課題分(調整後)48点満点の点数分布 25 20 15 10 5 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 点数(48点満点) ※課題8の修正37人分が調整済み 20点+12点(14回目の課題)+25点(期末テスト)=57点 +クイズ59点(58人)分 1 企業家論⑮ 新しい組織の出現 ハワード・E・オルドリッチ著『組織進化論』4章 2 創業(出現)の背景 • 人々は単独でできないこと(目標)を達成するために組織を つくる。 • 目標を達成できるかどうかは、彼らが利用できる知識や資源 によって決まる。 • 利用可能な知識や資源は時代の展開につれて、そして環境 の文脈によって異なってくる。 • どのような資源や知識を利用できるかは歴史的局面におけ る社会的状況を反映している。 • 創業者の資質と気質より、社会的背景(文脈)の方が重要。 ※ある種の組織は「その時が来るまで」創業されない。 文化(歴史的状況) 資源や知識 が含まれる 3 企業家の成功の要因 資質?気質?性格?勤勉さ?環境? • どのような過程を経て創業者は新しい組織を構築するので あろうか?(組織はいくつかの経路に沿って不均一に発展し、 創業に成功する前に消えてしまうものも多い) • 新たな組織が既存の組織形態や組織ルーチン、組織能力を 再生産するのか、それとも、それがそうしたものから離れて しまうのかを決断する。その際に、どのような選択過程が影 響を与えるかが問題となる。 ※組織に関しては誕生(受胎後、順調に発育)するという表 現より、「創業(founding)」や「構築(constructing)」という 方が、組織が出現する時の無秩序な側面を強調している。 4 創業期企業家 オルドリッチ(2007)は、創業期企業家を「存続できるスタートアップ 企業に到達することを意図した重要な活動を始めた者」と定義した。 レイノルズ(1994)による研究(3つの変遷段階) 一般成人(受胎可能?)⇒ (Ⅰ) ⇒創業期企業家(懐胎)⇒(Ⅱ)⇒生まれたば かりの新しい企業(幼年期)⇒(Ⅲ)⇒確立された新しい企業(青年期) 変遷段階Ⅰ:事業に関して真剣に考えたあるいは設備や機器を探したなどの 活動を行うと、創業期企業家と呼ばれるようになる(行動に移る までは千差万別、平均的には一年弱で起業)。 変遷段階Ⅱ:具体的な企業家的活動(起業) 変遷段階Ⅲ:「確立」した企業へ ※創業期企業家によって、起こされたスタートアップ企業のうち、ほんの わずかだけが、あきらめずに生き残っている。それらをよく目にする (Katz and Gartner, 1998)。 新しい組織を数多く出現させるためには、組織個体群(集団)あるい は社会も激動しながら成長する必要がある(新しい組織の大半 は短命) 5 再生産者とイノベーター • 再生産者組織:「確立された組織個体群の中で生まれ、既 存の組織とほとんど変わらない組織ルーチンや組織能力を 持つ組織」なので、知識の増加はもたらさない。 • イノベーター組織:「企業家によって創業され、その組織ルー チンや組織能力が既存の組織のものとは大きく異なる組織」 と定義される。先駆者は仕組みづくりの段階で失敗する可能 性が高く、さらに仕組みが上手くできても社会から認めてもら えないことがあるので、大半は生き残れない。 -組織能力増進型イノベーション(延長的なので、既存組 織も模倣が簡単にできる。新しい組織には不利) -組織能力破壊型イノベーション(組織ルーチンや組織能 力を根本的に変更させるので、既存組織には不利。 引き起こすには「遊び心」と「実験」が必要。しかし、文 化的あるいは周囲からの圧力によって服従させられ る可能性がある。) 6
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