子どもの個性が生きる 情報教育のあり方 富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮 中央教育審議会第二次答申 (平成9年6月26日) 子どもたちは、教育を通じて、社会の中 で生きていくための基礎・基本を身に付 けるとともに、個性を見出し、自らにふ さわしい生き方を選択していく。 教育本来の在り方からすれば、一人一人 の個性をかけがえのないものとして尊重 し、その伸長を図ることを、教育改革の 基本的な考え方としていくべきである。 個性とは 個人の持つ特性 他人とは異なる性質 自分だけが持っている特徴 共通点と相違点 総合的学習の時間のねらい 各学校の創意工夫(規制緩和) 横断的・総合的な学習 児童生徒の興味・関心等に基づく学習 自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考 え、主体的に判断し、よりよく問題を 解決する資質や能力を育てる 総合的学習の時間のねらい2 情報の集め方、調べ方、まとめ方、報 告や発表・討論の仕方などの学び方や ものの考え方を身に付ける 問題の解決や探究活動に主体的、創造 的に取り組む態度を育成 自分のあり方・生き方を見つめる(職 業) 情報教育の3つの目的 「情報活用の実践力」 必要な情報を主体的に収集・判 断・表現・処理・創造する能力 受け手の状況などを踏まえて発 信・伝達できる能力 課題や目的に応じてインター ネットやコンピュータを適切に 活用 情報活用の実践力の育成 情報活用の実践力 稲里小学校 へき地にある 学校の規模が小さい 自然環境が豊か 地域に密着している ネットワーク QuickTimeý Dz ÉtÉHÉg - JPEG êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç™Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå©ÇÈÇ…ÇÕïKóvÇÇ• ÅB 情報活用の力 問題の発見と情報の収集→解決行動 「情報の科学的な理解」 情報活用の基礎となる情報手段 の特性の理解 情報を適切に扱い、情報活用を 自己評価・改善するための理論 や方法 「情報社会に参画する態度」 社会生活の中で情報や情報技術が 果たしている役割や及ぼしている 影響の理解 情報モラルの必要性や情報に対す る責任について考え,望ましい情 報社会の創造に参画しようとする 態度 情報教育の体系的な実施 情報教育の科目 情報とコンピュータ 教科「情報」 総合的な学習の時間 教科教育 体系的な情報教育の枠組み テーマ・教科と情報教育 何を育てるのかを明確にしていろいろな活動とクロスさせる 情報教育の 教科目標 目標 教科教育 テーマ 総合的な 課題 学習の時間 情報教育が育てる力 問題解決する力 自分で考える力 自分なりの情報戦略 生きる力 総合的な学習の時間との関連 情報教育のカリキュラム 情報教育の目標を達成するために 総合的な学習の時間や 教科教育の時間の中で あるいは特別活動の時間の中で テーマ(課題)を中心に 学習活動を計画・展開する 総合的な学習の時間における 情報教育カリキュラム 情報教育の教材パッケージ 身近なテーマ 10時間から20時間のカリキュラム 総合的な学習の時間で利用 http://www.kayoo.org/sozai/ 平成11年度に開発したレシピ ①栄養満点ふるさとメニューをつくろう(14) ②コーンプロジェクト(20) ③むかーし、昔の話を調べよう(12) ④トウモロコシまるごと料理(2) ⑤音楽で国際交流 (10) ⑥考えよう!ゴミ問題(10) ⑦古代体験「土器に親しもう!」(10) ⑧トンボプロジェクト(14) ⑨トンボしらべ(10) 教科教育と情報教育 各教科の目標の分析(学習指導要領) 情報教育の目標との対応の分析 情報教育を支援する活動 情報教育の手引き 教科教育 情報教育の実施 情報教育は総合的な学習の時間と各教 科の中で展開できる 情報教育の目標は「生きる力」の育成 と強く関連している 12年間の学びの中で行う 情報教育の本質 収集 発信 収集 情報化 国際化 発信 自分 価値観 個性 収集 心の教育 自主性 生涯化 動機づけ 情報活用の実践力 収集 判断 選択 動機づけ 世 界 自律制御 記 憶 処理 メタ認知 伝達 発信 創造 表現 価値観 自我 自我の育成 体系的な心理学教育 創造する力の育成 自分を見つめる 自分を規定する要因への気づき 価値観への気づき 個性化を保障するには 階層化された 到達目標による 指導要領の 再構成 まとめ 小学校における情報教育のカリキュラムは総合的 な学習の時間を中心に実施 情報教育の要素を全く含まない総合的な学習の時 間は本末転倒 小学校では情報活用の実践力に重点 情報教育はコンピュータの操作方法の指導ではな い まとめ 各教科の学習においても情報活用の実践 力を育成 学習者の発達段階にあわせた指導計画 教師自らが、問題解決を自律的に行う態度と 能力を身につけることが、子どもの情報活用 の実践力の育成にとって必要である。
© Copyright 2025 ExpyDoc