IPv6 ~Kiss the Future~ Jan. 26 2002 at NISOC Winter Internet Camp YOSHIDA “beyond the century" Ken-ichi [email protected] こんてんつ Topics Session IPv4の現状 IPv6ってなに? 最近(~2002.1)の事情 Technical Session Linux編 FreeBSD編 Windows編 Topics Section IPv4の現状 IPアドレス 2001/7現在,約1億2600万台のマシン (出典:ISC Internet Domain Survey) 経路制御表 2001/2現在、96,509エントリ (出典:NANOG21 Tutorial: Exterior Routing 201) 10万以上という説も… IPv6ってなに? IPv4の諸問題を解決する次世代IP IPアドレス数 経路情報 32bitから128bitへ 理想的には最大8192エントリ 「やり直し」ができる IPsecを必須に 経路情報が少なくなるように割り当てを行う 特徴 広大なアドレス空間(128bit = 3.4x1038) IPv4と共存できる アドレスの自動設定(Plug-and-Play) 一人あたり5.6x1028個 1cm 2あたり2.2x1020個 DHCPがいらない 経路情報の低減 IPv6アドレス 128bitを16bitずつ:で区切って表示 各桁の先頭の0は省略可能 3ffe:0501:0008:1234:0206:97ff:fe40:cfab ff02:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001 3ffe:501:8:1234:206:97ff:fe40:cfab ff02:0:0:0:0:0:0:1 連続する0は1回だけ”::”で省略可能 ff00::1 IPv6アドレス プレフィクス長は”/”のあとに長さを書く 3ffe:500::/28 IPv4アドレスを埋め込んで表示する際は,下位 32bitを従来の表記法で表記してもよい 3ffe::192.168.0.1 アドレスの分類 ユニキャスト マルチキャスト 単一の計算機と通信 ある計算機グループと通信 エニーキャスト 複数の計算機が受信できるアドレスに送信 受け取るのは1計算機 特殊なアドレス ループバックアドレス 自分自身をあらわす 0:0:0:0:0:0:0:1 (::1) 未指定アドレス (Loopback Address) (Unspecified Address) アドレスが割り当てられていないとき 0:0:0:0:0:0:0:0 (::) スコープ v4のアドレスは世界で一意 v6のアドレスはスコープ内で一意 有効範囲をアドレスで決めることができる R R H H H link-local scope site-local scope global scope H H H link-local scope link-local scope 0 32 64 96 128 fe80:0000:0000:0000 インターフェイス識別子 物理的につながっているネットワーク内 のみで有効なアドレス fe80::で始まり,下位64bitに識別子をつ ける PnPに使用する site-local scope 0 32 fec0:0000:0000 64 96 128 インターフェイス識別子 サブネット識別子 サイト内で有効なアドレス fec0::で始まり,8bitのサブネット識別子 をつける あまり使われてないらしい global scope 0 32 TLA 96 NLA1, NLA2, NLA3,… SLA (Site Level Aggregator) 128 SLA インターフェイス識別子 TLA (Top Level Aggregator) NLA (Next Level Aggregator) NLA 64 site-localとサブネット番号を共有 経路集約型アドレス 経路集約しやすい割り当て 0 32 TLA NLA 3 001 64 128 SLA インターフェイス識別子 16 TLA 96 24 Reserved pTLA(pseudo TLA) Technical Session 今回扱うもの OS Linux FreeBSD Windows 2000 IPv6の対応状況 Linux *BSD 標準で対応(KAMEがマージされている) Windows 2000 標準で対応 自分でインストールする必要がある でもイチから入れてみよう! LinuxでIPv6 標準でIPv6対応 でもイマイチ… USAGI (http://www.linux-ipv6.org/) USAGIの入手、展開 カーネル構築・インストール コマンド群のインストール (参考)テスト環境 CPU: Pentium 133MHz Mem: 112MB HDD: 2GB OS: Storm Linux 2000 USAGIの入手 ftp://ftp.linux-ipv6.org/pub/usagi/ stable/kit/ からダウンロードする kernel 2.2用:usagi-linux22-… kernel 2.2用:usagi-linux24-… tar+bz2形式なので、bunzip2などを使っ て展開する /usr/src以下に展開するのが普通かなあ… カーネル構築 カーネル構築の前準備 make TARGET=linux22 prepare cd kernel/linux22 make meprepare カーネルパラメータの設定 make menuconfig カーネルパラメータ Code maturity level options の「Prompt for development and/or incomplete code/drivers」にチェックをつける Networking OptionsのIPv6関係の部分 の設定を行う 全部チェックつけてもおっけー カーネルの作成 あとは通常のLinuxカーネル作成 make dep make bzImage make install make modules make modules_install /etc/lilo.conの書き換え / liloコマンド発行 コマンド群のインストール usagi/usagi内にv6対応のtelnetやftpな どがあるので、コンパイルしてインストー ルする ./configure ; make ; make install make install-includesを忘れないこと インストール完了 リブートする ifconfig eth0で「inet6 addr: fe80:…」な どで始まる行(v6アドレスを表す)があれ ば成功 FreeBSDでIPv6 標準でkameがマージされている でも最新版がいいなあ kame(http://www.kame.net/) kameの入手、展開 カーネル構築・インストール コマンド群のインストール (参考)テスト環境 CPU: Athlon(K7) 500MHz Mem: 128MB HDD: 20GB OS: FreeBSD 4.4-RELEASE kameの入手、展開 手近なftpサーバからkameパッケージを 入手 ftp.iij.ad.jpやRINGサーバなどにある tar+gzip形式のファイルを展開する /usr/src で展開 カーネル構築 カーネル構築の前準備 make TARGET=freebsd4 prepare VERSIONファイルでversionを確認しておく カーネルパラメータの設定 cd freebsd4/sys/i386/conf cd GENELIC.KAME KASUMI-V6 コピーしたファイルをエディタで編集 カーネルパラメータ 最低限、以下のパラメータを設定する options “INET6” options IPSEC pseudo-device bpfilter 4 pseudo-device gif 4 カーネルの作成 あとは通常のカーネル作成 config KASUMI-V6 cd ../compile/HOGE make depend make make install コマンド群のインストール インクルードファイルのインストール make includes ; make install-includes コマンド群(ユーザランド)の作成 make make install インストール完了 リブートする ifconfig ed0などで「inet6 fe80:…」などで 始まる行(v6アドレスを表す)があれば成 功 Windows 2000でIPv6 v6化のためのキット(Microsoft IPv6 Technorogy Preview)を用意する http://msdn.microsoft.com/downloads/sd ks/platform/tpipv6.asp 作業 v6化キットのインストール ネットワークの設定 (参考)テスト環境 CPU: Duron 800MHz Mem: 384MB HDD: 40GB OS: Windows 2000(SP2) インストール Zip形式のファイルを展開し「setup.exe」 を実行する SP2の場合: 「setup.exe -x」で展開だけを行う Hotfix.txt内の 「NTServicePackVersion=256」の数値を512 に変更して保存する 「Hotfix.exe」を実行してインストール 設定 「ネットワークとダイアルアップ接続」内で、 現在利用している接続のプロパティを開 き、IPv6を利用可能にする 「インストール」ボタンを押す 「プロトコル」を選択する 「Microsoft IPv6 Protocol」をインストールす る 設定 アドレスは自動設定される されてなければルータの設定を確認 コマンドラインから確認する IPv6利用開始:net start tcpip6 IPv6利用停止:net stop tcpip6 アドレス確認:ipv6 if [I/F番号] 経路を表示:ipv6 rt アプリケーション Internet Explorer 5.5以上はIPv6対応 telnetやftp、ping6やtracert6もつかえる http://win6.goto.info.waseda.ac.jp/win 2kxp-ipv6apps.html にv6対応アプリの 紹介がある Tera Term Proやffftp、Winbiffなど v6で見るとうれしいページ http://www.kame.net/ http://www.dti.ad.jp/ かめが踊る 左上のDTIロゴが「IPv6」に変わる http://www.ocn.v6.ntt.net/ アニメーション v6で見ると超うれしいページ http://contents.pr.v6pc.jp/ アドレス表示&コンテンツが変わる 倉木麻衣や乙葉などのプロモーションビデオ ドラマ「webrama」のIPv6スペシャルタイトル ショートフィルム IPv6 日テレチャンネル アーティストライブ IPv4の人は見られません ISPのv6対応状況 http://v6start.net/info_v6/20011013/1/ 本サービス OCN(トンネル/ネイティブ) IIJ(トンネル/ネイティブ/デュアルスタック) パワードコム(トンネル/デュアルスタック) 試験/実験/モニター向け KDDI、日本テレコム、ニフティなど おしまい
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