R&D of MPPC including readout electronics 田口 誠(京都) 村上 武、田中 真伸(KEK) 測定器開発室ワークショップ 12/7 内容 MPPCに対するT2Kからの要求 読み出しエレキ開発のモチベーション Trip-t MPPCの読み出し 今後の予定 まとめ T2Kからの要求 項目 要求 状況 エリア 1.2×1.2mm2 開発中 ピクセル数 100/400 OK ゲイン ノイズレート@0.5p.e. スレッショルド クロストーク ~106 <1MHz OK OK <10% 開発中 PDE >30% OK 時間分解能 ~2,3ns OK T2Kからの要求は、エリア、クロストークを除いてほぼ満たされている 現在のサンプルでも十分使用し得る 読み出しエレキ開発のモチベーション T2K実験では~60,000個のMPPCを用いる 複数のチャンネルを同時に読み出すためのエレクトロ ニクスが必要不可欠 Trip-t(TRIgger and Pipeline with Timing)の使用が決定 している もうすぐ(今年中?)に~500個のサンプルが納入予定 それらのテストを行うフロントエンドが必要 (CAMACだと500個をテストするのはしんどい) これらのモチベーションに基づきTrip-tのテストを行った Trip-t Trip-t 14mm フェルミ研で開発され、D0実験のVLPC(Visible Light Photon Counter)のフロントエンドとして使用された 入力 32chのアナログシグナル 出力 1. 32chそれぞれのDiscriシグナル(D_OUT) 2. 入力電荷に比例したアナログシグナル(A_OUT) 3. 入力とゲートの立ち上がりの時間差に比例した アナログシグナル(T_OUT) 今回、A_OUTについてのみ述べる テストボード Trip-tのテスト用に測定 器開発室の予算でテス トボードを作成 測定器開発室として、 MPPCの読み出しエレキ に始めて着手した MPPCの入力は4ch 電源は+2.5V Trip-t回路図 A_OUT (電荷情報) 入力 フロント エンド A_パイプライン T_パイプライン アナログ マルチプレクサ T_OUT (時間情報) アナログ マルチプレクサ デジタル マルチプレクサ D_OUT(discriシグナル) •増幅 読み出す前に、シグナルを 32chの入力を 今回はA_OUTについて述べる ストックしておく •Discriシグナル シリアル化する (深さ1-48) を生成 Trip-t読み出しシーケンス MPPCシグナル(ch1) プレアンプリセット プレアンプを通った後のMPPCシグナル マルチプレクサのクロック A_OUT 0 1 2 32 Trip-t A_OUT ゲイン 3pF 1pF プレアンプ パイプライン 入力 プレアンプゲイン x1 or x4 パイプラインゲイン x2,x4,x8… リニアリティ 入力電荷 vs ADCカウント •色の違いはTrip-tのゲイン の違いを表す 入力電荷 vs フィット直線からのずれ MPPC 10p.e. (G=7.5x105) •Trip-tのゲインを大きくすると低チャージのところで直線からずれる プリアンプゲインx1、パイプラインゲインx4で使う A_OUT ゲイン チャン ネル 15 ゲイン (ADC count/pC) 730 16 710 31 735 32 732 チャンネルごとのゲイン のばらつきは~4% A_OUT クロストーク 0.4% ch テスト電荷を入れてい るチャンネル(ch15)以 外のチャンネルにシグ ナルがクロストークして いないか? クロストークの定義= あるチャンネルのADC カウント/ch15のADCカ ウント クロストークの割合は 0.4%程度で、十分小さ い MPPC読み出し •T2K向け最新の100、400ピクセル のサンプルを使用 セットアップ -5V Trip-t コントロール シグナル A_OUT MPPC LED Labview + 4mケーブル オペアンプ FADC +5V トリガー A_OUTの電位差を デジタル情報に変換 •400ピクセル A_OUT •ゲイン=6.5x105、ノイズレート@0.5p.e.th=100kHz 1 2 4 0 3 3 Trip-tを用いてMPPCの読み出しができた 2 1 4 0 A_OUT ADCカウント CAMAC、Trip-tで測ったMPPCのゲイン by Trip-t by CAMAC •100ピクセル •400ピクセル 1x106 3x106 それぞれの方法で測ったゲインはよく一致している Trip-tのキャリブレーションが正しくできている 5 6 4x10 1x10 69.4V 70.4V 69.4V 70.4V 100ピクセル ゲイン=2.7x106 400ピクセル ゲイン=6.5x105 400ピクセル ゲイン=7.5x105 400ピクセル ゲイン=1.1x106 4ch同時読み 出しができた Trip-tゲインの最適化 Trip-tのゲインは、これまでのセッティングに対しあ とファクター4だけ下げられる Trip-tのゲインを下げるとダイナミックレンジも大きく なるが、1p.e.の分解能も悪くなる Trip-tのゲインをどこまで下げられるかを調べた @400ピクセル、ゲイン=7.5×105 (T2Kでのオペレーションポイント) Trip-tゲイン x1(最小) Trip-tゲイン X1 X2 X4 ダイナミックレンジ ~40p.e. ~20p.e. ~10p.e. Trip-tゲイン x2 S/N 3 10 20 •基礎特性を測る時 に0p.e.と1p.e.がきれ いに分離していた 方がよいTrip-tゲ インx2以上 今後の予定 現在のボードでは4chしか同時に測定できない 31ch読み出せるボードを開発中、年明けには (測定器開発室の予算で大量のサンプルをテス トする方法の確立も測定器開発室の重要なアク ティビティである) このボードを用いて500個のサンプルをテストす る - ゲイン、ブレイクダウン電圧のばらつき - PDEのばらつき 現在開発中のボード 1 Labview Trip-t 31 バイアス電圧 (全チャンネル共通) A_OUT コントロール シグナル PPG •1chはキャリブレーション用 FADC •コントロールシグナルは Labview又はPPG(VMEのモ ジュール)から送る まとめ これまででMPPCの特性はよく測られ、T2Kで使 用し得るものである Trip-tをMPPCの読み出しエレキに用いた フォトピークを確認、MPPCのポテンシャルを損 なわないものであることを示した 1p.e.を見たい場合、ダイナミックレンジは~ 20p.e.@MPPCゲイン=7.5×105 大量サンプルのテストに向け、31ch同時読み 出し可能なボードを製作中 T_OUT MPPCシグナル D_OUT 電圧 パイプライン クロック 時間差 Back up T_OUT リニアリティ T_OUT ADCカウント vs 時間 時間(ns) •入力電荷=0.65pC フィット直線からのずれ vs 時間 時間(ns) T_OUT ゲイン チャンネル ゲイン (count/ns) 15 8.52 16 8.60 31 8.00 32 9.97 ばらつき~25% Trip-tのT2Kでの使用 ハイゲイン、ローゲインチャンネル MPPC シグナル 100pF ハイゲインチャンネル ローゲインチャンネル 10pF Trip-t ハイゲインチャンネル: フォトピークからゲイン測定 ローゲインチャンネル: 数100p.e.までのダイナミックレンジをかせぐ スピル構造 スピル構造 4.2µs 4.2µs 4.2µs 2-3.53s 2-3.53s スピル構造 58ns 58ns 540ns チップ時間構造 58ns 540ns 58ns 540ns integration 58ns 540ns 58ns 540ns 58ns 540ns reset 8 (15) バンチ バンチ間隔 540 (241) ns 58ns 540ns 58ns 540ns
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