スライド 1

社内勉強会資料
日本標準商品分類番号 877449
低カルボキシル化オステオカルシンキット
血清中低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)測定用医薬品
体外診断用医薬品
承認番号 21900AMZ00059000
(電気化学発光免疫測定法)
ucOC=Undercarboxylated Osteocalcin
新発売
骨におけるビタミンK不足状態を知ることが出来る
初めての骨代謝マーカー
製造販売元
RC000
販売提携
三光純薬株式会社
エーザイ株式会社
骨代謝・骨粗鬆症
骨代謝マーカー
骨代謝
つく る
骨粗鬆症
• 古くなった骨を溶かし
新しく骨を補うことで
骨の質や強度が維持
こ わし たと こ ろ を
埋める
骨吸収
骨形成
骨が造りかえられること
骨代謝と骨代謝マーカー
骨代謝マーカーの保険適用と制限
骨粗鬆症
適用
項 目
略語
○
Ⅰ型コラーゲン架
橋N-テロペプチド NTx
精密測定
○
尿中デオキシピリ
DPD
ジノリン精密測定
○
骨型アルカリフォ
スファターゼ精密
測定
○
尿中βクロスラプ
ス精密測定
×
オステオカルシン
精密測定
×
Ⅰ型プロコラーゲ
ンCプロペプチド PⅠCP
精密測定
BA P
CTx
OC
検体
保険点数
尿、 内分泌学的検
血清 査(
D008-15)
保険適用上の注意
「
15」
のⅠ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(
NTx)
精密測定および
「
18」
の尿中デオキシピリジノリン精密測定は、原発性副甲状腺機能
160 亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果
判定又は骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択に際して実施された場合
に算定。骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に一回、その後6ヶ月以
内の薬剤効果判定時に一回に限り、また薬剤治療方針を変更したと
きは、変更後6ヶ月以内に一回算定できる。「
15」
のⅠ型コラーゲン架
橋N-テロペプチド
(
NTx)
精密測定、
「
16」
のオステオカルシン精密測
190
定又は「
18」
の尿中デオキシピリジノリン精密測定を併せて実施した
場合は、いずれか一つのみ算定する
尿
内分泌学的検
査(
D008-18)
血清
内分泌学的検
査(
D008-16)
170
尿
内分泌学的検
査(
D008-16)
骨粗鬆症におけるホルモン補充療法及びビスフォスフォネート療法
等、骨吸収抑制能を有する薬物療法の治療効果判定又は治療経過
170
観察を行った場合に算定できる。但し、治療開始前に一回、その後は
6ヶ月以内に一回に限り算定できる。
内分泌学的検
血清
査(
D008-16)
続発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定及び原発性又は続
170 発性の副甲状腺機能亢進症による上皮小体腺腫過形成手術後の治
療効果判定に際して実施された場合のみ算定。
腫瘍マーカー
血清
(
D009-9)
前立腺癌であると既に鑑定診断された患者に対して、骨転移の診断
170 のために当該検査を行い、計画的な治療管理を行った場合に限り、
悪性腫瘍特異物質管理料を算定する。
ucOCって何?
どんな検査?
ucOCは、ビタミンK2製剤の選択時及
び 効果判定の血清マーカーです
早期診断・薬剤選択
骨粗鬆症患者様
受診
ucOC
評価
ucOC
Disease
Management
Cycle
薬効・安全性評価
診断
治療
薬剤投与
グラケー
【効能・効果】
骨粗鬆症における
骨量・疼痛の改善
【用法・用量】
一日45mgを3回に分けて
食後に経口投与
【主な特性】
骨の脆弱性の要因となる
骨基質タンパク質
オステオカルシンの異常を
正常化する
【禁忌】
ワルファリンカリウム
投与中の患者
オステオカルシンについて
オステオカルシンとは
オステオカルシンはγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)2~3残基を
含む49アミノ酸残基、分子量約5900のビタミンK依存性カルシウム
結合性蛋白であり、骨の弾性や強度など骨質に関係しています。
Tyr Leu Tyr Gln Trp Leu Gly Ala Pro Val Pro Tyr Pro Asp Pro
NH2
Leu
Glu
Ala
Leu Glu Asp Cys Asp Pro Asn Leu Glu Cys Val Glu Arg Arg Pro
Asp
His Ile Gly Phe Gln Glu Ala Tyr
Arg
ヒトオステオカルシン
はGla化の位置
RC000P4
Arg
Phe Tyr Gly Pro Val
COOH
骨組織の構成成分
骨の成分
Ⅰ型コラーゲ
ン線維
骨基質
ハイドロキ
シ
アパタイト
骨塩
骨組織の構成成分
骨塩
骨基質
カルシウム+リン酸
ハイドロキシアパタイト
コラーゲン性蛋白質
大部分は
Ⅰ型コラーゲン
(90%)
非コラーゲン性蛋白質
(10%)
禁コピー
GLA 060#9
ビタミンK依存性蛋白質
(オステオカルシン、MGP)
オステオネクチン
オステオポンチン
サイトカイン→TGF-β、
BMP、IGF等
出典:実験医学別冊メディカル用語ライブラリー
骨粗鬆症-分子メカニズムから病態・診断・治療まで-、羊土社より
ビタミンKの作用
オステオカルシンはビタミンKの作用
によってGla化されます
ワーファリン
エポキシド
レダクターゼ
OH
O
R
R
O
CH3
CH3
OH
K
還元体
CO2
O2
COO -
グルタミン酸
O
K
エポキシド体
カルボキシラーゼ
H2O
COO
COO -
γ- カルボキシグルタミン酸
J. Evan Sadler : Nature, 2004
オステオカルシンとucOC
ビタミンK不足になると血中にucOCが放出されます
ビタミン K 不足
ビタミン K 充足
Caと結合
オステオカルシン前駆体
Ca Ca Ca
正常なオステオカルシン
骨芽細胞
Caと結合できない
異常なオステオカルシン
(ucOC)
ucOCの海外データ
高齢女性における血中ucOC高値は
大腿骨頸部骨折発症のリスク因子である
対象と方法
①75歳以上の一般健康女性7,598人
について、血清中ucOC濃度、大腿
骨頸部骨密度等を調査
②22ヵ月間追跡したところ124人に大
腿骨頸部骨折が発症
③大腿骨頸部骨折患者104人 注 ) と
年齢対応コントロール255人を選択
して解析
注)副甲状腺機能亢進症患者やカルシウム
代謝に影響を及ぼす治療を受けていた人
は除外
結
果
血清中ucOC高値は骨密度の低値と
同様に大腿骨頸部骨折発症のリスク
となる。
6
骨
折
発
症
の
リ
ス
ク
(
オ
ッ
ズ
比
)
5
4
3
オッズ比:相対リスクを示す指標
1.0を上回るとリスクが増加
1.0を下回るとリスクが低下
ucOC : undercarboxylated Osteocalcin の 略
(低力ルボキシル化オステオカルシン)Ca
との結合能を持たない異常なオステオカ
ルシンの意味
2.4
1.9
2
1
0
大腿骨頸部
骨密度低値
※ucOCの測定値は、ピコルミucOCのものではありません
RC000P8
5.5
ucOC高値
大腿骨頸部
骨密度低値
+ucOC高値
参考:海外データ (EPIDOS Study)
Vergnaud P. et al.: J. Clin. Endocrinol. Metab., 82, 719-724(1997)
ピコルミucOCの
概要・臨床成績
ピコルミucOC概要
ピコルミucOC 製品概要
使用目的
血清中の低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)の測定
骨粗鬆症におけるビタミンK2剤の選択時及びビタミンK2剤の効果判定の補助的指標
保険点数
170点 (D008 内分泌学的検査)
低カルボキシル化オステオカルシン( ucOC )精密測定
保険適用上の注意
骨粗鬆症におけるビタミンK2剤の治療選択目的、又は治療経過観察を行った
場合に算定できる。ただし、治療開始前においては1回、その後は6月以内に
1回に限り算定できる。
カットオフ値
4.5ng/mL (骨のビタミンK不足状態を知るためのカットオフ値)
RC000P11
特性まとめ
ピコルミucOCの特性
1. 骨におけるビタミンKの不足状態を反映し、骨粗鬆症
におけるビタミンK2剤選択時の補助的指標として有
用です。
2. ビタミンK2剤投薬により測定値は有意に低下し、
効果判定の補助的指標として有用です。
ピコルミucOCの臨床成績
ビタミンK2剤選択時のucOCカットオフ値は4.5ng/mL
対 象
骨粗鬆症53例を
ビタミンK不足症例14例と
充足症例39例に分類
感度
特異度
正診率
陽性的中度
陰性的中度
78.6%
64.1%
67.9%
44.0%
89.3%
感 度:ucOC陽性数/骨のビタミンKが不足している骨粗鬆症患者数
特異度:ucOC陰性数/骨のビタミンKが充足している骨粗鬆症患者数
1
1
感
度
0.9
0.9
0.8
0.8
0.7
0.7
特異度
0.6
0.6
感度
0.5
0.5
0.4
0.4
0.3
0.3
0.2
0.2
0.1
0.1
0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9
1-特異度
RC000P16
ビタミンKの不足状態を知る
ためのucOCカットオフ値の
設定(ROC分析)
検 討
1
Cut off値:4.5ng/mL
0
2
4
6
8
ucOC
10
12
14
16
(ng/mL)
白木正孝 ら : 医学と薬学, 57(4)537-546(2007)
感 度:骨のビタミンKが不足している骨粗鬆症患者群で
UCOCが陽性であった例数の割合
特異度:骨のビタミンKが充足している骨粗鬆症患者群で
UCOCが陰性であった例数の割合
正診率:正しく診断された例数の割合
骨粗鬆症&
骨のビタミンK不足
あり(a+c) なし(b+d)
陽性数(a+b)
UCOC
陰性数(c+d)
感度 =
a
a+c
d
特異度 =
b+d
a
c
b
d
a+d
正診率 =
a+b+c+d
オステオカルシンとucOC
ビタミンK不足になると血中にucOCが放出されます
骨をつくる骨芽細胞
ビタミンK(充足)
ビタミンK(不足)
低カルボキシル化
オステオカルシン
正常な
オステオカルシン
血中
Ca
ビタミンKの作用により正常化された
オステオカルシンは、Caとの結合能を
持ち骨に取りこまれる。
ビタミンKの作用がなければCaとの結合能を
持てず、低カルボキシル化オステオカルシン
として血中に放出される。
Caとの結合能あり
RC100P#23
Hauschka, P. V. et al.: physiol. Rev., 69, 990(1989)一部改変
Caとの結合能なし
Garnero, P. et al.: J. Bone Miner. Res., 9, 255(1994)
ご提案
ピコルミucOC測定によるビタミンK2剤選択のご提案
骨粗鬆症患者様
ucOC測定
4.5ng/mL以上
4.5ng/mL未満
骨のビタミンK不足
骨のビタミンK充足
ビタミンK2剤選択を考慮
監修:成人病診療研究所所長 白木正孝先生
特性まとめ
ピコルミucOCの特性
1. 骨におけるビタミンKの不足状態を反映し、骨粗鬆症
におけるビタミンK2剤選択時の補助的指標として有
用です。
2. ビタミンK2剤投薬により測定値は有意に低下し、
効果判定の補助的指標として有用です。
ビタミンK2剤投与前後のucOC値の変動
対 象
続発性骨粗鬆症患者
28例
検 討
ビタミンK2剤投与群
19例
ビタミンK2剤+
ビスフォスフォネート併用群
9例
結 果
ビタミンK2剤投薬前後の
ucOC値の変動
ビタミンK2剤投薬前後で血清中ucOC値の有意な低下が認められた。
(ng/mL)
例数
ビタミンK2剤投薬前
ビタミンK2剤投薬後
p値
(平均値±SD)
(平均値±SD)
(t-test)
ビタミンK2剤投薬群
28
6.27±2.64
2.95±1.61
<0.0001
ビタミンK2剤単独群
19
6.29±2.89
2.71±0.97
<0.0001
9
6.22±2.18
3.43±2.50
0.015
ビスフォスフォネート併用群
RC000P17
佐川 昭 ら : リウマチ科, 37(5) (2007)
ビタミンK2剤投与前後の各種骨代謝マーカー
の変動
対 象
続発性骨粗鬆症患者 28例
結 果
ビタミンK2剤投与前後で血清中ucOC値は有意な低下を認め、カットオフ値
以下に低下していたが、BAP、DPDに有意な変動は認められなかった。
単位
検 討
ビタミンK2 剤投薬前後の各種骨
代謝マーカーの変動
投薬前
投薬後
p値
(平均値±SD)
(平均値±SD)
(t-test)
ucOC
ng/mL
6.27±2.64
2.95±1.61
<0.0001
BAP
U/L
31.11±10.42
31.74±10.70
0.491
DPD
nmoL/nmoL・Cr
8.42±2.90
8.16±2.71
0.604
RC000P21
佐川 昭 ら : リウマチ科, 37(5) (2007)
ビタミンK2剤投与前後の各種骨代謝マーカー
の変動
対 象
続発性骨粗鬆症患者 28例
1
0.9
0.8
検 討
ビタミンK2剤投薬前後の
各種骨代謝マーカーのROC
分析
0.7
感 0.6
度 0.5
0.4
結 果
0.3
ROC曲線下面積は、
ucOC:0.871、BAP:0.510、
DPD:0.528であった。
ucOCがビタミンK2剤の効果を判
定する上で、最も優れていた。
0.2
RC000P23
ucOC
BAP
DPD
0.1
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
1-特異度
佐川 昭 ら : リウマチ科, 37(5) (2007)
感度と特異度をプロットするグラフ=ROC曲線
(Receiver Operating Characteristic Curve)
高
い
感
度
左上隅に近いほど
感度と特異性が高い検査法
低
い
高い
特異度
低い
ucOCと骨折の関係
女性の大腿骨近位部骨折に有意に
関連する相対リスク因子
WHOテクニカルレポート(2003)
相対リスク
BMD調整(-) BMD調整(+)
大腿骨頸部BMD(住民平均値-1SD以下)
2.6
ucOC(正常域以上)
2.0
1.8
CTX(閉経前の基準値以上)
2.2
2.0
50歳以降の脆弱性骨折の既往
1.4
1.3
57.8kg未満の体重
1.8
1.4
50歳以上の一親等に脆弱骨折の既往
1.7
1.5
母方に大腿骨近位部骨折の家族歴
2.0
1.9
現在の喫煙
1.9
1.2
視力低下(<2/10)
2.0
2.0
遅い歩行速度(-1SD以下)
1.4
1.3
体の動揺の増加(+1SD以上)
1.9
1.7
リスク要因
CTX:typeⅠ collagen cross-linked C-telopeptide
RC000P9
WHO Technical Report Series 921(2003)
ピコルミucOCの臨床成績
血清中ucOC値が5.5ng/mL以上の群では
新規椎体骨折発生までの期間が有意に短くなります
1
対 象
高齢女性
183例
骨粗鬆症患者
53例
非骨粗鬆症患者 130例
検 討
ucOC値を3.0から6.0ng/mLの
間で0.5 ng/mL ずつに刻み、
ucOC値と新規骨折発生まで
の期間の関係を検討
ucOC<5.5ng/mL
ucOC≧5.5ng/mL
打ち切り例
0.8
累
積
未
骨
折
率
結 果
血清中ucOC値が5.5ng/mL以上
の場合に、新規骨折発生までの
期間に有意差(p=0.039)が認めら
れた。
RC000P22
Kaplan-Meier 法
0.6
Breslow-Gehan-Wilcoxon検
定
血清中ucOC値
ハザード
p値
(ng/mL)
比
0.4
3.0
3.5
4.0
4.5
5.0
5.5
6.0
0.2
0
0
500
0.204
0.118
0.192
0.189
0.192
0.039
0.029
1,000
1.75
1.65
1.55
1.80
1.57
1.88
1.95
1,500
2,000 2,500
3,000 3,500
4,000
(日)
白木正孝 ら : 医学と薬学, 57(4)537-546(2007)
ucOCは
どういう患者様に測定を
お勧めすればよいか?
薬剤処方患者数からみた
UCOCの市場性は、約320万検体
16万人
16万検体
GLA処方患者
200万人
200+100=300万検体
薬剤処方患者数
1100万人
骨粗鬆症潜在患者数
[E]社内資料より引用
ご提案
ビタミンK2剤を使用していない骨粗鬆症患者様に!
骨粗鬆症患者様
ucOC測定
4.5ng/mL以上
4.5ng/mL未満
骨のビタミンK不足
骨のビタミンK充足
ビタミンK2剤選択を考慮
監修:成人病診療研究所所長 白木正孝先生
「ucOC=骨のビタミンK不足の指標」を骨代謝マーカー出検医に紹介
ピコルミucOC 保険適用
保険点数
170点 (D008 内分泌学的検査)
低カルボキシル化オステオカルシン( ucOC )精密測定
保険適用上の注意
骨粗鬆症におけるビタミンK2剤の治療選択目的で行った
場合又は治療経過観察を行った場合に算定できる。
ただし、治療開始前においては1回、
その後は6月以内に1回に限り算定できる。
RC000P11