伊豆半島ジオパークを題材とした 教材開発

伊豆半島ジオパークを題材とした
教材開発
学校教育教員養成課程
理科教育専修
森下明里
http://image.blog.livedoor.jp/a_nst/imgs/f/a/faf556fd.JPG
研究目的
伊豆半島ジオパークは、2012年9月、
日本ジオパークとして国内認定された。
ジオパークの柱の1つとして地域の教育
への貢献があるが、伊豆半島ジオパー
クをテーマとする教材は数少なく、十
分とは言えない。
本研究では、伊豆半島ジオパークを
テーマとした地学現象に関する実験教
材の開発を目的として進めていく。
ジオパーク
山や川をよく見て、その成り立ちとし
くみに気付き、生態系や人間生活との
関わりを考える場所。
(http://www.geopark.jp/about/index.htmlより引用)
生態系
保全と
持続可能な
開発
生活
行政・教育
大地
2009年7月、静岡県知事によって伊豆半島ジ
オパーク構想の推進が提唱された。
2011年3月、「伊豆半島ジオパーク推進協議
会」設立。県と伊豆半島の7市6町の自治体
と観光・商工・教育関係者などで構成され
る。
2012年9月、日本ジオパーク委員会による審
査を経て日本ジオパークとして認定、現在
世界ジオパーク認定を目指した活動を推進
中。
(http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-520/jiopa-ku.htmlより一部引用)
キッチン火山学
身の回りにあるものを用いて、地学現象
を再現する分野。発案者は林信太郎(秋
田大学)。大学の教員などが火山や地震
などの分野の実験を今までに30種以上開
発。
地学現象の理解の促進に効果があり、日
本各地のジオパークでも成果を挙げつつ
ある。
イベントや学校教育現場、博物館などで
実践されている。
2013年8月、
地震火山こどもサマースクールにて
なぜキッチン火山学
ジオパークの個性に合わせて実験を
展開することができる
その大地の成り立ちによってアプローチが変えられる
身の回りのもので自然現象を再現す
ることによって興味がもてる
学校教育現場では、小6の火山の学習の導入時に取
り入れられていることが多い
小さい子どもたちにも理解してもら
いやすい
逆を言えば火山噴火など規模の大きい現象や堆積など
時間のかかる現象はなかなか理解してもらえない
研究方法
①すでに開発されている「キッチン火
山学」教材をリストアップ。
・実験があらわす事象
・対応する学校教育カリキュラム
など
② 伊豆半島ジオパーク地域での教育に
必要な地学事象をピックアップ、すで
に実験が開発されているもので説明で
きるものがあるか調べる
③ ②に当てはまらない実験教材の開発
をする
リストアップしたものから
小6、中1の
内容に集中
リストアップの結果


今回のリストアップの結果 全33件
キッチン火山実験があらわす事象
・火山噴火のしくみ 3件
・火山噴火に伴う事象 16件
(火山噴出物によるものも含む)
・マグマの上昇 3件
・溶岩による山体形成の様子 6件
・その他 逆断層のでき方、液状化現象、
地面の揺れやすさ、プレートの動く様子
伊豆半島の日本列島への衝突
例えば…

溶岩ドームのでき方
下からチョコレートを押し込むと
溶岩ドームが出現!
(http://hokkaido.env.go.jp/blog/search.php?search_submit=Go&search_word=%
このような装置を立て、
3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AF&test=values&p=6)
(http://scienceportal.jp/contents/guide/rikatan/1102/110
221.html)
生クリームなどを加えることで溶岩の固さを調節可能
他にも…
規定の1/3量
規定量
泡が荒く膨らま
よく膨らみ、
ない。
細かい泡
弾力性なし
軽石ができるのには
弾力性あり
膨らむ時:
底部に泡だま
り
適度な粘性とガス成分が逃げない構造
規定量×2
膨らんだ後:
既定の2/3量
泡が緻密で、
適度な強度と空気が入る構造
泡は荒いが膨
もちもちしている
らんだ。
膨らんだあと縮む
やや弾力あり
(http://www.geocities.jp/kuri_kitchen/kitchen/moko
moko.htmlより引用)
伊豆半島で見られる地形
まとめと今後の課題

すでに開発されているキッチン火山学の
教材で、伊豆半島ジオパークに使えるも
のがある( 火山噴出物、溶岩による地
形など)。これらをそのまま、あるいは
伊豆半島ジオパーク版に改良して展開す
ることも可能と思われる。
http://blog.goo.ne.jp/okadohideo/e/35794c http://ooisivolcano.my.coocan.jp/volcano/kitchen.ht
7b5745fc9ff45997af1dccb32c
まとめと今後の課題

すでに開発されているキッチン火山学の
教材で、伊豆半島ジオパークに使えるも
のがある。これらをそのまま、あるいは
伊豆半島ジオパーク版に改良して展開す
ることも可能と思われる。

キッチン火山学実験リスト中になく、か
つ斜交層理などの伊豆で見られる現象の
実験の開発を進めていきたい。