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電波望遠鏡の教材開発
自然環境教育課程地球プログラム専攻3回生
07573024 比嘉 貴子
1.はじめに
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電波天文学とは?
● 電波を天体の観測手段として用い、天体に関する
研究を行う天文学の一分野。
● 電波は波長が長いために星間物質による散光を
受けにくく、可視光では観測できない暗黒星雲の背
後などを観測することが可能である。
● 天体からの電波は微弱であるため、観測は電波望
遠鏡によって行われる。
1.はじめに

電波望遠鏡とは?
● 天体からくる電波をとらえる目的でつくられ
た電波受信装置のことをいう。
● 私たちが日常生活で用いている典型的な電
波受信装置はラジオである。
1.はじめに
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この研究の目的
● 電波望遠鏡の基本は、実に簡単。
● 生徒にでも理解できるような説明、望遠鏡作
成法の開発。
● できるだけ安価で良質な電波望遠鏡を作る。
2.電波望遠鏡のアンテナ
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ダイポールアンテナ
● 金属線やパイプで作られる線状
アンテナ。
● 2本の金属パイプを一直線上に
並べて中央部から出力を取り出
す。
● 片側がプラスの極性のときには
他の側がマイナスの極性を持ち、
極性が電波の周波数で入れ替
わる。
● 端から端までの長さを波長の2
分の1としたダイポールアンテナ
を用いる。→10.5cm
3.電波望遠鏡の作り方
材料について
一見、『望遠鏡』といえば高価と思われがちだ
が、安い材料で作ることができる。
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ネジ、植木用の鉢底網、導線、タッパーなど、ホームセ
ンターで購入できるかつ安価で意外な材料で電波
望遠鏡を作ることができる。
3.電波望遠鏡の作り方
手順
① 受信部を作る。
※ アンテナを作る
→ダイポールアンテナをつくり、鉢底網で
固定。
※ タッパーの加工
※ アンプのまわりの加工
※ 支持棒の加工
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3.電波望遠鏡の作り方
手順
② 全体の組み立て
※ 中心部分に放物面の部材を取り付ける。
※ 外周の部材を取り付ける。
※ 金網をはる。
※ 軸受けをネジでとめる。
※ 受信部を差し込む。
※ 受信部のパイプに取り付け用部材をつける。
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4.今後の予定
● 電波望遠鏡を完成させ、宇宙電波をしっか
り受信する。
● 可能なら、干渉計という技術にも挑戦する。
電波望遠鏡は空間分解能が粗いのが欠点。
それを克服する技術が必要。