Aeruginous Sunshine

モルタルの化学反応による
劣化メカニズムと数値解析
D2 大岩祐司
発表内容
• 研究背景と研究目的
• 前回のプレゼンテーションについて
• 研究結果
研究背景
近年,以下のことが問題視されている.
・廃コンクリートの増加
・天然骨材資源の減少
新しい廃棄物処理システムの開発
三つの機能を持つ
リサイクルシステム
・骨材の回収
・酸性排水の中和
・機能性材料の回収
廃コンクリート
酸性廃水の中和
研究目的
新しい廃棄物処理システムの開発
廃棄物の回収
廃コンクリート
リサイクル材料の回収
担当部分
骨材回収
1.モルタルの化学劣化はどの程度か?
2.化学劣化予測への応用
+
+
酸性排水中和
機能性材料
1.化学的作用による劣化メカニズムの解明
2.数値計算によるモルタル劣化のシミュレーション
研究目的
マクロスケール
スケール間の情報のやりとりが必要
メソスケール
不均質な材料
ミクロスケール
均質な材料
構造物
物性変化
不均質な材料
メソスケール
部材
ミクロとマクロをつなぐスケール
化学の世界
化学劣化
102 [m]
100 [m]
10-2 [m]
10-4 [m]
10-6 [m]
前回のプレゼンテーション
モルタルの劣化を検討するにはまず健全なモルタルに
ついてしっかりと理解する必要がある.
→しかし,今のRBSMでは基本的に定性的な解析しか
できない.
Stress(MPa)
引張試験
Laod(kg)
曲げ試験
200
4
Experiment
Analysis
3
100
2
1
0
0
0.02
0.04
0.06
0.08
0.1
width(mm)
0
0
構成則の改良が必要
構成則の再評価を行う
0.1
0.2
Displacement(mm)
前回のプレゼンテーション
構成則の再評価
感度解析
Kind of
analysis
Affection of constitutive law
tension
Compression
Shear
Variation
Tension
◎
△
△
△
Compression
○
○
◎
◎
Flexure
◎
△
△
△
はじめに,引張構成則の再評価を行った.
Laod(kg)
Stress(MPa)
200
4
Experiment
Modified model
3
Experiment
Modified model
100
2
1
0
0
0.02
0.04
0.06
引張試験
0.08
0.1
width(mm)
0
0
0.1
0.2
Displacement(mm)
曲げ試験
前回のプレゼンテーション
構成則の再評価
感度解析
Kind of
analysis
Affection of constitutive law
tension
Compression
Shear
Variation
Tension
◎
△
△
△
Compression
○
○
◎
◎
Flexure
◎
△
△
△
その他(せん断モデルとバラツキ)の構成則は決められない.
なぜなら,1つ複数の組み合わせが存在するため.
バラツキを与え,せん断モデルは変更なし
バラツキを与えず,せん断モデルを変更
Stress(MPa)
Stress(MPa)
同じ結果になる
50
40
30
20
10
0
0
0.001
0.002
0.003
Displacement(mm)
≒
50
40
30
20
10
0
0
0.001
0.002
0.003
Displacement(mm)
前回のプレゼンテーション
まとめると,
1.引張構成則については今後新しい構成則を使用する.
2.せん断とバラツキについては決められないが,一時的に
せん断を変更せず,バラツキを与えたものを構成則とする.
問題点
構成則の検討につかった実験データは他の論文から持ってき
たもので,また実験間で同じモルタルを使用していないので信
頼性が低くなる.
実験を行い,構成則の妥当性を証明する. →現在の目的
研究結果
現在の実験器具の状況を確認する.
解析
実験
スティールプレート
8
隙間
解析
実験1
実験2
実験3
fb (MPa)
6
4
変位の違いが隙間からのものか劣化によるものか正確に
知るためには実験装置による変位発生を防ぐ必要がある.
2
0
0
0.1
0.2
Displacement (mm)
0.3
研究結果
Q棟の試験機に環境室が設置された.
環境制御室
前
現在
研究結果
環境室が設置されたことによって供試体を設置する場所
はかなり狭くなった.また,変位の測定を正確にするため
にスティールボックスを作製した.
環境制御室
スティール
ボックス
ポールをカット
研究結果
実際の実験風景について
変位計
変位計
研究結果
三浦君の実験結果の中で1つだけ良い結果が得られたも
のを紹介.
解析概要
5mm
50mm
要素分割375個
3点曲げ試験
5mm×70mm
スパン50mm
曲げ試験結果
研究結果
実験結果からJCIの逆解析ソフトを使って求めた引張軟化
曲線と直接引張試験解析から求めたものを比較.
解析概要
要素分割2000個
75mm×150mm
引張軟化曲線について
ご静聴ありがとうございます
Reference: http://eco.goo.ne.jp/business/csr/navi/011128_02.html
http://const.tokyu.com/technology/3sai/index3.html
http://www.weblio.jp/content/
Dr. Matsumoto’s doctor thesis