財政-第21講 6.社会保障財政(2) 2008年6月24日 第1限 1 公的年金② 日本の公的年金制度(続) 負担と給付の現状 (1)保険料(率) (2)国庫負担 (3)給付額 (4)支給開始年齢 国際比較 2 公的年金② 3 (第20講の再説) 社会保険における年金 加入者(被保険者)→保険料→社会保険→給付→加入者(被保険者) ↑ 公費負担(国や地方の税金) 公的年金⇒保険料負担:勤労者など=現役世代 年金受給:老齢退職者=高齢者世代 公費負担:国の税金=国庫負担 4 現行の制度体系…資料20-2 国民年金(基礎年金) =20歳以上60歳未満の全国民 厚生年金=民間被用者 共済年金=公務員等 ※年金基金(企業年金)→私的年金 5 日本の公的年金制度(続) 6 負担と給付の現状 ※国民年金(基礎年金)の被保険者の分類 →第1号被保険者/第2号被保険者/第3号被保険者 …資料20-3 7 (1)保険料(率) 第1号被保険者 月額14,410円→2017年度~:16,900円 第2号被保険者 厚生:14.996%→2017年度~:18.30% 共済:11.876%(私学)/14.896%(国家公務員) →2018年度~:18.30% 8 第3号被保険者(→第23講) 保険料負担を要しない=保険料ゼロ 9 (2)国庫負担 国民年金(基礎年金)給付総額の3分の1 →2004年度から引上げに着手 ⇒2009年度までに2分の1に引上げ ⇔財源問題 ①消費税増税? →1%の税率引上げ ②たばこ税増税? →たばこ1箱:300円→1,000円(←第14講) 10 (3)給付額 ※受給資格 ①国民年金(基礎年金) =25年以上加入⇔25年未満は給付なし ②厚生年金 or 共済年金 =国民年金(基礎年金)に25年以上加入 +厚生年金 or 共済年金に1ヶ月以上加入 ③40年加入(20~60歳)で満額給付 ⇔40年未満は減額 11 (3)給付額 年金給付 第1号=国民年金 第2号=国民年金+厚生年金 or 共済年金 =報酬(月収+賞与)比例 第3号=国民年金 国民年金=6.6万円 厚生年金=(平均賃金)10.1万円 共済年金=(平均賃金) 15万円(私学)/17万円(地方公務員) →平均賃金の高さ+職域加算2万円 12 (4)支給開始年齢 第1号/第3号(=国民年金)=65歳 第2号(=国民年金+厚生年金 or 共済年金) 国民年金分(定額部分) =男63歳,女61歳 →65歳(男:2013年度~,女:2018年度~) 厚生年金 or 共済年金分(報酬比例部分) =男女とも60歳 →65歳(男:2025年度~,女:2030年度~) 繰上げ支給(60歳~)→減額 繰下げ支給(~70歳)→増額 13 国際比較 年金制度の国際比較…資料21-1 14 第22講の予定 6.社会保障財政(3) 公的年金③ 今後の課題-公的年金制度全般に関して- 制度上の問題点 15 参考資料の出典等 資料20-2…社会保険庁「年金保険制度」 http://www.sia.go.jp/seido/nenkin/nenkin02.htm 資料20-3…厚生労働省年金局「年金財政ホームページ」 http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/01/01-03.html 資料21-1…厚生労働省編『厚生労働白書(平成19年版)』 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/07-3/kousei-data/PDF/031101.pdf 16
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