ATMについて J4400053 小玉励 2015/10/1 1 ATM ATM(Asynchronous Transfer Mode) ・・・・非同期転送モード 2015/10/1 2 ATMの意味 デジタル情報を多重伝送するための方式 の一つ。情報を48オクテットごとの固定長 に区切り、これにヘッダと呼ばれる宛先な どの制御情報を付加して53オクテットの セルとして転送する方式をいう。通常、 「ATM」と略記される。 2015/10/1 3 解説ATM 従来のパケット交換と回線交換の両 方式の長所を取り入れた転送モード。 しかしパケットと違い固定長(53ヘッド)の セルをつかっていることで通信速度を情 報量に応じて調節することができる。 2015/10/1 4 図解ATM1 2015/10/1 5 図解ATM 2 同期転送モード(STM)と非同期転送モード (ATM)方式の違い 2015/10/1 6 具体的な解説 ビットレートの高い情報 53 53 53 53 ・・・・・・ ビットレートの低い情報 53 53 たくさんセル が必要 少しのセ ルでOK セルの長さが一定であるので、いったん一つのセ ルの先頭位置を見つけたら、後続のセルの位 置は順番に識別できる。 2015/10/1 7 ATMの普及(WAN) WANでの利用をみると、米国では1994年から 商用の通信サービスがスタートし、日本でも 1995年にはNTTが「スーパーリレーCR」の サービスが開始されている。そしてNTTが掲げ る次世代B-ISDNでも、ATM技術をベースに伝 送速度の高速化と公衆通信回線の統合化が 実現されることになっている。 2015/10/1 8 ATMの普及(LAN) ・1990年代の前半にはすでにATM技術をLANに適用した ATM-LANの開発が進んでおり、ATM-LAN Forumに よって最大伝送速度25MbpsのATM-LANが標準化さ れている。また、ATM-LANでは仮想的にEthernetと同 じサービスを提供する「LANE(LANエミュレーション)」と いう機能も持っている。こうしたATM-LANの製品化は 1992年からスタートしているが、膨大な仕様の標準化 に時間がかかりすぎたことや安価なEthernetが急速に 普及したことで、本格的な移行には至っていない。 2015/10/1 9 ATMの現状 ATMは、WANでは普及を続けているものの、LANでは ギガビットEthernetやFDDIなどに水を空けられている 状態と言える。現在、注目されているのは、爆発的に浸 透したIPとの親和性を強化することである。IETFでは、 ATMネットワーク上でIPプロトコルを扱う「IP over ATM」が開発されている。また、ATM Forumでも昨年 ワーキンググループを作り、64KBまでの拡張可能な可 変長セルを扱える「FAST」(Framed ATM over SONET Transport)などの仕様策定を行なっている。 2015/10/1 10
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