医療を支える電子工学

医療を支える電子工学
現代の医療技術の発達はめざましいものがある
が,その陰で診断の手助けとなる計測装置が大活
躍している。例えば血圧計,心電計,脳波計さらに
画像診断装置として超音波診断装置,X線CT,
MRI,PETなどがある。
また,各家庭で利用されている電子体温計など
あり,これらを作るために電子工学の技術が大い
に活用されている。
MRI装置は電子工学と画像工学の結晶
左の写真は日立製のMR
I装置であるが,この装置
は,人体を切断することな
く体内を観察できる装置
であるが,生体の情報を
計測する技術は電気回
路、電子回路などのハー
ドウェアで構成されており、
収集されたデータを画像
として表示するためには
画像処理技術であるソフ
トウェアが受け持っている。
画像工学の適用例
下左の写真はX線CTの胸部の一部分の水平断面
であるが,このような水平断面の情報を収集する技
術が電子工学であり,これらの画像を数十枚用い
特定臓器(右写真は肺)の立体図を描く技術が画
像工学である。
大阪電気通信大学・工学部・電子工学科
のカリキュラムでは
大阪電気通信大学・工学部・電子工学科では,医
療分野で活躍する計測装置や治療器などを作るた
めの基礎知識である電気回路,電子回路を学と共に
電子工学実験を通じて回路の動作などを確認する。
また,人体の電気現象などの知識は医用電子工学
で,MRI装置などの画像処理については画像工学
でその知識を身につけることができる。
さらに画像工学に必要なソフトウェアはプログラミン
グ演習などで学ぶことができる。