ExpressMail Ver2.2導入ガイド NEC 第二システムソフトウェア事業部 内容 • ExpressMail Ver2.2ご紹介 - ExpressMail Ver2.2 - ExpressMail/WEB-EXT Ver1.1 - ExpressMail/LDAP-EXT Ver1.0 • 導入にあたってのチェックポイント - ネットワーク - ハードウェア • お試し版による評価 ExpressMail Ver2.2 概要 • インターネット標準プロトコル(SMTP/POP3/ IMAP4)によるWindows NT用のメール サーバです。メールクライアントには各社 の標準プロトコル対応製品が使用可能で す。 • さまざまなセキュリティ機能や運用を助け る機能を提供します。 • 情報共有に有用なメーリングリスト機能を 標準で提供します。 セキュリティ機能(1) • SMTPは他人になりすまして、メールを送 信する事が可能なプロトコルです。 ExpressMail では、なりすましを防止する為 に、設定したネットワーク以外からのメール の自由な送信はできないようになっていま す。 • POP3やIMAP4で、認証を安全に行う為の しくみ(APOP/CRAM-MD5)をサポート セキュリティ機能(2) • POP3/IMAP4およびリモート管理/ユーザ 設定用のHTTPサービスは、個別にネット ワーク単位のアクセス制限が可能です。 • MELISSA等のSubject で識別可能なコン ピュータウィルスが含まれたメールの中継 を拒否可能です。 セキュリティ機能(3) • トレンドマイクロ社のウイルス対策製品 ServerProtectと連携する事により、送受信 を行うメールに対して、ウイルスチェックを 行い、ウイルスが検出された場合には、 メールの送受信をエラーとし、メール発信 者および、メールサーバの管理者 (postmaster)へ通知します。 運用管理機能(1) • WEBブラウザにより、リモート管理が可能 です。 • 受信フォルダのサイズをユーザ単位に設 定する事が可能です。 • ユーザ単位にメッセージの有効期間を設 定し、古いメッセージを自動的に削除する 事が可能です。 運用管理機能(2) • SMTP/POP3/IMAP4個別にログが収集さ れます。設定した期間経過した古いログは 自動的に削除されます。 • SMTPのトラフィック/ディスクの空き容量な どのレポートが、postmaster に毎日通知さ れます。 メーリングリスト(1) • メーリングリストを使用すると、登録された メンバーに対して、メールを一度に配信す る事が可能になります。 • 配信するメールには、管理者が設定した メッセージを付加できる他、サブジェクトに メーリングリスト名などを付加する事が可 能です。 • メールの発信者を制限可能です。 メーリングリスト(2) • メーリングリストのメンバーは管理者が登 録する以外に、メールによる自動登録の設 定が可能です。 • メーリングリストで配信されたメールは、 サーバに蓄積され、後で参照する事が可 能です。参照する手段としては、メール サーバにコマンドを記述したメールを送る 方法、WEBブラウザで参照する方法があ ります。 メーリングリスト(3) • WEBブラウザで過去に配信されたメッセー ジを参照する際、パスワードを設定する事 ができます。 • メーリングリストの管理はメーリングリスト の管理者がWEBブラウザで行う事ができ ます。 ExpressMail/WEB-EXT Ver1.1 概要 • ExpressMail Ver2.2 に追加する事で、WEB ブラウザのみでメールを送受信する事が 可能になります。 • IMAP4だけでは実現不可能な、端末を不 特定多数の人が使う利用形態を可能にし ます。 使用イメージ ブラウザからメールサーバのURLを入力すると、ログイン画面になります ので、アカウントとパスワードを入力します。正常にログインするとメール 参照画面になります。 メール参照画面 ・メニュー画面 新規メールの作成、アドレス帳の編集、個 人設定の変更を選択します。 ・フォルダ画面 フォルダの作成・変更・削除・選択を行い ます。このフォルダはIMAP4クライアントで も参照可能です。 ・サマリー画面 選択したフォルダのメッセージの一覧を表示します。 ・メール画面 サマリー画面で選択したメールを表示します。添付ファイルはアンカー として表示され、クリックする事で保存・表示など可能です。 新規メールの作成イメージ 新規メール作成画面では、宛先の指定を予め作成したアドレス帳 で行う事が可能なほか、ファイルを添付する事も可能です(MIME base64形式です)。 アドレス帳の編集イメージ 一般的なメールクライアント同様、アドレス帳を作成し、メールアド レスの管理を行う事が可能です。設定は個人毎にサーバ側に保存 されます。 WEB-EXTの特長(1) • 全ての設定・メールをサーバ側で管理する 為、端末室など一台のPCを不特定多数の 人が使う環境でメールの送受信ができるよ うになります。 適用例: 学校の端末室 一人一台のPCが準備できない環境 WEB-EXTの特長(2) • WEB-EXTは、IMAP4サーバ機能とフォル ダ構造、メールの既読フラグを共有してい ます。そのため、オフィスでは IMAP4 メー ルクライアントを使用し、外出先からは、 WEB-EXT で、自分のメールを読む事が可 能です。 WEB-EXTの特長(3) • モバイル環境に最適です。 - メールの一覧を20通ずつ、分割して表示 しますので、フォルダ内に多くのメッセージ がある場合でも高速です。 - 添付ファイルは、アンカーとして表示し、 クリックしない限りダウンロードされません。 低速な回線でも、すばやくテキスト部分を 参照可能です。 ExpressMail/LDAP-EXT Ver1.0 概要 • ExpressMail Ver2.2 に追加する事で、 LDAPを利用した、共有アドレス帳機能を 提供します。 • LDAPは、Netscape Messenger, Outlook Express, Winbiff, Eudora Pro 等、多数の メールクライアントでサポートされています。 • 日本語はUTF-8で扱われ、各社のクライア ントから日本語で検索/表示可能です。 エントリの登録 • ウィザード形式による登録 • CSVファイルからの一括登録 • ExpressMail のアカウント情報のインポート 登録できる属性 • 以下の属性をウィザード形式で登録できま す(他の属性についても attribute を手入力 する事で可能です)。 氏名、メールアドレス、名字、名前、会社名、 所属、役職、電話番号、FAX番号、国、郵 便番号、都道府県、市町村、番地、メモ、 URL 各社クライアントの対応(1) • Netscape Messenger - アドレス帳から検索可能(検索結果のプロ パティ画面で日本語を表示する為には、再 読み込みの操作が必要) - メール送信時にアドレスの補完が可能 • Orangesoft Winbiff - アドレス帳から検索可能 - メール送信時にアドレスの補完が可能 各社クライアントの対応(2) • Microsoft Outlook Express - アドレス帳から検索可能 - メール送信時に「名前の確認」機能に 利用可能 • Eudora Pro - アドレス帳から検索可能 LDAP-EXTの特長 • 汎用的なディレクトリではなく、共有アドレ ス帳の機能に特化しているので、設定が 簡単です。 • アドレス帳情報を集中管理する事により、 ユーザ全員が常にアドレス帳の情報を更 新する必要がなくなります。 導入にあたっての チェックポイント ネットワーク • 以下のいずれかのネットワーク構成である 必要があります。 - DNSが運用されているイントラネット - インターネット - ビジネスBIGLOBEの端末型ダイアルアッ プサービス(独自ドメイン型)の環境 • 自ホスト/自ドメインの情報が登録された DNSサーバが用意できる事 ハードウェア構成 • 最低限必要なハードは以下の通りです。 - Pentium 100MHz 以上 - メインメモリ 64MByte以上 - ハードディスクの空き容量 10MByte 以上 - 800×600以上のディスプレイ - CD-ROMドライブ - Windows NT 4.0 日本語 Intel 版が動作 する事 ハードウェア(2) • ユーザ数に応じたメインメモリが必要です。 具体的に必要な量については、ユーザの メールの利用状況により大きく異なります。 • 次頁に目安を示しますが、ユーザ数が多 い環境、メールの送受信量が多い環境で は、SMTPサービスのチューニング機能を 利用した上で、送受信量を制限し、メモリ が不足しないようにする必要があります。 ハードウェア(3) • メモリの目安 ~50ユーザ ~100ユーザ ~200ユーザ ~500ユーザ 64Mbyte 96Mbyte 128Mbyte 256Mbyte ハードウェア(4) • 望ましい構成 - IDEディスクのモデルは避け、SCSIディス クのモデルを選択する。 - 信頼性の確保にはディスクアレイ(RAID 5)モデルの選択やUPSの追加が効果的で す。 ソフトウェア(1) • NT 4.0 は、SP3以降を推奨します。 • OptionPack をインストールする場合は、 SMTPサービスをインストールしないで下さ い。 • ESMPRO製品群の中にはExpressMail の HTTPサービスのポート番号(5800)とぶつ かる物がありますので、ポート番号の変更 など行う必要があります。 ソフトウェア(2) • メールクライアントは、SMTP/POP3もしくは IMAP4対応のものを別途用意する必要が あります(WEB-EXT使用の場合は必ずし も必要ではありません)。 • WEBブラウザは、HTML3.2/フレームをサ ポートした製品であれば使用可能ですが、 Windows 上で動作するものを推奨します。 ソフトウェア(3) • 汎用のディレクトリサーバが存在する場合 は、LDAP-EXTのポート番号を389から 10389等に変更して下さい。 お試し版による評価 お試し版について • 2~3ヶ月おきに期間限定・登録ユーザ数 限定のお試し版を提供しております。 • お試し版の有効期間は、提供時期により 異なります。ダウンロード時によくご確認下 さい。 • 登録ユーザ数は10に制限されています。 • マニュアル(管理者ガイド)もお試し版に含 まれています。 評価の留意点 • サーバ機能の使用感は、評価するメール クライアントにより異なります(特にIMAP4/ LDAPは、クライアントによる差異が大きな 機能です)。複数のメールクライアントによ る評価をお勧めします。 お問い合わせ・サポート 製品の購入に関して • 製品の購入は最寄りのNEC営業経由でお 願い致します。NECの営業一覧は以下の URLで参照可能です。 http://www.express.nec.co.jp/service/kyoten.html 製品の技術的な問い合わせ • 以下のURLで受け付けています。 http://www.nec.co.jp/contact/ なお、購入後のサポートはPPサポートサー ビスで行っております。PPサポートサービ スに関しては、以下のURLで参照して下さ い。 http://www.ace.comp.nec.co.jp/support/pp/index.htm
© Copyright 2025 ExpyDoc