資料2 デジタル化の進展とコンテント 変化から将来を考えるため 金村構成員 1990年代初頭 • 90年代初頭 – – – – – マルチメディアブーム CATV事業者、エンターテイメント産業の合従連衡 情報スーパーハイウェイ等々米国を中心にブーム コンテンツ産業やコンテンツビジネスの新展開 インタラクティブTV、ビデオオンディマンド • 個人の情報ネットワーク環境未整備 – ネットワーク環境、ブロードバンド、コストなどの課題 – マスマーケット型の大型ビジネス離陸せず • ビジネスの視点のみでの難しさ。 2003年現在 • 個人のブロードバンド環境普及(BB化) – インターネット接続サービスの低廉、ブロードバンド化 – 一般生活者の選択範囲多様化(電話線、CATVライン、電力 線、無線など) – 携帯電話端末のインターネット対応により事実上、デジタ ル携帯情報端末化 • デジタル情報機器の普及 – コンピュータと親和性の高い機器 – デジタルカムコーダー、デジタルスチルカメラ、シンセサ イザー、スキャナー、ICレコーダー、MD、etc • 生活者の情報行動の多様化、エンパワー – 単純な消極的受信程度(アナログ時代) – デジタル技術の享受と活用による能動的受信、創造も可能 – 表現、記録、発信等の能動的情報行動力増強 産出されるデジタルデータ • 東京大学 武邑光裕氏の調べ(99年時点) – – – – – データ量に換算した推計値(最大値) 紙 :240テラバイト/年 フィルム :42億7216テラバイト/年 光学メディア:83テラバイト/年 磁気メディア:169億7千テラバイト/年 年あたり成長率 2% 4% 70% 55% • デジタルデータの取り扱いが急増 – 従来の紙やフィルムに加えてデジタルデータの増殖 – デジタルデータを扱う技術や機器の利用も増加 – 国家的にみたデジタルコンテンツの産出は増大 デジタルコンテンツ時代 • 一定のブロードバンド環境の確立 • 個人の情報環境、情報行動とデジタル技術の相互作 用が拡大 P2P E2E • 情報の表現、記憶、発信、交換などのニーズ、手法、 が多様化し、活発化する • 従前のビジネスの制度や権利のみでは、個と機関、 権利者とのフリクションが増す。折り合いを。 コンテンツのサイクル • 1.クリエーション(無体) :人、発想、創造 – 他人、過去のの作品を自由にみたり、模倣することから新 たな創意が起こることは否定できない。 • 2.表象・表現:デジタル機器による多様な表現可 能性とその利用者のすそ野拡大 – デジタル技術の普及(民主化、遍在化) • 3.交換・流通:2で作られたコンテンツの流通 – デジタルとネットワークの環境の相乗により、手段や対象 が多様化 ex.Internet,日本型携帯電話、・・ • 4.伝承・蓄積:個人、機関、自治体、国家 – アーカイブ、公開、限りなく網羅的に蓄積→1へもどる 1 表現者の拡大 育む環境 模倣、読替、独創 発想・創造 Creation 既存コンテンツの再利用 2 メディアリテラシー 教育、コミュニティーv 3 表現メディアの多様化 新たな手段の活用 民主化、遍在化 表象 Representation 4 交換・流通 Communication 蓄積・公開・伝承 transmission デジタル環境の拡充 Internet、携帯端末 デジタル放送 デジタルアーカイブ 文化遺産の記憶 現代文化の共有 コンテンツサイクルの円滑化 • 前頁1以外はデジタル、ネットワークとの関わりが 増大する傾向 • このコンテンツサイクルをビジネス以外に、教育、 娯楽、福祉、国家のアイデンティティー、国益等 様々な局面で維持することが総合的な国の活力 • こうしたサイクルの渦がアジアや太平洋地域、世界 に文化触変を起こす(すでにアニメはそうなってい る) – アメリカからの留学生は日本の携帯とテレビ娯楽番組に ショックを受ける デジタル化の盲点 • 技術革新のいたずら – コンピュータ、OS、周辺インタフェースの更新、刷新 – 刷新によりかつては見えた情報が不可視化 – 長い将来にデータそのもの揮発消滅の物理的可能性 • アーカイブで残すのは – デジタル化されたデータのみではなく – 情報環境も含めて • 国家的に公益の観点で検討や施策も必要 – 世界のOS、記憶媒体、周辺機器インタフェースなどの保存 法とコードと情報倫理のバランス • デジタルテクノロジーの急激な進展 • ネットワークの進展(BB化、ピア化) • Code(プログラム)の機能による権利行使、契約行為 – 実質的な法律と化す – いたちごっご • 目には目を 技術には技術をのゲーム • デジタル時代の人間的ガバナンスの方法、土壌形成 デジタル化の変化を受容し育む工夫 • 子供や若者 – – – – 次代を担う文化創造者として 模倣や借用から出発する新しい発見者として 権利の保護とのトレードオフ 地域文化政策、教育政策との連動、補完 • 過去の文化遺産保存から出発したデジタルアーカイブ • 未来の文化創造の種を蓄積保管するタイムカプセルと してのアーカイブも必要では
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