2003年度 データベース論

Action Method の実装
J2EE II 第9回
2004年12月2日
1
ここでの内容

JSFでの Action Method の実装方法につ
いて学ぶ。
2
やりたいこと



画面1で名前を
入力する
画面1のボタンを
押すと、画面2に
遷移する。
画面2では、画
面1で入力され
た名前と、現在
の時刻を表示す
る。
3
何をすればよいのか



ボタンが押されたときに、「現在の時刻を
取得する」という「ビジネスロジック」を実行
する。
こうしたビジネスロジックを「Action
Method」と言う。
Action Method は、Managed Bean に記
述する。
4
currentTime という
Action Method (1)
public class ParameterBean {
public String currentTime() {
Date d = new Date();
DateFormat df =
DateFormat.getDateTimeInstance();
......
sb.append(df.format(d));
......
return "success";
}
}
5
currentTime という
Action Method (2)


現在の日時を取得して、入力フィールドの
パラメータと組み合わせている。
返値として “success” という文字列を返す。
6
page1.jsp
<h:form id="searchForm">
<h:inputText id="word"
value="#{ParameterBean.word}" />
<h:commandButton id="button1"
action="#{ParameterBean.currentTime}"
value="Go!" />
</h:form>
7
action 属性の比較
前章
<h:commandButton id="button1"
action="success" value="Go!" />

本章
<h:commandButton id="button1"
action="#{ParameterBean.currentTime}"
value="Go!" />

8
#{ParameterBean.currentTime}



ボタンが押されると、ParameterBean の
currentTime メソッドが実行される。
こうしたしくみのことを “Method Binding”
と言う。
こうした #{……} という書式を “Method
Binding 式” と言う。
9
Method Binding 式
#{ Beanの名前 . Action Method名 }


“Beanの名前” は、 先の managed-beanname 要素の内容部分
“Action Method名” は、ボタンが押された
ときに実行される Action Method 名
10
Action Method のルール



public であること
引数がないこと
String を返値とすること

この返値が outcome になる。
11
Action Method の返値と
outcome (1)



Action Method の返値が outcome となる。
この outcome が、h:commandButton 要
素の action 属性の値となる。
この値と、faces-config.xml の設定情報に
より遷移先が決まる。
12
Action Method の返値と
outcome (2)
<h:commandButton id="button1"
action="#{ParameterBean.currentTime}"
value="Go!" />
↓(Action Method を実行) ↓
<h:commandButton id="button1"
action=“success” value="Go!" />
13
図書検索プログラムの作成 (1)
14
プログラムの概要 (1)


検索語を入力すると、その検索語を含む
本のデータのリストを出力する。
図書データはデータベースに格納されてい
る。
15
プログラムの概要 (2)



入力フィールドに検索語を入れ、ボタンを
押すと、Action Method が呼ばれる。
Action Method は検索語に基づき、データ
ベースの検索を行う。
次の画面で、検索結果を出力する。
16
プログラムの概要 (3)

検索結果
17
検索語入力画面
<h:form id="searchForm">
<h:inputText id="searchWord"
value="#{BookSearcher.word}" />
<h:commandButton id="submit"
action="#{BookSearcher.searchBooks}"
value="Go!" />
</h:form>
18
Managed Bean (1)
プロパティ
public class BookSearcher {
......
public void setWord(String word) {
this.word = word;
}
}
public String getWord() {
return word;
}
......
19
Managed Bean (2)
Action Method
public String searchBooks() {
searchBooks(word);
return "success";
}
private void searchBooks(String word) {
// データベースの検索処理
}
20
Managed Bean (3)
Model の処理 (1)




検索結果には、複数の図書データが含ま
れる。
BookData という JavaBeans を用意
1冊の図書データは、1つの BookData に
格納される。
java.util.List を使って、複数の BookData
をまとめておく。
21
Managed Bean (3)
Model の処理 (2)
List list = new ArrayList();
BookData book = new BookData();
book.setId(rs.getString("id"));
book.setTitle(rs.getString("title"));
book.setAuthor(rs.getString("author"));
list.add(book);
22
検索結果の出力画面
<h:dataTable id="table" border="1"
value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book">
<h:column>
<f:facet name="header">
<h:outputText value="タイトル"/>
</f:facet>
<h:outputText id="bookTitle“
value="#{book.title}"/>
</h:column>
......
23
</h:dataTable>
h:dataTable 要素 (1)



コレクション (List, 配列など) のデータを表にして表示
するUIコンポーネント
id 属性がある。
border 属性は、表の罫線の太さの指定
<h:dataTable id="table" border="1"
value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book">
</h:dataTable>
24
h:dataTable 要素 (2)


value 属性で、表示するコレクション型のプロパティを
指定する。Value Binding 式を使う。
var 属性は、コレクション中の1つの要素を表す変数
名となる。
<h:dataTable id="table" border="1"
value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book">
</h:dataTable>
25
h:dataTable 要素 (3)



この例では、value 属性は List 型である bookList プ
ロパティを指定している。
bookList には、複数の BookData が格納されている。
従って、var 属性で指定された book という変数名は、
BookData Bean を指している。
<h:dataTable id="table" border="1"
value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book">
</h:dataTable>
26
h:column 要素 (1)
<h:dataTable ……>
<h:column>
<f:facet name="header">
<h:outputText value="タイトル"/>
</f:facet>
<h:outputText id="bookTitle“
value="#{book.title}"/>
</h:column>
27
h:column 要素 (2)

h:dataTable 要素
の1列分のデータ
を表す UIコン
ポーネント
28
f:facet 要素

表の1列のヘッダやフッタを表す UIコンポーネント
<h:column>
<f:facet name="header">
<h:outputText value="タイトル"/>
</f:facet>
……
</h:column>
29
データの出力

この列では、book という変数 (= BookData Bean) の
title プロパティの値を出力する。
<h:column>
……
<h:outputText id="bookTitle“
value="#{book.title}"/>
</h:column>
30
h:dataTable の働き (1)



表の1行分が、h:dataTable の var 属性の
値に対応
つまり、コレクション中の1つの JavaBeans
が、表の1行分となる。
この例では、List 中の1つの BookData が、
表の1行分となる。
31
h:dataTable の働き (2)


BookData Bean のどのプロパティを出力
するかは、column 要素によって決まる。
1つの column 要素で、1つのプロパティを
出力する。
32