XMLゼミ 独習XML 第4章 名前空間 4.1 名前空間 4.2 名前空間の使い方 4.3 名前空間と関連仕様 藤井 丈明 4.1 名前空間 • XMLの特徴:タグを自由に定義 個人、団体でタグを自由に定義してしまうと、同じ名前のタ グを違う意味で使われる可能性有り 名前の重複を解決し、同じ名前を異なる用途にできない か? XMLの名前空間(Namespaces in XML) 名前空間の役割 • 同じタグでも違う処理をする場合がある 名前空間A <aTag> 名前空間B <aTag>名前空間AのaTagとは異なる意味を持つ</aTag> </aTag> 名前空間URI • 名前空間URI:名前空間を表すために必要なもの 名前空間を表すために名前の前にユニークな接頭辞をつ ける必要有り • URI(Uniform Resource Identifiers):http://○ ○/×× インターネット空間の中で特定のものに割り当てらるユニー ク文字列 名前空間URI 種類 名前空間URI 名前空間 http://www.w3.org/TR/REC-xml-names/ (namespace ) XHTML http://www.w3.org/1999/xhtml XSLT http://www.w3.org/1999/XSLT/Transform 4.2 名前空間の使い方 • 名前空間の識別:名前空間URIの使用。実際に名前空間URIを付 加する場合、短縮した別名を使用 • 名前空間プリフィックス:名前空間URIを短縮して定義 • 名前空間の定義 <htmlns:html xmlns:htmlns=“http://www.w3.org/TR/REC-html140”> 名前空間プリフィックス タグ名 キーワード 名前空間URI 名前空間プリフィックスの省略 • 名前空間プリフィックスの省略:主に使う1つの名前空間 プリフィックスはデフォルトの名前空間プリフィックスとして 定義可能 xmlns=“http://www.w3.org/1999/xhtml”> 要素に対する名前空間の指定 • 名前空間プリフィックスは個々の要素に指定可能 *要素に名前空間を指定すると、その要素の子要素にも同 じ名前空間がデフォルトで指定されてしまう 4.3 名前空間と関連仕様 • 名前空間はほかのXML関連仕様と結びついた時に非常 に役立つ • XMLでは名前空間を使うことを前提としてる関連仕様多 数(3.4 XMLSchema…) 関連仕様例 XMLSchema W3Cのスキーマ仕様 XSLとXSLT XML文書のスタイルと変換の仕様 SOAPメッセージ SOAPでメッセージを送るXMLベースのEnvelopeの名前空間 MathML XMLのシンタックスに従った数式表現の仕様 XHTML XMLシンタクッスに従ったHTML文書の仕様 そのほかの応用 たとえば、SAXとDOMのプロセサ(XMLパーサー、プロセッサ)で拡張要素を定義 複数の仕様と名前空間 ボキャブラリセット:特定の目的のために定義された一連のタグ (および属性) ・名前空間の使用により、同じドキュメント内で複数の異なるXML 関連仕様やボキャブラリセットを容易に使用可能 例)XML文書、XHTML内でのMathML使用による数式記述 ・XSLTではスタイル,ドキュメント内容を名前空間利用により区別 ・異なる言語の要素、属性を同じドキュメントに混在させる時、名 前空間の有効に使用できる 名前空間を使えない状況 • 最近導入された概念であるため。名前空間をサポートし ていない仕様も存在(DDT等) • XML文書を操作するプログラムの中にもサポートしてい ないものが存在 • 名前空間を使う時には、必要に応じて仕様や実装の詳 細を調べる *課題:名前空間を使用したXML文書の作成
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