計測データの統計処理の基礎 (1)正規分布と標準偏差 標準偏差:データの分布を示す標本集団の特性値一つ 1.統計表 p.79 標本集団(数値データ)の特性を知るために統計表の形で整理 (1)種別統計表(属性統計表):各種別にデータを集計して質的構造を示す 表1 種別統計表の例。 生物学実験講義の成績平均値 データの特性を知る には不向 (2)度数分布表 表2 度数分布表の例。1997年度2コースの得点別人員数 データの特性を知るためには有用 2.標本集団の特徴---標本集団特性値 度数分布表に基づいて標本集団の特性値(度数特性値)を求めることができる (1)代表値:データの分布中心を示す。 (2)散布度:度数分布の分散の程度を示す。 <代表値> 代表的な代表値:平均(mean)、通常は単純算術平均(simple arithmetic mean) 全データを単純に平均した計算値 抽象的な代表値 データ中の極端な値に影響される程度が特に強い <散布度(dispersion or variation)> 代表値が等しいデータでも、データが代表値を中心に広く分布する場合も あれば、集中する場合もある。 代表値だけではデータ全体の分布状態を十分に表現することができない。 それを補うものとして散布度 標準偏差(standard deviation, S.D. σ )は代表的な散布度 図1 正規分布するデータの平均値および標準偏差と度数との関係。
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