因子数決定法の検討 Holzinger and Swineford(1939)の 知能データをもとにして 堀 啓造(香川大学経済学部) 2003年11月5日 大阪大学 科学研究費シンポジウム 「数理統計学と計量心理学をつな ぐ」 1 • 服部(2002,2003)の開発した因子数決定援 助プログラム (FACCOM.EXE)は便利 堀(2002)の「忍者ハットリ君 」はexcel か らFACCOM.EXEを走らせ,出力をexcel に 取り込む。色分けや表示に関して工夫をし ている。さらにスクリープロットなど追加機 能がある。 2 忍者ハットリ君出力例 適合因子数を緑マーク # of FACTORS SMC-TESTSAS-UL-PRSAS-ML-PRMAP-TESTRAW-EIGENPA-EIG-M PA-EIG95 3 3 3 3 3 3 3 1 3.4754 0.7088 0.7258 0.10136 3.8993 1.2734 1.3626 2 1.2354 0.9607 0.9541 0.10413 1.7215 1.1781 1.2284 3 0.8588 1.1359 1.1326 0.06647 1.2797 1.1065 1.1405 4 - 0.0308 1.1296 1.1282 0.11459 0.6343 1.0494 1.0922 3 # of FACTORS RMSEA GFI AGFI PGFI EGFI 3 3 3 1 1 0.2594 0.6725 0.4541 0.4035 0.9804 2 0.2303 0.7631 0.4388 0.3222 0.9861 3 0.0000 0.9925 0.9718 0.2647 0.9912 4 0.0000 NaN NaN NaN 0.9956 RGFI RMSR 3 3 0.6859 0.1584 0.7738 0.1089 1.0013 0.0087 NaN NaN • RMSEAの場合 拒否範囲を赤 4 スクリープロットを出力 対角要素SMCの相関行列の固有値のスクリー・プロットと平行分析(95%) 4.0 3.5 3.0 固有値 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 1 -0.5 2 3 4 5 6 7 8 9 5 相関行列の色づけ Correlation matrix 1 1 A1 2 A2 3 A3 4 B4 5 B5 6 B6 7 C10 8 D11 9 D12 2 3 4 5 6 7 8 9 A1 0.685 A2 0.683 0.690 A3 0.335 0.322 0.377 0.360 0.408 0.362 0.227 0.197 0.176 0.153 0.112 0.111 A1 A2 A3 1 2 0.386 B4 0.407 0.701 B5 0.415 0.758 0.193 0.139 0.218 0.261 0.125 0.194 B4 B5 3 4 0.685 B6 0.167 0.205 C10 0.293 0.308 0.431 D11 0.182 0.219 0.426 0.715 D12 B6 C10 D11 D12 5 6 7 8 • 変数名がついている。これを見ただけで因子推定可6 9 因子パタン・因子構造に色 Promax rotated factor pattern matrix, Communality and Unique variance (Power = 3) 1 2 3 1 A1 0.022 0.012 0.813 0.683 0.317 2 A2 - 0.017 0.002 0.840 0.692 0.308 3 A3 0.068 0.028 0.787 0.687 0.313 4 B4 0.917 - 0.035 - 0.042 0.786 0.214 5 B5 0.757 0.011 0.071 0.637 0.363 6 B6 0.826 0.025 0.048 0.739 0.261 7 C10 - 0.044 0.493 0.152 0.280 0.720 8 D11 0.062 0.836 - 0.014 0.731 0.269 9 D12 - 0.023 0.860 - 0.057 0.710 0.290 7 因子パタン・因子構造の並べ替え Promax rotated factor pattern matrix, Communality and Unique variance (Power = 3) 1 2 3 4 B4 0.917 - 0.035 - 0.042 0.786 0.214 6 B6 0.826 0.025 0.048 0.739 0.261 5 B5 0.757 0.011 0.071 0.637 0.363 9 D12 - 0.023 0.860 - 0.057 0.710 0.290 8 D11 0.062 0.836 - 0.014 0.731 0.269 7 C10 - 0.044 0.493 0.152 0.280 0.720 2 A2 - 0.017 0.002 0.840 0.692 0.308 1 A1 0.022 0.012 0.813 0.683 0.317 3 A3 0.068 0.028 0.787 0.687 0.313 • 因子の切れ目がわかる線つき 8 相関行列の並べ替え Sorted Correlation Matrix 4 4 B4 6 B6 5 B5 9 D12 8 D11 7 C10 2 A2 1 A1 3 A3 6 5 9 8 7 2 1 3 B4 0.76 B6 0.70 0.69 B5 0.19 0.22 0.26 0.31 0.14 0.21 0.32 0.36 0.34 0.41 0.39 0.41 B4 B6 B5 4 6 0.18 D12 0.29 0.71 D11 0.17 0.43 0.43 C10 0.36 0.11 0.15 0.20 A2 0.38 0.11 0.18 0.23 0.68 A1 0.41 0.12 0.22 0.19 0.69 0.68 A3 D12 D11 C10 A2 A1 A3 5 9 8 7 2 1 • 因子出現理由がよくわかる 9 3 Holzinger & Swineford(1939) data • Holzinger & Swineford(1939)に素データが掲載 されている • Harman, H. H. (1976). Modern factor analysis. 3rd ed. Illinois; The University of Chicago. • Gorsuch, R. L. (1983). Factor analysis. 2nd ed. New Jersey; Erlbaum • など代表的因子分析の書籍に使われている。 10 論文にも多数使われている。 • Carroll, J .B. (1993). Human cognitive abilities; A survey of factor-analysis studies. Cambridge University Press. によると22の本・論文に使われて いる。 • 最近でも • Preacher and MacCallum(2003) UNDERSTANDING STATISTICS, 2(1), 13–43 • Browne(2001) Multivariate Behavioral Research, 36, 111–150. • において使われている。因子分析の基本データ。 11 項目(テスト) • • • • • • 5因子を想定した24(~26)変数 Spatial tests (空間) 1~4 Verbal tests (言語) 5~9 Speed tests (速度) 10~13 Memory tests (記憶) 14~19 Mathematical ability tests (数学能力) 20~24 →これに問題あり • Additional spatial tests (追加空間テスト) テスト 25-26 12 被験者 • イリノイ州 • フォーレストパーク村のPasteur小学校 (Pasteur群) test 1-24使用 • シカゴのGrant-White小学校 (Grant-White 群 ) test1-26使用 (一般に使われている 1-2, 5-26) • の7,8年生 13 データ 1 Harman (1976) Gorsuch (1983) GrantWhite A GrantWhite B 2 ) 3 ) 4 ) 5 Pasteur ) 6 全体 ) 使用テ スト test 1,2, 5-26 test 1,2, 5-26 test 1,2, 5-26 test 124 test 124 test 124 被験 除外テスト 者数 test 3,4 を 145 除外 test 3,4 を 145 除外 test 3,4 を 145 除外 test 25,26 145 を除外 備考 Grant-White A の相関行列 (値が少し違う) Grant-White A の相関行列 (値が少し違う) 素データ 素データ 156 素データ test 25,26 を除外 301 素データ 14 データに対する考え • (1)~(3)は同一データを処理したつもりのもの。入 力データのミスまたは相関行列計算上のミスがあ る。 • (3)が正しいデータと考えられるが、元の校正ミス も考えられる。 • (1)~(3)のような多少の変動により、因子数が大 きく変わることはあまり考えられない。2因子以上 の違いはその指標が敏感すぎることを示唆する。 探索的因子分析にしようするのに適さない。 • (1)はテスト25,26をテスト3,4の位置に入れている。 15 続き • データ(3)、(4)は同一被験者で、24テスト中2つのテスト を入れ替えたものである。(3)のテスト25,26は(4)で使った テスト3,4を簡単にしたものである。その他の22テストは 同一データである。これらも同一の因子となっているもの と期待される。 • (4)(5)は同一のテストを異なるサンプルに対して実施した ものである。 • (6)は(4)(5)をあわせたものである。これら3つの因子が 大きく異なることは考えにくい。 (1)~(6)の分析において因子数が大きく異なるとは考 えにくい。 • (1)~(5)のデータはサンプルサイズが小さい。Hu and Bentler(1999)では250以下を小さいサンプルサイズとして いる。適合度の指標があまり信用できない。1000以上に 16 おいて安心サンプルサイズとなる。 • サンプルサイズが小さい,一事例でしかな いため極めて限定されたものであることを 念頭においてほしい。 17 因子数 • Holzinger & Swineford(1939)では一般因子と5 因子を想定していた。しかし、結果として一般因 子と4因子を採用した。 斜交因子として考えると4因子解を採用したこと になる。Holzinger & Harman(1941)のセントロイド 解は同じく4因子である。Harman(1976)は5因子 解と4因子解を載せている。 18 因子決定指標 • 服部のfaccon.exeを使用して、各種因子決 定指標を求める。 19 固有値系指標 test 1,2,5-26 data Harman Gorsuch 個体数 145 145 MAP-TEST 4 4 RAW5 5 EIGEN PA-EIG-M 4 4 PA-EIG95 3 3 SMC13 14 EIGEN pa-SMC-M 4 4 pa-SMC95 4 4 SE-SCREE 7 5 1-24 Grant- Grant推定 White A White B Pasteur 全体 因子数差 145 145 156 301 4 4 4 4 0 5 5 5 4 1 4 3 13 4 2 13 4 4 12 4 4 12 0 2 2 4 4 7 4 4 5 4 4 6 5 4 4 1 0 3 20 結果 • SE-SCREEは信用できない。 • PA-Eigen, SMC-Eigen も信用できない。 特にSMC-Eigenは因子数が多すぎて実用 とはならない。 • MAP,PA-Eigen-M,PA-SMC-95は安定し た予測をしている。 • RAW-EIGEN,PA-SMC-Mは差が1となり, どちらともいえない。ただ, RAW-Eigen-M は5と因子数が多くなることからみても使え ない。 21 因子数 • 堀(2001)の薦めるMAP と PA-SMC95 を みると両者とも4つの場合4因子を示して いる。 • 最小数、最大数とも4であるので、4因子 解が適切であるということになる。 22 カイザー基準 • よく使われる Kaiser の基準のRAWEIGENは全体が4でありその他が5である。 比較的良好な推測をしている。 23 対角1の相関行列の平行分析 • Horn(1965)のオリジナルの形の平行分析 (PA-EIG-M)はすべて4因子とよい予測を した。 • これの改良版として提出されたPA-EIG95 はMAP よりも少ない因子数の推測もあり、 しかも安定した推定をしない。Hornのオリ ジナルの平行分析よりもよくない。使用し ないほうがよいだろう 。 24 対角にSMCを入れた相関行列 • 対角に SMC 入れた分析(SMC-EIGEN) の場合、ほかの推定法に比べ極端に多く の因子数を推測する。SMC平行分析より もこれほど大きな差になることはそれほど 多くないが、このデータにあるようにかなり 多めの因子数を推定するので実用には使 えない。 25 対角SMC平行分析 • 対角SMC平行分析(PA-SMC-M)は全体が5因 子である以外は4因子である。良好な推測をして いる。しかし、このデータではPA-SMC-95のほう がよい推測となっている。 • 可能な最大の因子数を推測するためのものであ るので、今のところどちらがよいかの判断は難し い。 • 次のスクリープロットを見てみよう 26 27 図1.GrantーWhite 校 A の対角1スクリープロット 図2.Grant-White校Bの対角1スクリープロット 28 図3.Pastuer 校 の対角1スクリープロット 29 図4.全データの対角1スクリープロット 30 図5 31 図6 32 図7 33 図8 34 対角SMCの平行分析 • 図1~図8において、対角1のスクリープ ロット、平行分析、対SMCのスクリープロッ ト、平行分析を示した。この図を観察すれ ば、対角SMCの平行分析がまさにスク リーを示していることがわかる。 • それに対して、対角1の平行分析はスク リーとは関係ない。このことから、対角 SMCの平行分析が可能な最大因子数を 表すことがわかる。 35 続き • それに対して、対角1の平行分析は Schweizer(1992), Turner(1998) が指摘するよう に、一般因子的なものがあると、過小推定して しまうという欠点をもつ。 • だが,PA-EIGEN-M に関して、今回のデータで はそのようなことにならなかった • 堀(2001)において、人工データとThurstone & Thurstone(1941)において実際に過小推定する ことを示した。この欠点を持つため対角1を安 定した指標と見なすわけにはいかない。対角 SMC の平行分析はその点それ以上の因子を とってはいけないという指標となりうるのである。 36 対角SMCの平行分析 • 対角SMCのPA(平行分析)はスクリーを表 しているように見える。 • 対角SMCのPAは想定した因子に適合した 指標を集めて分析するときに向く。 • 欠点としてはマイナー因子も拾うことがあ るので,まったく因子を想定しない項目群 では多めの因子数を推定する。 37 情報量系 test 1,2,5-26 data Harman Gorsuch 個体数 145 145 CHI^2 7 7 AIC 5 4 BIC 3 3 CAIC 3 3 1-24 Grant- Grant推定 White A White B Pasteur 全体 因子数差 145 145 156 301 6 4 5 6 3 4 5 5 6 2 3 3 3 4 1 3 2 3 4 2 38 情報量系 • 情報量指標間の関係は一貫しており、 AIC>(=)BIC>=CAIC という順になってい る。 • これは計算式から予測されることである。 • 4を指しているのはAICのGrant-White A、 BIC、CAICは全体のみである。 39 • サンプルサイズの小さいときはAICが比較的よ い予想をし、 • サンプルサイズの大きいときはBICが比較的よ い予想をする。 • どのようなときにサンプルサイズが大きくて、どの ようなときにサンプルサイズが小さいかは難しい 問題である。 • また、AICの結果からもわかるようにサンプルサ イズが小さくてもよい推定をするわけではない。 40 • 以上のことからAICは因子数決定に使え ない。 • BIC、CAICはサンプルサイズが小さいと きは因子数を過小に推定する。サンプル サイズが大きいときの挙動はもっと多くの データを分析してみないとわからない。 41 適合度統計系 • どのように評価するかは難しい。適合していると する判断基準が統一されているとは言い難い。 • また、基準が確定したとしても、許容範囲にある ものをすべてよ しとするのか、最小因子数をよし とするのかによって違ってくる。 • 適合度の考え方からすると、許容範囲にあるも のをすべてよしと考える方が無難であろう。 • こ こでは冒険的に最小因子数をもとにする。 42 適合度指標の読み取り例 (Schermelleh-Engel et al. 2003) Fit Measure Good Fit Acceptable Fit χ2 0 ≦ χ2 ≦ 2df 2df < χ2 ≦ 3df p value .05 < p ≦ 1.00 .01 ≦ p ≦ .05 χ2/df 0 ≦ χ2/df ≦ 2 2 < χ2/df ≦ 3 RMSEA 0 ≦ RMSEA ≦ .05 .05 < RMSEA ≦ .08 p value for test of close fit (RMSEA < .05) .10 < p ≦ 1.00 .05 ≦ p ≦ .10 Confidence interval (CI ), close to RMSEA close to RMSEA left boundary of CI = .00 SRMR 0 ≦ SRMR ≦ .05 .05 < SRMR ≦ .10 NFI .95 ≦ NFI ≦ 1.00 .90 ≦ NFI < .95 NNFI .97 ≦ NNFI ≦ 1.00 .95 ≦ NNFI < .97 CFI .97 ≦ CFI ≦ 1.00 .95 ≦ CFI < .97 GFI .95 ≦ GFI ≦ 1.00 .90 ≦ GFI < .95 AGFI .90 ≦ AGFI ≦ 1.00, .85 ≦ AGFI <.90, close to GFI close to GFI AIC smaller than AIC for comparison model 43 CAIC smaller than CAIC for comparison model ECVI smaller than ECVI for comparison model 使用した基準 • • • • • • • • • RMSEA<0.05 ,RMSEA>0.10 GFI, AGFI, IFI, NFI, RGFI >0.9 NNFI, CFI >0.96 (a)TLI>0.96 ,(b) TLI>0.90 (a)RMSR<0.06, (b)RMSR<0.10 (a)Hu & Bentler, (b)他 χ2 p>0.05 MAP, AIC, BIC, CAIC 最小値 PGFI 最大値 44 適合度統計系 test 1,2,5-26 data Harman Gorsuch 個体数 145 145 RMSEA 4 4 GFI 6 7 AGFI PGFI 2 2 RGFI 3 3 RMSR 3 3 1-24 Grant- Grant推定 White A White B Pasteur 全体 因子数差 145 145 156 301 4 4 4 4 0 6 5 5 4 3 6 ++ 2 2 2 2 0 3 3 3 3 0 3 3 3 3 45 0 test 1,2,5-26 data Harman Gorsuch 個体数 145 145 NFI 7 7 NNFI=TLI 7(4) 7(4) CFI 5(3) 5(3) 1-24 Grant- Grant推定 White A White B Pasteur 全体 因子数差 145 145 156 301 7 7 6 4 3 6(4) 4(3) 5(4) 5(4) 3(1) 5(3) 4(3) 4(3) 5(3) 1(0) 46 • 適合度指標として、比較的その許容範囲、 拒否範囲を明確にしている RMSEA がす べての場合において4因子と推定している。 47 • GFI と NFI はサンプルサイズの影響を受け、サ ンプルサイズが大きくなった全体の場合にのみ4 因子と推定している。 • RGFI ,RMSR,CFIは一貫しているが、3因子と過 小推定をしている。PGFI は2因子で一貫してい る。適合度指標の場合、上に述べた理由から、 大きな問題ではない。 • NNFI (古くからある Tucker & Lewis 指標 TLI である)は0.90 基準を使うと比較的一貫して4因 子としている。 • AGFIは小サンプルにおいて適合度基準まだ達 しない。しかも全体においては6因子と4因子は 適合していないとの推定である。これは使えない。 48 因子パタン 49 表3.Grant-White A の4因子解の斜交回転(promax k=3)の因子パタンと共通性 1 9. Word Meaning: Verbal 0.877 7. Sentence Completion: Verbal 0.859 6. Paragraph Comprehension: Verbal 0.809 5. General Information: Verbal 0.783 8. Word Classification: Verbal 0.548 10. Add: Speed 0.074 12. Counting Groups of Dots: Speed - 0.137 13. Straight and Curved Capitals: Speed 0.040 11. Code: Speed 0.060 24. Woody-AcCall Mixed Fundamentals, Form 0.270 I: Math 21. Numerical Puzzles: Math 0.023 1. Visual Perception: spatial - 0.001 25. Paper Form Board: spatial 0.028 26. Flags: spatial 0.135 2. Cubes: spatial 0.011 23. Series Completion: Math 0.254 20. Deduction: Math 0.291 22. Problem Resoning: Math 0.281 17. Object-Number: Memory 0.022 14. Word Recognition: Memory 0.095 15. Number Recognition: Memory - 0.007 16. Figure Recognition: Memory - 0.107 18. Number-Figure: Memory - 0.157 19. Figure-Word: Memory 0.046 2 0.115 - 0.039 0.079 - 0.099 -0.149 - 0.912 - 0.764 - 0.523 - 0.465 - 0.434 - 0.380 - 0.063 0.135 0.005 - 0.023 - 0.111 0.036 0.027 - 0.116 0.044 0.033 0.057 - 0.257 - 0.067 - - - 3 0.011 0.022 0.021 0.002 0.199 0.315 0.155 0.419 0.004 0.023 0.312 0.734 0.612 0.537 0.470 0.418 0.318 0.310 0.117 0.080 0.011 0.372 0.209 0.135 - - 4 共通性 0.070 0.748 0.102 0.709 0.072 0.681 0.051 0.648 0.052 0.516 0.040 0.770 0.074 0.569 0.156 0.538 0.254 0.422 0.196 0.499 0.091 0.414 0.019 0.563 0.012 0.349 0.048 0.347 0.022 0.225 0.100 0.496 0.213 0.421 0.222 0.415 0.653 0.451 0.588 0.340 0.551 0.291 0.484 0.434 50 0.424 0.409 0.349 0.242 表4.Grant-White A の5因子解の斜交回転(promax k=3)の因子パタンと共通性 9. Word Meaning: Verbal 7. Sentence Completion: Verbal 6. Paragraph Comprehension: Verbal 5. General Information: Verbal 8. Word Classification: Verbal 10. Add: Speed 12. Counting Groups of Dots: Speed 24. Woody-AcCall Mixed Fundamentals, Form I: Math 21. Numerical Puzzles: Math 1. Visual Perception: spatial 25. Paper Form Board: spatial 26. Flags: spatial 23. Series Completion: Math 2. Cubes: spatial 20. Deduction: Math 22. Problem Resoning: Math 17. Object-Number: Memory 14. Word Recognition: Memory 15. Number Recognition: Memory 16. Figure Recognition: Memory 18. Number-Figure: Memory 19. Figure-Word: Memory 13. Straight and Curved Capitals: Speed 11. Code: Speed 1 0.865 0.860 0.832 0.776 0.537 0.063 -0.146 0.246 -0.005 0.007 0.025 0.121 0.21 -0.006 0.245 0.25 0.02 0.103 -0.007 -0.109 -0.169 0.044 0.067 0.097 2 0.105 -0.029 0.137 -0.083 -0.142 - 0.932 - 0.719 - 0.473 -0.389 0.035 0.18 0.005 -0.169 -0.017 -0.046 -0.004 -0.126 0.086 0.042 0.091 -0.253 -0.049 -0.337 -0.288 3 -0.012 -0.033 0.016 -0.001 -0.222 0.3 -0.161 -0.023 -0.344 - 0.676 - 0.612 - 0.556 - 0.505 - 0.474 - 0.418 -0.358 0.074 0.078 -0.028 -0.368 -0.234 -0.141 -0.351 0.131 4 -0.065 0.112 -0.118 0.036 0.073 -0.006 0.084 -0.158 -0.072 -0.04 -0.015 0.071 -0.036 0.014 -0.147 -0.199 - 0.611 - 0.604 - 0.546 - 0.500 - 0.402 -0.346 0.104 -0.397 5 共通性 -0.033 0.743 0.032 0.714 0.101 0.709 0.04 0.643 0.036 0.519 0.058 0.792 0.162 0.564 -0.061 0.52 0.014 0.431 0.213 0.547 0.091 0.354 0.012 0.352 -0.116 0.553 0.005 0.223 -0.204 0.491 -0.078 0.432 -0.029 0.428 0.071 0.351 -0.009 0.288 0.052 0.435 0.015 0.404 0.045 0.239 51 0.565 0.747 0.434 0.587 Harman(1976)双因子解モデルの 評価 • MPlus のホームページでは、Harman(1976)の一 般因子を含む解、双因子解(bi-factor) を検証的 因子分析によって求めている。 データを確認したところ、Grant-White B であった。 さらによく確認したところ、Grant-White の素デー タを完全に入れていた。それにも関わらず Harman(1976) らが分析したGrant-White A では なかった。 すべてのタイプを Muthen & Muthen のプログラ ム(cont14.inp)によって分析してみた。(cont14.out に出力がある) 52 表5.双因子解モデルの適合度指標 個体数 χ2値 自由度 P値 test 1,2,5-26 G-W a 145 337.943 231 0 G-W b 145 308.608 231 0.0005 test 1-24 Pastuer 156 358.914 231 0 All 301 426.507 231 0 CFI 0.923 0.943 0.904 0.928 TLI 0.908 0.932 0.886 0.914 自由パラメタ数 69 69 69 69 AIC 20802.848 20765.123 22562.938 43512.372 BIC 21008.242 20970.518 22773.378 43768.163 BIC(調整) 20789.902 20752.177 22554.971 43549.334 RMSEA 0.057 0.048 0.06 0.053 0.043 0.069 0.033 0.062 0.047 0.071 0.045 0.061 RMSEA0.05以下のp 0.203 0.575 0.097 0.257 53 SRMS 0.062 0.06 0.078 0.059 [結論] • 極めて限定されたものであるが、探索的因子分 析には耐えられない指標が明らかになった。 推定因子数差からするとAGFIはまったく使え ない。SE-SCREE, χ2, GFI, NFI, 0.95を基準とす る NNFI(TLI) もよくない。PA-EIGEN-95, SMCEIGEN, AIC, CAIC も信頼できない。 54 • 推定因子数差が1のRAW-EIGEN, PASMC-M, BIC, 0.90基準のNNFI(TLI)はど ちらともいえない。 推定因子数差が0のMAP, PA-EIGENM, PA-SMC-95, RMSEA, PGFI, RGFI, RMSR および.90 を基準とするCFI はこの 事例においては安定した指標となっている。 55 • 推定因子数差0のうち、MAP, PAEIGEN-M, PA-SMC-95, RMSEAが正しく 4因子と推定した。PA-EIGEN-Mの推定に 問題のあることはすでに堀(2001)において 示している。MAP, PA-SMC-95, RMSEA の3つが残ることになる。 今後は推定因子数差1以内の指標につい てさらなる検討が必要である。 56 • 堀(2001)において薦めている、MAPとPASMC-95 の間に挟む方法はここでも有効で あることがわかった。 57 次のところにアクセスしてください • parallel analysis • http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/yomimono/pa.html • excel vba program for faccon.exe コバンザメアプリ • http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/delphistat/hattori.html • http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/yomimono/pa2.html 58
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