Action Method の実装 J2EE II 第8回 2005年5月15日 1 ここでの内容 JSFでの Action Method の実装方法につ いて学ぶ。 2 やりたいこと 画面1で名前を 入力する 画面1のボタンを 押すと、画面2に 遷移する。 画面2では、画 面1で入力され た名前と、現在 の時刻を表示す る。 3 何をすればよいのか ボタンが押されたときに、「現在の時刻を 取得する」という「ビジネスロジック」を実行 する。 こうしたビジネスロジックを「Action Method」と言う。 Action Method は、Managed Bean に記 述する。 4 currentTime という Action Method (1) public class ParameterBean { public String currentTime() { Date d = new Date(); DateFormat df = DateFormat.getDateTimeInstance(); ...... sb.append(df.format(d)); ...... return "success"; } } 5 currentTime という Action Method (2) 現在の日時を取得して、入力フィールドの パラメータと組み合わせている。 返値として “success” という文字列を返す。 6 page1.jsp <h:form id="searchForm"> <h:inputText id="word" value="#{ParameterBean.word}" /> <h:commandButton id="button1" action="#{ParameterBean.currentTime}" value="Go!" /> </h:form> 7 action 属性の比較 前章 <h:commandButton id="button1" action="success" value="Go!" /> 本章 <h:commandButton id="button1" action="#{ParameterBean.currentTime}" value="Go!" /> 8 #{ParameterBean.currentTime} ボタンが押されると、ParameterBean の currentTime メソッドが実行される。 こうしたしくみのことを “Method Binding” と言う。 こうした #{……} という書式を “Method Binding 式” と言う。 9 Method Binding 式 #{ Beanの名前 . Action Method名 } “Beanの名前” は、 先の managed-beanname 要素の内容部分 “Action Method名” は、ボタンが押された ときに実行される Action Method 名 10 Action Method のルール public であること 引数がないこと String を返値とすること この返値が outcome になる。 11 Action Method の返値と outcome (1) Action Method の返値が outcome となる。 この outcome が、h:commandButton 要 素の action 属性の値となる。 この値と、faces-config.xml の設定情報に より遷移先が決まる。 12 Action Method の返値と outcome (2) <h:commandButton id="button1" action="#{ParameterBean.currentTime}" value="Go!" /> ↓(Action Method を実行) ↓ <h:commandButton id="button1" action=“success” value="Go!" /> 13 ほかには 次のファイルが必要になる page2.jsp faces-config.xml 14 図書検索プログラムの作成 (1) 15 プログラムの概要 (1) 検索語を入力すると、その検索語を含む 本のデータのリストを出力する。 図書データはデータベースに格納されてい る。 16 プログラムの概要 (2) 入力フィールドに検索語を入れ、ボタンを 押すと、Action Method が呼ばれる。 Action Method は検索語に基づき、データ ベースの検索を行う。 次の画面で、検索結果を出力する。 17 プログラムの概要 (3) 検索結果 18 検索語入力画面 <h:form id="searchForm"> <h:inputText id="searchWord" value="#{BookSearcher.word}" /> <h:commandButton id="submit" action="#{BookSearcher.searchBooks}" value="Go!" /> </h:form> 19 Managed Bean (1) プロパティ public class BookSearcher { ...... public void setWord(String word) { this.word = word; } } public String getWord() { return word; } ...... 20 Managed Bean (2) Action Method public String searchBooks() { searchBooks(word); return "success"; } private void searchBooks(String word) { // データベースの検索処理 } 21 Managed Bean (3) Model の処理 (1) 検索結果には、複数の図書データが含ま れる。 BookData という JavaBeans を用意 1冊の図書データは、1つの BookData に 格納される。 java.util.List を使って、複数の BookData をまとめておく。 22 Managed Bean (3) Model の処理 (2) List list = new ArrayList(); BookData book = new BookData(); book.setId(rs.getString("id")); book.setTitle(rs.getString("title")); book.setAuthor(rs.getString("author")); list.add(book); 23 検索結果の出力画面 <h:dataTable id="table" border="1" value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book"> <h:column> <f:facet name="header"> <h:outputText value="タイトル"/> </f:facet> <h:outputText id="bookTitle“ value="#{book.title}"/> </h:column> ...... 24 </h:dataTable> h:dataTable 要素 (1) コレクション (List, 配列など) のデータを表にして表示 するUIコンポーネント id 属性がある。 border 属性は、表の罫線の太さの指定 <h:dataTable id="table" border="1" value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book"> </h:dataTable> 25 h:dataTable 要素 (2) value 属性で、表示するコレクション型のプロパティを 指定する。Value Binding 式を使う。 var 属性は、コレクション中の1つの要素を表す変数 名となる。 <h:dataTable id="table" border="1" value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book"> </h:dataTable> 26 h:dataTable 要素 (3) この例では、value 属性は List 型である bookList プ ロパティを指定している。 bookList には、複数の BookData が格納されている。 従って、var 属性で指定された book という変数名は、 BookData Bean を指している。 <h:dataTable id="table" border="1" value="#{BookSearcher.bookList}“ var="book"> </h:dataTable> 27 h:column 要素 (1) <h:dataTable ……> <h:column> <f:facet name="header"> <h:outputText value="タイトル"/> </f:facet> <h:outputText id="bookTitle“ value="#{book.title}"/> </h:column> 28 h:column 要素 (2) h:dataTable 要素 の1列分のデータ を表す UIコン ポーネント 29 f:facet 要素 表の1列のヘッダやフッタを表す UIコンポーネント <h:column> <f:facet name="header"> <h:outputText value="タイトル"/> </f:facet> …… </h:column> 30 データの出力 この列では、book という変数 (= BookData Bean) の title プロパティの値を出力する。 <h:column> …… <h:outputText id="bookTitle“ value="#{book.title}"/> </h:column> 31 h:dataTable の働き (1) 表の1行分が、h:dataTable の var 属性の 値に対応 つまり、コレクション中の1つの JavaBeans が、表の1行分となる。 この例では、List 中の1つの BookData が、 表の1行分となる。 32 h:dataTable の働き (2) BookData Bean のどのプロパティを出力 するかは、column 要素によって決まる。 1つの column 要素で、1つのプロパティを 出力する。 33
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