SAP の「アドオン」の問題を解決するための
3つのポイントについて、まず概説します
SAP を「素」のまま利用する
サブシステムを開発し SAP と連携
(短期的に)レガシーシステムを残し SAP と連携
このうち、今回はサブシステム開発の部分に
ついて、事例をベースに詳細を説明します
技術の詳細には立ち入りません
SAP/MS Solution Site を参照してください
http://www.microsoft.com/japan/business/sap/default.mspx
Agenda
1. 業務システムの導入~その過去と未来
2. SAP アドオン問題を解消するマイクロソフト
テクノロジー
3. サブシステム開発と SAP 連携
3-1. マイクロソフト社内における事例
4. その他の事例
5. まとめ
1. 業務システムの導入
~その過去と未来
“ベストプラクティス”としての SAP
パッケージに組み込まれた業務改善ノウハウ
多くの事例に裏づけされた実績
迅速な導入と高い拡張性、サポート力
過去も未来も、時代が必要とするソリューション
従来の SAP 導入手法の問題
ただし、各企業には様々なニーズが存在
サーバー側にもたせる処理の追加、データ項目の追加、
フロントエンドの拡張、帳票の追加、既存システムの存在など
ここで SAP への「集約」に過度に固執すると・・・
SAP への膨大なアドオン開発の発生
アドオン開発のコスト
(その後の)運用保守の問題
SAP アドオン開発部分
SAP への「集約」
に過度に
固執すると・・
SAP
パッケージ部分
今後の業務システム導入手法
3つの大原則
1. SAP は「素」のまま導入、または「素」の状態に戻す
2. SAP とのギャップ部分は、「汎用的な」開発技術を
用いてサブシステムを開発し SAP と連携
3. 既存システムを SAP へ無理に移行せず SAP 連携
SAP
パッケージ部分
SAP アドオン開発部分
SAP
パッケージ部分
ハイブリッド
構成へのシフト
相互連携
サブシステム
既存システム
トレンドは”ハイブリッド” ~ 開発・運用コストを低減
SAP の豊富な外部連携機能
SAP は様々な外部サブシステムと直接連携が可能(標準機能)
.NET アプリケーションから SAP の BAPI/RFC, IDoc, Web Service 実行
SQL Server Business Intelligence から SAP へ Select table 文を発行
さらに SAP 社認定の EAI エンジンを追加導入することで、
既存システムとの連携が容易に
BizTalk Server を導入しレガシーシステムと連携
サブシステム
既存システム
各種
アダプタ
EAI
エンジン
標準
連携
機能
SAP
”ハイブリッド”構成を下支えする SAP の連携機能
SAP の豊富な外部連携機能
XML / SOAP / HTML / UDDI
Visual C#,
Visual Basic
など
Non
SAP
XML/HTML
SAP
Connector
for
Microsoft .NET
EAI
エンジン
(BizTalk など)
ASCII
SAP
IDoc ALE
EDI
ASCII
BAPI
/RFC
LSMW
バッチ
インプット
・
ダイレクト
インプット
2. SAP アドオン問題を解消する
マイクロソフトテクノロジー
アドオン問題を解消する Microsoft テクノロジー
サブシステム開発ソリューションとしての Visual Studio 2005,
SQL Server 2005 Business Intelligence
サーバー側にもたせる処理の追加、保持するデータの追加、
フロントエンドの拡張、データ二次利用の追加など
システム連携ソリューションとしての BizTalk Server 2004
メインフレーム、オフコンとの連携など
サブシステム
既存システム
各種
アダプタ
EAI
エンジン
標準
連携
機能
SAP
サーバー処理・データ項目の追加、フロントエンド
拡張のニーズを満たすには
Visual Studio 2005 による .NET アプリケーション開発
様々な開発言語環境のサポート
Visual Basic .NET、Visual C#、Visual C++、Visual J# など
様々なシステムへの接続
(※)Visual Studio 2005 は今年中リリースの予定。
現状は Visual Studio .NET 2003 を利用可能。
SAP(BAPI/RFC, Web Service を実行するなど)
他に RDBMS(SQL Server, Oracle, DB2/UDB 他)など
様々なフロントエンドのサポート
Web、Windows、Office、モバイル アプリケーションなど
SAP
様々なフロントエンド
様々な開発言語
SAP を含めた様々なデータソース
Visual Studio での SAP Connector for Microsoft .NET
利用イメージ
②BAPI/RFC が
.NET ベースの
関数に見える
①利用したい
BAPI/RFC
を指定
③フロント
エンド
を展開
データ二次利用のニーズを満たすには
SQL Server 2005 ビジネスインテリジェンスの導入
ETL エンジンとしての機能
(※)SQL Server 2005 は今年中リリースの予定。
現状は SQL Server 2000 を利用可能。
様々なデータソースへの接続
SAP(BAPI/RFC を実行、または Select table 文を直接実行など)
他に RDBMS (SQL Server, Oracle, DB2/UDB 他)、テキストファイルなど
OLAP エンジン、レポーティングエンジンとしての機能
Excel ピボットテーブルによる分析、ブラウザ・PDF ベースのレポート
SAP
SAP データなどの分析・レポート
ETL/OLAP/Reporting
サーバー機能
SAP を含めた様々なデータソース
SQL Server 2005 Integration Services から
ADO .NET Data Provider for SAP 利用イメージ
③ 抽出データの分析
① SQL Server から SAP への接続
SQL Server 2005 Integration Services における
SAP からのデータ抽出
①SAP テーブルオブジェクトからのデータ抽出
select BZIRK as ID, BZTXT as Name from T171T
where SPRAS like 'E‘
②BAPI/RFC の実行:
Exec BAPI_CREDITCARD_CHECKNUMBER
@CREDITCARD_TYPE='VISA',
@CREDITCARD_NUMBER='4346764526349895‘
② SAP からのデータ抽出のデザイン
レガシーシステムとの連携を確保するには
BizTalk Server 2004 による疎結合連携の導入
豊富なアダプタ
SAP(BizTalk Adapter for SAP で IDoc 受発信、BAPI/RFC,
Web Service 実行)
他にレガシーシステム(メインフレーム、オフコンなど)
豊富な連携機能
様々なファイル形式、
SAP
通信プロトコルのサポート
SAP
マッピング、加工、
ルーティング
ビジネスプロセス
サービスハブ
実行および管理
モニタリング
オフコン2
メインフレーム
オフコン1
ビジネスプロセス
.NET など
デスクトップ
①SAP R/3 – 通信する外部プログラム(BizTalk)指定画面
③BizTalk – 通信する
SAP サーバー指定画面
④BizTalk - IDoc タイプ指定画面
②SAP R/3 – 通信する IDoc タイプ指定画面
3. サブシステム開発と SAP 連携
(3-1. マイクロソフト社内における事例)
業務要件と SAP の間のギャップ
SAP 「標準」のユーザーインターフェイス、
ワークフロー機能は社内のニーズを満たして
いなかった
特に操作性、機能のボリュームなど
特に一般社員が頻繁に利用する業務について
は、この「ギャップ」の影響度が大きい
立替金精算申請、一般購買申請、販売情報分析、
人事情報管理、受注管理など
SAP の「中」
にアドオン??
SAP の「外」
にサブシステム
開発?
マイクロソフト IT 部門の見解と決断
コスト
SAP テクノロジーはあくまでも「パッケージ」、
「開発環境」としてはより安価な Microsoft
テクノロジーを利用すべき
品質
追加開発を SAP の「外」に出すことで
SAP の品質を確保すべき
運用管理
追加開発を SAP の「外」に出すことで
SAP の将来のアップグレードを容易にすべき
パッケージとしての SAP のメリットを損ねる「中」への
アドオンは行わず、「外」にサブシステムを切出す事を決断
マイクロソフト社内における SAP とサブシステム
社内購買システム
MS Market
業務経費清算システム
MS Expense
社内イントラネットサイト
販売情報データウエアハウス
MS Sales
基幹業務システム
SAP R/3
受注管理システム
MOET
「ボルトオン」
サブシステム
人事管理システム
HeadTrax
各種標準レポート
Excel
MS Market
対象業務
従業員向け一般購買申請業務
PC、周辺機器、間接財など
導入前の状況
10数種類におよぶ
紙帳票による
購買処理
MS Market
MS Market
MS Market システム概要図
MS Market
サーバー
(1)購買
申請
SAP
Web
Connector
アプリケーfor Microsoft
ション
.NET
従業員
IIS
SQL
Server
上長
(2)メール
送信
Exchange
Server
MS Market
MS Market システム概要図
(0)品揃えメンテナンス
MS Market
サーバー (4)発注登録
(1)購買
申請
(BAPI
コール)
SAP
Web
Connector
アプリケーfor Microsoft
ション
.NET
SAP
IIS
SAP R/3
従業員
(5)発注
(EDI or
メール)
EDI
Server
(3)承認
SQL
Server
上長
(2)メール
送信
Exchange
Server
Exchange
Server
(※)BAPI としては PurchaseOrder.CreateFromData を利用。
契約ベンダー
MS Market
Visual Studio を利用して低コストでサブシステム開発
承認ワークフロー(+DB)の仕組みを SAP の外に開発
SAP との連携には標準の BAPI を利用、アドオンは無し
Web アプリケーション化しブラウザからのアクセスを可能に
開発に際しては、3名のプログラマーが 4ヶ月で開発
最低限のサーバースペックで大規模に展開
Web サーバ、DB サーバ 1台ずつ
世界 26ヶ国、年間 40万件、3,840億円の購買を処理
ユーザーに対する効果
1件あたり 7,200円かかっていた業務を、600円に削減
年間 29億円から 2億4千万円へ
申請にかかる平均時間 20分→ 3分に短縮
マイクロソフト社内でのサブシステム開発&
SAP 連携:全体的な効果
SAP 本体の稼働率を
高いレベルに維持
(2004 年:99.971%)
SAP のサポート
パッケージ適用、
カーネルアップグレード
が容易に(4半期に1回)
SAP のバージョンを
「3.0E」 → 「4.5B」 →
「4.7 Enterprise」 と
順調にアップグレード
SAP システムを
社外に対して
セキュアに展開可能に
(代理店受注業務など)
SAP GUI の展開を
一部のヘビーユーザー
(2,200 名)のみに限定
サブシステム側も
フレキシブルなアップ
デート&アップグレード
が容易に
4. その他の事例
SAP & .NET 連携事例
製造業 A 社
案件情報管理、受注登録、購買受入、経費精算
総合家電メーカー B 社
補修部品管理(ただし疎結合)
部品製造業 C 社
受注登録、照会、修正(社内&販売代理店用)
部品製造業 D 社
会計アプリケーション
情報サービス業 E 社
時間外勤務申請業務
マイクロソフト・コーポレーション
間接財購買、需要予測修正、給与明細表示など
SAP & SQL Server BI 連携事例
日産化学工業
N-web
マイクロソフト・コーポレーション
購買状況管理
SAP & BizTalk Server 連携事例
昭和電工株式会社様
SAP, Gentran, BPCS, メインフレーム, WebSphere 連携
宇部興産株式会社様
SAP, EDI (CEDI)
セイコーインスツルメンツ株式会社様
SAP, Web アプリケーションの連携
人事サービス・コンサルティング株式会社様
顧客企業レガシー、銀行や郵便局など外部とのデータ交換
三菱化学株式会社様
SAP, Excel 2003 の連携
マイクロソフト・コーポレーション
SAP, EDI
5.まとめ
まとめ
SAP を「素」のまま使うことをめざしましょう
SAP とのギャップ部分には、「汎用的」な
開発技術で、サブシステムを外出ししましょう
レガシーシステムは短期的には EAI を介して
連携させ、長期的にはサブシステム化して
いきましょう
SAP を含めた”ハイブリッド”を実現するために
マイクロソフトテクノロジーを活用しましょう
Go to MS/SAP Solution Site !!
http://www.microsoft.com/japan/business/sap/default.mspx
情報リソース
.NET
http://www.microsoft.com/japan/net/
Gotdotnet
http://www.gotdotnet.com/japan/
MSDN Online
http://www.microsoft.com/japan/msdn/default.asp
Insider .NET
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/index.html
MSDN Subscription
http://www.microsoft.com/japan/msdn/subscriptions/default.asp
MS-SAP Forum
https://www.sdn.sap.com/sdn/developerareas/dotnet.sdn?node=linkDnode1-2
https://microsoft-sap.com/idealbb/default.asp?sessionID={2E121EA6-A72C-4D85832F-BD551D2CB909}
Microsoft University トレーニングスケジュール
http://www.microsoft.com/japan/partners/mtc/msu/msulist.asp
Microsoft Office 2003 Editions
http://www.microsoft.com/japan/office/editions/prodinfo/default.mspx
SAP & SharePoint Portal Server 連携ホワイトペーパー
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=4A581C05-4A3F-4DAFB96D-804B83F34868&displaylang=en
BAPI (SAP)
BAPI/RFC, IDoc について
どのような BAPI/RFC, IDoc
があるかを調べるには
SAP Interface Repository
http://ifr.sap.com
BAPI/RFC, IDoc などを
カスタム開発するには
http://service.sap.com/
netweaver
SAP NetWeaver Japan
– SAP NetWeaver in Detail
– BAPI/RFC, IDoc ほか
サブシステム展開・拡張のイメージ(例)
統合認証基盤
かつ アプリ
ケーション
配布基盤
(SAP GUI 等)
限定されたヘビー
ユーザーには
SAP GUI を配布
BAPI/RFC の
準備が特に重要、
場合によっては
他インターフェイ
スの利用を検討
Active Directory
SAP
SAP GUI (for
Windows/HTML)
多数のカジュアル
ユーザー向けに
カスタムフロント
エンドを開発
Web
ブラウザなど
BAPI,
RFC etc
サーバー台数
を追加して
負荷分散
mySAP ERP/SCM/
SRM/ PLM
SAP Connector
for MS .NET を
利用して接続
.NET アプリケー
ションサーバー
ADO .NET デー
タプロバイダを利
用して接続
必要なデータ
(SAP マスター、
明細データなど)
を適宜格納
SQL Server,
Oracle,
DB2 など
MS Market
もともとの SAP GUI
トランザクションコード: ME21
機能豊富だが、利用していない機能も多く複雑
オンラインヘルプが限定的
インストール言語のヘルプのみ