災害心理教育①(事実を伝える)

~本当のことを正確に知りましょう~
みんなはどんなことが起こったと思っているのかな?
平成23年3月11日(金)の午後に大きな地震
がありました。
地震は、東北地方全体に広がりました。
マグニチュード9.0という大きな地震でした。
これは、日本の国で今までに起こった地震の
なかで、一番大きな地震です。
大きな「津波」がおこりました。
これが日本地図です
宮城県はどうなったの?
(場所によって工夫をしてください)
石巻
仙台
空港
気仙沼
地震の時いろんなことが起こりました
 立っていられないくらい、床や地面がゆれました。
 物もゆれて、すごい音。落っこちて、こわれたものも
たくさんありました。
 家の中や教室は、ひどく散らかってしまいました。
 もっと大きいゆれがあったところでは、家や道路がこ
われてしまいました。
 とにかく、必死で安全な場所に行きました。
 みんなは、○○にいたから大丈夫だったんだね。
家や道がこわれました
 地震あとでおおきな「津波」がきて、海の近くの家や
道路が壊れて、流されてしまいました
 そこには、たくさんの人もいたので、亡くなった人や
けがをした人もたくさんいます。
 「津波」に流されて、どこに行ってしまったのか、みつ
からなくなった人もたくさんいます。
 「余震」も続いています。
避難している人がたくさんいます
 家はこわれてしまったけれど、地震や津波の時に逃
げて、助かった人もたくさんいます。
 でも、帰る家がないので、今は「避難所」にいます。
 「避難所」は、学校の体育館やしっかりした建物です。
いろいろなところにたくさんあります。毛布やおにぎ
りが配られて、そこで生活をしています。
これからどんなことが起こるのかな?
逃げて、助かった人のために
 新しい家を建てます。新しい道路を作ります。
 これから、みんなでお金を集めて、家がこわれてし
まって帰れない人のために、安全な場所に新しく住
む家が作られる予定です。
水道や電気やガスも止まっています
 みんながいつも使っている水道の水は、道路の下や建
物の中の「くだ」を通って流れていました。大きな地震で、
その「くだ」が壊れたので、水が届かなくなりました。
 電気は、発電所から、地面の中のケーブルや電信柱の
電線を伝わって届いていました。地震で、発電所が壊
れたり、電信柱が倒れたりしたので、電気が届かなくな
りました。
いろいろなことができなくなりました
 水がでなくて、ガスが止まっているので、台所でご
はんを作ることができません。おなかすくよね。
 トイレの水もなかなか流れません。くさいよね。
 お風呂にはいることができません。つらいよね。
みんなで協力して一生懸命なおしています。
みんながなおせるところはあるかな?
物を運んできてもらうことができません
 灯油やガソリンを運ぶ大きなトラックは、道路が壊れて
通ることができません。
 灯油で温める暖房がつきません。寒いね。
 ガソリンがないので、車が動きません。
おとなの人がなおしています。しばらくして、道路が通れ
るようになれば、灯油やガソリンも運んできてもらえます。
今、私たちがすること、できること
私たちにできることを考えてみよう。
 寒い時はどうすればいいかな?
 くさいところは、どうすればいいかな?
 好きなものが食べられないな・・・。
 夜が暗いけれど、どうすればいいかな?
 やることがなくてヒマだけど、どうしたらいいかな?