新次元のネットワーク・アナライザ!! ~もうSパラメータを測定するだけのツールではありません~ N5242A Agilent PNA-X ネットワーク・アナライザ オプション021/022/025 パルスドRF測定のご紹介 パワーアンプ測定編 従来、ネットワーク・アナライザと言えば、アンプやフィルタなど、主に回路網や電子部品のSパラメータを測定す る計測器だと認知されていました。 しかし、アンプ、ミキサ、スイッチなどのアクティブデバイスを測定する際には、Sパラメータだけの評価では丌十 分であり、それ以外にも様々な非線形パラメータの評価が必要です。 新製品のAgilent PNA-Xは、従来のネットワーク・アナライザの概念を超越し、様々な測定に1台(OneBox)で対 応できる新次元のコンポーネント・アナライザです。 PNA-Xの主な特徴 PNA-X 4ポートモデル 第2信号源、パルス変調器内蔵 •10MHz~26.5GHz 2ポート、4ポートモデル •第2信号源を実装可能 (IMD、HotSパラメータ、真の差動測定、ミキサのLO信号とし て、1台で測定可能) •卓越したアナログ性能 内蔵パルス変調器 ダイナミックレンジ: >130dB@20GHz (代表値) トレースノイズ : 0.6mdB @20GHz, IF 1kHz (代表値) •高性能信号源を採用 (高出力レベル ~+16dBm@20GHz、高調波 <-60dBc、 パワー掃引 >40dB) (代表値) •大画面、タッチパネルによる優れた操作性 双方向T/Rモジュールの測定例 パルスドRF測定 主な機能(パルスドRF測定) パルスドRF測定は、CW信号をON/OFFさせた状 態で測定を行う方式で、レーダ系アプリなどの実動 作環境での評価、又はオンウェーファでのアンプの 熱破壊をさける為の測定方法として古くより使用さ れてきました。 但し、その測定系は複雑となり、セットアップ、測 定に時間がかかるのが大きな問題点でした。 PNA-Xでは、パルス変調器及びパルスジェネレータ (PG)などを内蔵することでワンポックスで簡単にパ ルスドRFの測定が可能となります。 従来のシステムと比較して、ダイナミックレンジや 時間分解能など性能面においても、ハードウェア性 能及び測定アルゴリズムの改善により、優れたもの へと進化しました。 測定方式も、広帯域検波(8510)及び狭帯域検 波(PNA)の両方をサポートすることで、用途に応じ て柔軟に使い分けることが可能です。 •PNA-X単体で全てのパルスドRF測定が可能 パルスドRF測定のために、複雑なシ ステムを組まれていませんか? 2008/10/1 Rev.1.0 •パルス変調器を2つまで内蔵可能(#021,022) 双方向のパルスドRF測定可 •パルスタイミング制御用のPGを4つ内蔵(#025) •各種のパルス測定が可能 - Point in Pulse (周波数特性) - Pulse Profile (時間特性。パルス形状) - Pulse to Pulse (時間特性。熱だれ確認) •最小時間分解能(最大IFBW 5MHz使用時) 133ns(パルスプロファイル測定時。代表値) 267ns(ポイントインパルス測定時。代表値) * 狭帯域検波方式(#H08)を使用した場合には、約20ns(代表値) •広帯域、狭帯域検波方式の両方をサポート •第2信号源を使って、パルス状態でのIMD測定 低Duty(0.1%以下)の測定が必要 ではありませんか? 省スペースですぐに測定可能! 従来の8510及びPNAシリーズでは、パルスドRF測定を行うた めには複数の計測器のシステム化が必要で、機器間のケーブ ル接続などの測定前のセットアップや動作確認に時間がかか るものでした。 PNA-Xの登場により、内蔵されたパルス変調器とPGを使って 1台で簡単に測定が可能となります。被測定物をポートに接続 するだけで、即座にパルスドRF測定が実行できます。 設定はウィザード形式の専用のGUIで、パルスプロファイルなど の測定タイプ、周波数、パワー、パルス周期、パルス幅などを 設定することができ、4つの独立した内蔵PGにより、パルス内 における測定位置、時間範囲を個別に設定することが可能で す。 また、測定の自動化に関しては、外部PCもしくはPNA-X上で プログラム(COM)を実行させることができ、パルス測定に必要 な各種の制御コマンドも提供されます。 測定限界を更に拡張しました! 用途に応じて、モード切り替え可能 標準で最大IFBW 5MHzを実装しており、広帯域検波方式では 最小時間分解能は133nsという高分解能を得ることができま す。また、アナログ性能の改善により、ダイナミックレンジを約 70dBとることができ、ほとんどのアプリケーションにおいて対応 が可能です。 また、パルスプロファイルのTr/Tfの確認などの用途において、 最小の時間分解能が必要な場合には、狭帯域検波モードに 切り替えることにより、約20ns(代表値)の高分解能化が可能 です。 各モデルとダイナミックレンジの関係図 設定画面 パルスプロファイル測定例 (広帯域検波) PNA-Xと85108A(8510)の機能比較 シングルショットでの測定 従来では難しかったPulse to Pulse測定などのシングルショット の測定ができます。これにより、デバイスの熱効果による利得 の減少や位相変動を、逃すことなく、連続したパルストレインで の確認、検証が可能となります。 http://www.agilent.co.jp/find/pna-x 連続したパルスの振幅特性 外部機器との同期可能 リアパネルのパルスI/Oアダプタ(N1966A)より、外部より同 期用トリガ信号や変調用信号を入力することができます。また、 内蔵PGと同期した信号を取り出すことが可能です。 パルスI/Oアダプタ 2008/10/1 Rev.1.0
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