4.取り残された年長フリーター

4.取り残された年長フリーター
• 正社員と非正規労働者の格差
– 若年期は、正社員の賃金はそれほど高くなく、格差
が見えにくい
– 年齢が高くなるにつれ、賃金カーブの乖離が進んで
はじめて、社会的な格差問題として認識されるように
なる
日本型雇用システムに
⇒『年長フリーター』
• 日本型雇用システムにおける
新規学卒採用方式
おける年功賃金制
– 年長フリーターたちにとっては、職業経験もない新規
学卒者にみすみす求人をとられていくという過酷な
システム
年齢階級別フリーター数の推移
(万人)
250
15~24歳
25~34歳
200
150
91
98
99
97
92
92
87
91
100
50
117
119
2002
2003
115
104
95
89
83
87
2004
2005
2006
2007
2008
2009
0
(年)
出所:厚生労働省『平成23年度における若年者雇用対策』
• 2000年代の景気回復を通じて
– 卒業からそれほど時間の経っていない若者フリーター数は
2003年の119万人から2009年の87万人へと32万人減
– 対して、年長フリーター層は98万人から91万人へと7万人減
⇒「企業に採用してもさしあたっては何の役にも立たない
ような、職業経験も知識も何も持たないような」新規学卒
者を好んで採用する、新規学卒採用方式のため