就労系サービスの果たす役割

2013.9.27
2013年度 サービス管理責任者指導者研修 就労分野
就労系サービスの果たす役割
NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク
金塚 たかし
私たちの対象者は・・・
• 障害、病気に対する無知により、地域から差別、
偏見を受け、企業からは障害や病気があるから
一般就労は難しいと思われ、自ら命を絶とうとし
た経験を持ち、自分の将来に希望や夢を見れな
い人生のどん底にいた人たち
• しかしながら夢や希望を持ち得るために、働きた
いと思いっている人たちに、私たち就労系のス
タッフは何をすべきなのか?
働くとは
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収入を得て豊かな生活
障害者、病者を労働者へ(人としての証明)
自分の存在価値を証明する
夢へのステップ
やりがい 生きがい
感じる(貢献感、達成感、充実感・・・)
人生の一部(しかしながら大きな一部)
働く事で病状が安定する⇔不安定
変化
安心感
働く事に反対する・・・
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過酷な条件で働かせるなんて・・・
生活保護があるし、年金もあるし・・・
病状悪化、ストレスは敵・・・
責任はだれが取るの・・・
企業に理解がない・・・
かわいそう・・・
まだ、準備が整っていない・・・
彼が抜けると作業が回らない・・・
就労系事業所の役割
• 就職ではなく働き続けるを支える
• ビジネススクールではなく人間形成の場
• 私たちの幸せだけでなく地域の幸せ
• 変化を起こす
• 雇用領域を作る
• 制度を知り使いこなす
当事者に対しての役割
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モチベーションの喚起
納得
安心感
トライ&エラー
信頼
自己選択、自己決定、自己責任
自分の生活を自分で作る
オーダーメイドの支援
自己理解
自信
企業に対しての役割
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企業を支える意識
WINーWINの関係
ビジネスパートナー
SOSには即対応
専門機関とのチャンネルを持っている
利用者の特性を理解している
働く上で必要となる配慮や対応策を助言できる
仕事上で問題があれば会社任せにせず相談にのる
雇用管理能力を高める提案
情報提供
加齢による次の行き場所の確保
地域に対しての役割
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何度でもチャレンジできる仕組み作り
チーム支援の意識成就
「働く」がキーワード
地域独自の就職へのシステム作り
地域の幸せを考える
利用者が選択できる社会資源
雇用領域を作る
社会資源の1つとして何ができるか
どこに相談しても就労への道につながる仕組み
既存の枠にはめない
スタッフに対しての役割
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育つ環境 育てる環境を作る 人材育成
適切な支援があれば働ける意識
就労支援が法人の理念に謳われているか
リスクを支援する
私たちの準拠は当事者の思い
ニーズではなく
直接支援・間接支援
就労支援の概念整理
チーム支援
働き続けるを支援する
リスクマネジメント=無難に過ごさない
諦めない
自己実現
事業所のルールにはめ込まない
就労支援は人生支援
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本人の希望する生活を支援する
エンパワメント
人としての尊厳
なぜ仕事を目標にしているのか
生活支援
希望継続支援
病気・障害だけを診るのではなく
人生を診る
病気・障害
人生
会社・学校・家
族・友達・先輩
後輩・夢・希望
病気・障害
人生
不安・恐怖
絶望・希死
念慮
病気・障害
人生
仕事・学校・結婚・
友達・家族・達成
感・充実感・自信・
未来・夢・希望
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就労を支える4つの力
 当事者の力
 企業の力
 地域の力
 支援者の力
4つの力を支える横軸の連携
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当事者の声
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疲れて夜眠れるようになった(薬が減った)
自分のため、生活のため
達成感
休みがある事がうれしい
親に恩返しができた
自分の存在を認めてもらえた
自分の体験発表が、他人に勇気を与える
夢・希望が持てる(結婚の次は子供)
親や兄弟の態度が変わった
支援を受けて働ける事を知ってほしい
マイナスの過去をプラスに
強くなった→弱さを暴露できるようになった
高校生のバイトより安い日給
自分の人生を他人に決められたくない
働く事が生きがい
ストレスは刺激
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ご清聴ありがとうございました
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