スライド 1

CADシステムの運用と
情報セキュリティ
電子制御設計製図Ⅰ
2013年5月29日 Ⅱ限目
情報セキュリティの基礎知識
情報セキュリティ:情報を安全に守ること
セキュリティの必要性
外部からの攻撃(ウイルス、ハッカーなど)
 内部の情報漏洩
 故障、災害などによる情報の消失
 電子商取引による不正

情報セキュリティの基礎知識
セキュリティの手段
 ファイアウォールシステムの設置
(外部不法侵入禁止)
 ウイルス対策ソフトの導入
(ウイルス検知、処理)
 フィルタリングソフトの導入
(有害サイトの遮断)
 暗号化による盗聴防止(無線LAN)
 パスワード管理
 OSのアップデート
(セキュリティホール対策)
情報セキュリティの基礎知識
セキュリティの手段(物理的セキュリティ)
 PC筐体管理
・筐体に対する物理的なロック(特にHDD)、
筐体開閉の検出、警報システム

入室制限
・一定の権限を持つもの以外の入室禁止
・バイオメトリクス(生体認証技術)による個人の認証

持ち物検査
・携帯カメラ、リムーバブルメディア等の持ち込み禁
止、備品の持ち出し禁止
雇用者、被雇用者のモラル維持 etc…

情報セキュリティの基礎知識
情報セキュリティ:情報を安全に守ること
利便性と危険性はトレードオフの関係。
ウイルスの定義
経済産業省での制定ではコンピュータウィルスは以
下のように定義
第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に
何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであ
り、次の機能を1つ以上有するもの.
自己伝染機能
潜伏機能
発病機能
情報セキュリティの基礎知識
ウィルスの機能

自己伝染機能
自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーしまたは
システム機能を利用して自らを他のシステムにコピーするこ
とにより、他のシステムに伝染する機能

潜伏機能
発病するための特定時刻、一定時間、処理回数
等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出
さない機能

発病機能
プログラム、データ等のファイルの破壊を行った
り、設計者の意図しない動作をする等の機能
ウイルスに関する問題
 ウイルスは、インターネット上から侵入する
危険性が高い
 記憶媒体(USBメモリ等)を媒体として拡散さ
せる危険性が極めて高い
 ウイルス対策用のソフトウェアは、インター
ネットに繋がっていないものでも、インストー
ルして常にチェックできる環境にしておくこと
が望まれる
ウィルス対策としては







ウィルス対策ソフトを導入する
メールの添付ファイルを安易に開かない
ファイル交換ソフトを利用したりして,安易に知らな
い人の作成したファイルを取得したりしない
ダウンロードしたファイルをウィルスチェックする
OSやアプリケーションのアップデートを行う
バックアップを取る
ホームページ等でツールのインストールを
要求されたときは疑うこと
ウィルス対策としては

外部からの攻撃は有名なサーバや
セキュリティの弱いPCがターゲット
恐らく、市販のセキュリティソフトだけで、技術力の
高いハッカーの攻撃を防ぐことは不可能
狙われるとしたら対策を取らずフリーで入れる
(手間のかからない)PC
ウィルス対策としては

外部からの攻撃は有名なサーバや
セキュリティの弱いPCがターゲット
ファイアウォール、ウィルス対策ソフトの導入で
狙われる対象となるPCから抜けることが重要
ウィルス対策としては



マカフィーは5月30日、セキュリティソフトをPCに導入してい
る個人ユーザー数の推計調査を発表した。
調査は2011年1月から11月にかけて24カ国で実施。調査
結果としては、約83%のユーザーが基本的なセキュリティ対
策を施しており、17%についてはウイルス対策ソフトを導入
していないか、期限が切れていると発表した。
国別では、もっとも導入率が高かったのがフィンランド
(90.3%)。もっとも低かったのはシンガポール(78.25%)で、
日本は調査国中の下から4番目となる導入率80.65%となっ
ている。
※中国より低い
ウィルス対策をしていないと…

コンピュータウィルスを電子メールで送付し、
相手に重大な損害が発生した場合に罰せら
れる可能性がある法令は?
(A) 電子計算機損壊等業務妨害
(B) 個人情報保護法
(C) 迷惑メール防止法
(D) 不正アクセス禁止法
ウィルス対策をしていないと…

コンピュータウィルスを電子メールで送付し、
相手に重大な損害が発生した場合に罰せら
れる可能性がある法令は?
(A) 電子計算機損壊等業務妨害
ウィルス対策をしていないと…

(A) 電子計算機損壊等業務妨害
コンピュータやデータを損壊することや、コン
ピュータに虚偽のデータや不正な指令を与え
るなどの方法で第三者のコンピュータに使用
目的と反する動作をさせて他人の業務を妨
害した場合に罰する法令。
その他の法令について…

(B) 個人情報保護法
個人の権利や利益を保護するため、個人情報の保
護に関する取り決め。
(C) 迷惑メール防止法
特定電子メール法のこと。主にスパムが対象。
(D) 不正アクセス禁止法
他人のID、パスワードを使ってサーバーに進入し
たり、セキュリティホールからサーバーに進入する
行為を禁止する法令。
不正アクセス対策
 パスワード管理
生年月日等の個人情報を用いず,頻繁に更新する
 アクセス管理
企業ではファイアウォールを用いている.個人でも
ルータを用いることで外部ネットワークからの不正
アクセスを制限できる
 セキュリティ修正プログラム
OSなどのセキュリティホール(セキュリティ面の欠
陥)を修正するプログラム(パッチ)を導入する
 バックアップ
万が一のデータの破壊に備えておく
知的財産権の基礎知識
知的財産権:
人間の創作物について、その製作者が
持っている権利
知的財産権は産業財産権(工業所所有権)
と著作権の2つに分類
知的財産権の基礎知識
ソフトウェアの著作権:
ソフトウェアには著作権が付与
違法行為
ライセンス数より多くのコンピュータにインストール
会社で利用しているソフトを自宅PCにインストール
産業財産権と異なり、申請した時点ではなく、
著作物が作成された時点で発生
知的財産権の基礎知識
ライセンス契約:
・ ソフトウェアにはライセンス契約書(使用許諾契約書)
が付随
・ 本人のみ、ネットワークライセンス(同時使用人数制
限)、使用数の限定を行わないといった様々な形態が
存在
・ 購入費以外で使用料を定期的に支払う必要があるも
のも
著作権

許可を得ない場合の行為として許されている
(著作権侵害にならない)のは以下のどれか
(A) 頒布
(B) 譲渡
(C) バックアップ
(D) 貸与
バックアップに関する問題
 アプリケーションソフトのプログラムデータの破損な
どが起きた場合に備える用途…だけでは許諾が必
要。
 保守・修理などで一時的な複製ならば認められる
 バックアップのために複数枚コピーするのは、その
趣旨からも反するため,著作権侵害とみなされる場
合あり
知的財産権の基礎知識
CADデータの著作権
・ 企業の業務で作成したデータの著作権は企業に所
属し、給与や昇格によって還元(雇用契約書を確認)
・ アイデアは特許法で保護され個人の権利の主張が
可能
フリーウェアとシェアウェア
・ フリーウェア
・ シェアウェア
:無償で配布されるソフト
:一定期間は無償、後に継続使用で
料金を支払うソフト
フリーウェアでも著作権を放棄していないものが大半
知的財産権の基礎知識
著作権
Q.1
著作権は著作者が死亡すると保護されなくなります。
どのくらいの期間で保護されなくなるのでしょうか?
(A) 直後
A.1
Q.2
(B) 1年 (C) 20年 (D) 50年
著作権は著作物を創作したときから保護され、原則として
著作者の死後50年を経過するまで保護されます(51条)。
CDやDVDの複製防止機能(コピーコントロール)をソフトを使って
解除して複製することは著作権の侵害にあたりますか?
A.2
○。技術的保護手段を回避することで複製可能となったものを
その事実を知りながら複製した場合には、私的使用のための
複製にあたらないとしています(30条1項2号)。
知的財産権の基礎知識
著作権
Q.3
発明やアイデアは著作権法で保護されるのでしょうか?
A.3
Q.4
×。発明やアイデアそのものは、「思想又は感情を表現したもの」
とはいえないので、著作物ではありません。発明やアイデアが論文
や図表になった場合には、著作権による保護を受けます。
保護を受けるのは、表現された論文や図面そのものであって、
その内容ではありません。
日本で特許権を有していれば、外国でも自動的にその権利を主張できますか?
A.4
×。日本で特許権を有していても、外国では各国別に、それぞれ
権利を取る必要があります。これを専門用語で属地主義といいます。
従って、外国で特許商品を製造・販売したい場合には、その外
国で別途特許権を取得して、自社の製品を保護する必要があります。
前期中間試験

6月4日(火) 11:10-12:40

2D教室

筆記用具のみ