課題と解決策

Ⅲ. 研修施設に関するQ&A
Q1.研修施設導入後の会員の利便性は?
a1.倫理研修に関する利便性
会員及び研修所にとって、座学の受講日の決定が容易となります。
会員の希望を満たす可能性が高くなります。(①~⑦再掲)
①年間の開催日を決定(研修所) 25名/回×45回
②期限年度の前年2~3月に受講希望日のアンケート
(研修所→会員)
③第1~第3希望日提出(会員→研修所)
④希望が多い場合には4クラス=100名まで収容可能
⑤受講日の通知(研修所→会員)
⑥受講(受講歴の登録・研修→システム)
⑦ラスト5回分は予備→予定日に受講できなかった者が受講
1
a2.座学の会場確保が容易となります。(Q1_a1参照)
a3.立地条件が優れています。
・本会に近接
・利用態様が多い
・外会場はアクセスルート(電車が2線以上)事故などの不通に対応
するため
・食事の場所が近接して多数あること
・医療施設が近くにあること
・レストラン・コンビニ
・施設の安全性
・バリアフリー
2
a4.研修会場を間違えることがありません。
遅刻などが認められないため、会場間違えを防止するために、同一会場で開催する
必要。(15分以上の遅刻、中座及び早退は、単位が付与されない)
未受講者が多い場合には、日本弁理士会の責任であり、弁理士の信頼の低下に繋
がりますので、研修会場を間違える可能性を低くできます。
a5.e-ラーニング支援としての研修会場等の利用が可能です。
東京のみならず、各支部においても可能な限り対応します。
①e-ラーニングの自習可能
(パソコンブース(有償)、持ち込み(回線使用料無料))
パソコン・指導者(事務局)・ブース
最初4台(東京)…必要に応じて増加
支部でも必要に応じて設置
②倫理のe-ラーニングの直前集合視聴(20日程度)
③e-ラーニングの集合視聴(6回/月)
ビデオ放映の月間スケジュールの事前告知
④パソコン出張設定→受講可能までの指導(有料)
3
Q2. e-ラーニングの導入のみで研修実施可
能ではないか?
(座学科目を極力少なくできるのではないか?)
a1.座学は減らしません。理由は以下のとおり。
①座学は研修の形態として効果が高い。(表1 参照)
②e-ラーニング化できない、e-ラーニングでは効果が期待できない研修を実
行している。(演習を伴うもの 例:審決取消訴訟、付記弁理士研修)
③座学の要望が多数ある(地方会員でも東京での出席の希望が少なくない)。
④e-ラーニングシステムを視聴できない会員数が全体の15%から20%が存
在し、20%程度の座学は必要になり、7700人×60時間(倫理研修10時間
除く)/5年×0.2=延べ18,480時間が必要になり、3時間200人学級で行う
としても、31回程度の開催が必要になる。
⑤1人のみでするe-ラーニングを望まない会員がいる。
⑥継続研修の導入を円滑にするため従来のものの踏襲も必要である。
⑦e-ラーニングコンテンツも多数用意する。
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表1
研修
既存研修
①必須
②倫理座学
③会員研修
④先端イノベーション
⑤審決取消
⑥パネルディスカッション
⑦委員会フォーラム
⑧能力担保
⑨基礎研修
⑩付記弁理士
⑪民法・民訴実力判定試験
⑫自主研修(能担)
⑬実務修習
⑭その他
新規研修
①倫理研修のeラーニング補講
②eラーニングのビデオ補講
③eラーニングの自主視聴
④委員会等
人数
回数
200
25
100
200
100
50
200
200
50
5
40
10
10
10
2
8
10
30
60(土・日)
200
10
100
5(補・土)
100
5(土)
50
10(土)
200
1
100
25
200
14
50(補講)
7
400(開・修)
4
50
50
50
50
150
20
72
100~200
189
2
使用時間帯
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
13~17
11~18
11~18
17~21
11~18
11~17
11~17
11~17
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
11~18
13~18
13~18
11時準備開始12時開場、13時から16時研修、16時30分退散、17時30
分ころ撤収
稼働率 約60%
5
Q3.弁理士会本会ですべての研修は可能か?
a1.弁理士会本会のみではすべての研修を行うことはできない。
弁理士会館の3階では、最大150名の収容能力であるため、200名の研
修を実行できない。
200名の研修は、60日必要なため弁理士会館以外の外部会場を借りな
ければならない。
①本会3階の収容能力パターン
人数
表2
必要回数 必要日数
a.200名(150名)
60
60
b.100名
c.50名×2
d.25名×4
91
320
40
91
160
10
②地下1階の収容能力パターン
a.25×2
200
100
200人は消防
法違反のお
それ
研修は、通常11時から18時まで使用
11時準備開始、12時開場、13時から16時研修、16時30分頃までに退散、
17時30頃撤収終了
パーテーションの移動可能時間、9時前、12時から13時、17時以降のみ
(騒音のため)
6
Q4. 現状での外部研修会場の確保の実態
a1.は?
表3参照
表3
収容人数
予約開始時期
予約実績
予約成功率
費用
(*は時間貸しを9-17時 使用可能時期
として算出)
灘尾ホール
100~300人
(区分け可能)
1年前
3~4ヶ月前
1/2
400人(65万)
オールシーズン可
砂防会館
100~600人
(各種部屋あり)
特に規定なし
3~4ヶ月前
1/2
600人(66万円)
オールシーズン可
200人
特に規定なし
2ヶ月前
200人(20万円)
明治学院
300人~50人
特に規定なし
3~4ヶ月前
2/3
東京理科大学
120人
特に規定なし
3~4ヶ月前
2/3
東商ホール
600名
1年前
3~4ヶ月前
1/2
57万円
オールシーズン可
コンベンションホール
(秋葉原)
330名
6ヶ月前
3~4ヶ月前
1/2
66万円
オールシーズン可
霞山会館
150人
100人
3ヶ月前
1~2ヶ月前
1/2
150人(72万円)*
100人(43万円)*
オールシーズン可
航空会館
150人
1年前
3~4ヶ月前
2/3
35万円*
オールシーズン可
全日通霞が関ビル
300人
120人
2ヶ月前
1ヶ月前
2/3
300人(13万円)*
120人(7万円)*
オールシーズン可
商工会館
50人
2ヶ月前
1ヶ月前
2/3
10万円*
オールシーズン可
三会堂ビル
300人
-
-
-
14万円
オールシーズン可
尚友会館
60人
40人
3ヶ月前
1~2ヶ月前
1/2
60人(10万円)*
40人(7万円)*
オールシーズン可
日消ホール
100人
740人
1年前
6ヶ月前
1/2
7万円
27万円
オールシーズン可
プラザホール
(霞が関ビル1階)
オールシーズン可
200人(20万円)
300人(30万円)
冬季のみ
*大学の都合により、直前でも断ら
れるケースあり
冬季のみ
*大学の都合により、直前でも断ら
れるケースあり
7
Q5.人数に対応した外部会場候補を説明して下さい。
a1.表4参照
表4
a.必要回数
(研修、委員会の外部会場)
b.研修
(内外含)
c.委員会
(外部のみ)
会場
(過去に借室実績あり)
①50名
480クラス
(77)
②100名
33
(33)
③200名
35
(35)
268
91
60
④400名
4
(4)
4
403
○東海大学校友会館
○霞山会館
○商工会館
○全日通霞ヶ関ビル
○尚友会館
航空会館
都市センターホテル
○東海大学校友会館
○プラザホール
○灘尾ホール
航空会館
砂防会館
都市センターホテル
○灘尾ホール
○プラザホール
○三会堂ビル
砂防会館
都市センターホテル
明治学院大学(冬季のみ)
東京理科大学(冬季のみ)
秋葉原コンベンションホール
東商ホール
○灘尾ホール
○日消ホール
都市センターホテル
○:弁理士会館より徒歩5分以内
8
Q6.研修施設導入の経緯を説明して下さい。
a1.経緯は以下のとおりです。
– 2007年7月: 研修所からの要望書
• 200人収容可能な200坪規模の新研修会場
– 2007年9月: 検討WGを立ち上げ
– 2007年12月:「研修会場選定WG」からの答申
– 2008年1月: 三井不動産との交渉
• 3/19の総会承認を停止条件とする特約付賃貸借契約とすること
(違約金なし)を確認。
• 三井不動産は、2月中旬までに契約締結を希望。
– 2008年1月: 空調の能力不足が発覚
• 100人超を収容するには、空調の増強工事が必要。
– 2008年1月: 常議員・会派への説明
9
Q7.霞ヶ関ビルを借りることの費用対効果は?
(霞ヶ関ビル20階を借りることによるメリットと、そのための
コストが見合っているといえるか。)
a1.以下の順番で説明します。
(1) 初年度の支出
(2) 契約期間1年当たり
(3) 借室に伴う収支バランス
10
(1) 初年度の支出
【入居時に必要なもの】
(1)敷金
(2)仲介手数料*
(3)改装費*
–
(空調設備、間仕切、電気工事等)
(4)備品費*
(5)音響設備*
(6)電話工事*
小計 270,182,128 円
(*:初期投資)
【入居後必要なもの】
(1)賃料
(2)清掃費
(3)光熱費
(4)時間外空調費
(5)OA機器リース料(工事費等含
む)
小計 149,802,208
【合計】
円
419,984,336円
入居1年で支出する金額
(当期収入の約23%に相当)
11
(2) 契約期間1年当たり
【初期投資】
(2)仲介手数料
(3)改装費
–
(空調設備、間仕切、電気工事等)
(4)備品費
(5)音響設備
(6)電話工事
上記(2)~(6)の小計
138,380,022
10年間入居した場合
13,838,002
【入居後のランニングコスト】
(1)賃料
(2)清掃費
(3)光熱費
(4)時間外空調費
(5)OA機器リース料(工事費等含
む)
円
円/年
小計 149,802,208
【合計】
円
163,640,210円
10年間での償却+ランニングコスト
(当期収入の約9%に相当)
12
(3)借室に伴う収支バランス
•
霞ヶ関ビルを借りることによる支出の変動
(イ)支出増加要因(ランニングコストのみ)
(a) 家賃等:
1億5,000万円/年
(ロ)支出減少要因
(a) 現在の外部借室料:
2,300万円/年
(b) 継続研修等による借室料増加分: 2,150万円/年
内訳:倫理研修座学
必修座学
200人収容研修 22回
倫理研修のe-ラーニング補講
e-ラーニングビデオ補講
(c) アキバウイング家賃:
500万円
200万円
880万円
220万円
350万円
3,000万円/年
霞ヶ関ビル20階を借りた場合、従来の外部借室料(ア
キバ家賃を含む)が全て不要になったと仮定しても、年
間4,200万円の支出増。(一方、貸し会議室で対応す
る場合は、2,150万円の増加で済む。)
13
Q8.繰越金の将来予測は?
(会費の値上げにつながる可能性の有無の検証)
a1.以下の順番で説明します。
(1) シミュレーション条件
(2) シミュレーション結果
(3) 考察
14
(1) シミュレーション条件
• 繰越金(予算ベース)の変動予測シミュレーション
– ケース①: 事業費毎年6%増、H20年度でアキバ撤退
– ケース②: 事業費毎年5%増、アキバ維持
– ケース③: 事業費毎年5%増、H20年度でアキバ撤退
• その他の条件(各ケース共通)
–
–
–
–
–
敷金および改装費は、特別会計会館等準備積立基金から支出
会員数毎年500人増
管理費の伸び率年3%
研修事業費毎年2%増
収入100%、支出88%の執行率で前年度繰越金を算定
15
(2) シミュレーション結果
繰越金(予算ベース)の変動(差し替え)
平成19年度予算 平成20年度予算 平成21年度予算 平成22年度予算 平成23年度予算 平成24年度予算
622,189,461
504,086,197
454,123,259
425,425,800
414,323,203
424,080,578
622,189,461
513,640,697
452,657,214
425,176,327
425,126,562
456,851,370
622,189,461
513,640,697
482,657,214
483,076,327
512,321,562
574,806,120
500
450
400
350
300
250
年度
算
平
成
24
年
度
予
算
平
成
23
年
度
予
算
平
成
22
年
度
予
算
平
成
21
年
度
予
算
予
平
成
20
年
度
予
算
200
度
)
550
19
年
(
円
ケース①
ケース②
ケース③
600
成
次
期
繰
越
収
支
差
額
700
百
万 650
平
ケース①
ケース②
ケース③
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(3) 考察
– ケース① (事業費毎年6%増、H20年度アキバ解約)
• 繰越金は、H20年度で東京分室を解約するとH23年度を境
に増大に転じる。
– ケース②③(事業費毎年5%増)
• 繰越金は、東京分室を維持したままではH23年度を境に、
H20年度で撤退するとH21年度を境に、増大に転じる。
• 将来の事業活動の制約とはならない。
17
Q9.改装工事の予算は?
a1.以下のとおりです。
– 改装費用(概算)
•
•
•
•
空調設備:
約5,000万円
内装工事:
約4,000万円
音響設備工事:約1,000万円
備品購入:
約2,100万円
• 合
計: 約1億2,100万円
– 予算とスケジュール
• 改装工事は4月以降のため、備品購入以外は、本年度補
正予算は使えない。
• 特例支出には上限(約2,500万円)があり、改装費用を捻
出できず、H20年度予算で手当するしかない。
• 4月、5月は工事ができない。
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Q10.霞ヶ関ビル20階を借りる必要性は?
a1.霞ヶ関ビル20階を借りなかった場合の問題点
があります。
<理由>Q3_a1参照
・弁理士会館3階のみでは全研修を実行することができない。
・200人規模の研修を自由に実行できない。
19
Q11.なぜ「200坪」必要か?
a1.200人規模の研修が年間60回必要であり、その実行の
ためには200坪が必要になる。
(Q3_表2、Q5_表4 参照)
a2.会員の安全・安心な研修環境構築のために必要である。
(Q1_利便性参照)
20
Q12.霞ヶ関ビルの稼働率の将来予測は?
a1.稼働率は今後増える見通しである。
<平成20年度の予想稼働率は約60%である。Q2_a1表1参照>
<理由>
・座学研修の科目をニーズに合わせて増加する予定。
・研修のアウトソーシングによる稼働率上昇が予測される。
・知財ビジネスアカデミーの移設により稼働率が上昇する。
・本会委員会の霞ヶ関ビルにおける開催が予測される。
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Q13.実務修習の会場は国で用意すべきでは
ないか?
a1.交渉したが無理であった(他に例なし)
但し、国(工業所有権情報・研修館等)から人的
支援を受けることはできる。
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