第7章 企業革新 - ホームページ作成実習1

第7章 企業革新
2班
梶田 真邦
桑原 雪乃
斉藤 晋世
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
パラダイムについて
機能・性質
パラダイム転換の難しさ
パラダイム変革のプロセス
事例:IBM
ベンチャー企業について
まとめ
企業におけるパラダイム
「世界はいかなる事物から成り立つか、事
物はいかに関連しあっているか、事物の
存在はいかにして知る事が出来るかに
ついての、通常は暗黙の仮定のセット」
(ブラウン/1978)
パラダイムの機能
1.
2.
3.
企業の制度が正当なものである事を企業構
成員に納得させる根拠を与える。
人の行為を組織化し、組織としての統一性
をもたらす手段となる。
パラダイムの共有は一定の枠の中で情報
の探索、伝達、蓄積に役立つ。
パラダイムの性質
1.
2.
3.
4.
パラダイムは一定の体系を成している
パラダイムの中には成文化されているも
の、成文化されていないものがある
成文化されたパラダイムと、人々に共有
されているパラダイムとが異なっている
場合がある
企業間にはパラダイムの内容、パラダイ
ムの完成度、パラダイムの共有度に関し
て差がある
パラダイムのイメージ
Aパラダイム
個人
情報
Bパラダイム
個人
個人
個人
Aの解釈
個
人
個人
Bの解釈
パラダイム転換の難しさ[1]
[企業パラダイムの妥当性が失われる場合]
(1)企業の成功に伴う規模の拡大そのものが旧
来のパラダイムの妥当性を失わせる場合
(2)新たな事業分野への進出に伴って、既存の事
業分野で培われた企業パラダイムの妥当性が
失われてしまう場合
(3)事業環境の構造的な変化によってこれまでの
企業パラダイムの妥当性が失われてしまう場合
(4)強力な競合パラダイムの出現によって、これま
でのパラダイムの有効性が失われてしまう場合
パラダイム転換の難しさ[2]
パラダイム転換の困難さは企業によって違う




過去の成功が大きければ大きいほど
その期間が長ければ長いほど
企業が同質であれば、あるほど
企業の政治的権力が分散していれば分散
しているほど
企業パラダイムの転換は難しい
企業革新の3つのモデル
1:戦略的企業革新のモデル
2:進化論的モデル
3:組織開発モデル
限界がある!
パラダイム転換のプロセスモデル
1. ゆさぶり
・変化の土壌づくり
2. 突出の手本と提示
・突出集団の発掘と育成
集団の創造的な突出を促進するための条件
①社内の雑音からの隔離
②集団内に十分な異質性を取り組むこと
③集団の規模を少なくとも初期の段階では小さくし
ておく事
④極めて挑戦的な目標と明確な納期の設定
⑤予算、職務手続きなどの組織的障害の排除
パラダイム転換のプロセス・モデル
3. 変革の増幅と創造化
・変化のシンボルを核に変化の渦を巻き起こす
①変化が変化を呼ぶという連鎖反応を引き起こさ
なければならない
②最初の段階での矛盾や問題、危機の広がり
③突出の性質
⇒突出集団が生み出した新しい発想を社
内に伝播、変化をさらに増幅、新しい発
想をシステムとして体系化される!
パラダイム転換を遂げた企業
〔IBM〕
会社概要
 創立:1914年

事業展開:170ヵ国

従業員数:319,273人

売上高:891億3,100万ドル

純利益:75億8,300万ドル
(2003年12月31日現在)
90年代初頭のIBMの状態
時代の流れ:CPUを搭載したコンピュータの普及
IBM:大型汎用コンピュータの固執
91年~93年150億円の赤字
93年 ルイス・ガースナー氏 CEO就任
 大規模なリストラ
 終身雇用の取りやめ
 財務体質の改善
ルイス・ガースナー氏の考える顧客のニーズ
「どんどん複雑になるインフォメーションシステ
ムについての問題解決が1社で済むこと」

IBMの強み
グローバルな経営資源と蓄積された技術力
顧客の問題点やニーズを的確に汲みとる
ソリューション重視のサービスカンパ
ニーに転身を図る!!
IBMのパラダイム転換
過去のパラダイム


ハード中心
コンピューターメー
カー
新パラダイム


サービス中心
“e‐ビジネス”
カンパニー
ベンチャー事業とは
高度な技術あるいは全く新奇なアイデア
でもってスタートする事業
新規事業なしでは継続的な成長は望めない
ベンチャー企業の戦略[1]
環境における機会
環境における脅威
環境における障害
新市場の発見と創造
ベンチャー企業の戦略[2]

経営資源の分析
ベンチャー企業は既存の経営資源を持たない
何も持たない強みに着目する!
重要なのは自社の固有のコア・コンピ
タンスの確立と強い意志あるいはビ
ジョンの保有
ベンチャー企業の戦略[3]
・成功事例の一般的な共通項

逆転の発想
スピードの重視

経営資源の集中

マーケットからの発想

まとめ

パラダイム転換は非常に難しいことがわ
かります。また、偶然の要素が働くことも
パラダイム変革の成功を難しくしている
しかし、環境の変化や戦略の転換に
伴って、パラダイム転換を行わなければ、
企業は生き残ってゆくことはできない
参考文献


ゼミナール経営学入門 第3版
著者:伊丹敬之・加護野忠男
出版社:日本経済新聞社
IBMを甦らせた男 ガースナー
著者:ロバート・スレ-ター
出版社:日経BP社