第1号様式 平成 26 年度 日 時 開催場所 第 4 回中区障害者自立支援協議会 平成 26 年 11 月 19 日(水)15 時~17 時 中区福祉活動拠点 4階 多目的研修室 12 名 出 席 者 欠 席 者 障害ヘルパー部会議録 1名 開催形態 公開(傍聴人: 議 題 防災について 議 事 1. 自己紹介 名) ・ 非公開 2. 「防災について」 JIRITAMA・ヘルパーステーション寿より 【JIRITAMA の防災に関する取組について】 ・ 2009 年頃から災害に関する勉強会などに参加し、2011 年 3 月 11 日の東日 本大震災によって取組する必要性をさらに感じた。3 月 11 日は携帯電話も 通じない、インターネットは繋がっていたので災害掲示板のみしか利用でき なかった。利用者の安否確認ができたのは翌日になってから。電車が止まり ヘルパーが利用者宅に行けないため、行けるヘルパーが延長してもらったり して対応した。「路駐してでも利用者にヘルパーに入ったほうがいいか」と 局に確認しても、局も混乱していたようで、返事はなかった。 ・ 東日本大震災をきっかけに組織として防災担当者を決めた。具体的には備蓄 品は何にしたらいいか、月報での周知、災害時マニュアル(職員、利用者、 ヘルパー用)の作成など。 ・ 利用者にはどこが避難場所なのか地図で示したプラカードを作って渡して いる。 ・ マニュアルに関しては 1 年に 1 回は更新をするようにしている。毎年 3 月に は講師を呼び、9 月には避難訓練を実施。ランドマークタワー周辺で自ら助 けを求める訓練を行った。 ・ 備品についても定期的に点検しないと期限が切れたり使えない物だったり する。電動自転車は災害時にヘルパーが利用者宅に行きやすいように、と購 入した。水は期限切れになってしまうのでウォーターサーバーを購入した。 レトルト食品や缶詰は期限切れ近くになったら、冷たいまま食べてみようと いうことも行っている。 ・ JIRITAMA は同性介護を基本としているので、災害時の連絡手段が課題。 正常化バイアスという災害が起きても「自分は大丈夫だろう」という心理が 人に働く。そうならないように普段から意識づけが大切。 ・ 被害が収まった時に通常業務に戻す時間をいかに短くするかという BCP、 いかに元の生活に戻る時間を短くするかという LCP も意識している。 ・ 事業所として、できること、できないことを提示することも大事だと思って いる。 Q. 東日本大震災が起きた時、事業所は利用者の安否確認を行ったのか、また 災害時の安否確認について取り決めをしているのか? A. ①震災が起こった時、最初は電話がつながって連絡が取れた人は安否確認に 行った。全員確認できたのでは次の日だった。寝たきりの利用者がいなかっ たが、いたらどうしたらいいかと不安になる。契約書には「行けない」とな っているものの、サービスの途中で切り上げるわけにはいかないだろうとは 思う。 ②利用者の中でグループ分けをして優先順位をつけている。道路の寸断等は なく、提供範囲も狭かったのが幸いだったと思う。 (ヘルパーチームえがお) ③サービス担当者会議の途中で震災が起こった。その利用者にはじっとして いるよう話し、回れる範囲で利用者の安否確認を行った。その際、利用者で はないが、EV で上の階に上がれない人がいたのでケアプラザに協力要請し 支援した。 Q. 安否確認を行うと事業所の中で決めているか? A.①利用者全員の安否確認を行う、とは決めていない。 ②サービス提供責任者が確認することになっている。 ③連絡がつかない利用者がいた場合、本部に FAX することになっており、 次の日も安否確認する。東日本大震災の時は寿エリアでサービス提供して いたので、ヘルパーが自ら動き安否確認をした。マニュアルはなく、ラン ク付けもしていない。今後の課題と考えている。情報が集まる仕組みが何 もできていない。安否の情報をうまく活用できれば、とは思っている。 ・ 計画相談で計画表を作成する場合、災害時にどういう形で支援するかを計画 の中に入れられるとよい。日中活動系サービスを利用している場合はその事 業所も安否確認を入れたりする。安否確認をするところ、しないところもあ り、情報を集約する役割が計画相談ならできると思う。 【ヘルパーステーション寿の取組について】 ・ 寿地区の利用者がほとんどなので、利用者はほぼ独居、徒歩で行ける範囲で ほとんどの人が携帯電話は持っていない。安否確認をすぐにできるのは地域 の利点だと思うが、安否確認の取組をきちんと整理することが必要だと思っ ている。 ・ サービス提供責任者は寿プラザ地区防災拠点運営協議会に半年に 1 回参加 し、中区地域防災拠点訓練にも参加をしている。 ・ ヘルパーに対して簡易宿泊所に自転車を止める場合、黄色い枠線に自転車を 置くと避難梯子が下りてくる場所なので、置かないよう周知したり、火事の 際に初期消火の重要性を指導している。また、事業所倒壊の場合は L プラザ へ集まるよう周知している。 ・ サービス協会独自のシステムで「タヨレール」という本部から職員に安否確 認の趣旨内容のメールが一斉送信される仕組みがあり、時々、訓練メールが 来る。 Q. 寿の建物は古くて倒壊したりする恐れはないのか? A. 最近の簡宿は新しく、また震災後以降建て替えたりしている。部屋は 3 畳 ほどなので、家具に埋もれるという人は少ないが、安否確認の手順を事業 所内で決める必要はあると思う。寿地区の中でどこかが拠点になってくれ ると助かる。 Q. 備蓄は職員のためのものか、利用者へのものか? A. 職員のもの。利用者分も一部ある。 ・ 利用者の分の備蓄を用意するのは事業所の本来の役割ではない。災害が起き た時にいかに早く通常業務に戻れることが大事。 【災害時の備蓄品等の市の取組について】 ・ 避難所に指定されている小学校や災害用備蓄庫には食料品や毛布などの備 蓄はあるが、住民が一斉に避難した場合は圧倒的に足りない。 【住居が住めなくなった場合の避難する場所について】 ・ 障害者等の場合で、地域防災拠点(避難所)で過ごせないと防災本部が判断 した場合に、避難所から特別避難場所(みはらしポンテやケアプラザなど) へ移送することにはなっている。移送については車イス対応の福祉車両等で 行うことを想定しており、訓練も行われている。区本部から特別避難場所に 依頼があっての入所なので、障害者等の人は自分が避難する避難所がどこか 把握し、避難する必要がある。 ・ みはらしポンテに一般住民が避難してきた場合は断るが、実際、障害者が避 難してきた場合は判断に迷うと思う。 ・ 避難せず自宅に残る場合で、避難所に食糧を取に行けない人などは、その状 態を地域防災拠点(避難所)に伝えてもらう必要がある。食糧さえあれば住 み慣れた自宅で過ごせるのなら、わざわざ避難する必要はない場合もある。 利用者の状況を避難所に伝えてもらう「つなぎ役」をヘルパーにしてもらえ るといいと思う。利用者の避難所がどこなのか、ヘルパーは把握していると いいと思う。避難所はインターネットなどで探すことができる。(※中区ホ ームページ上で中区区民生活マップから確認できる。) ・ 災害時の避難所などは行政ではなく主に町内会などの地域住民が主導とな って指揮をとるため、障害者はできるだけ地域防災拠点に顔を出して地域と 日頃からつながっておく必要がある。大規模災害が起こった場合は区やみは らし、ケアプラザでも全ての要援護者に対応はできない。障害者と地域との つながりが重要であると考えている。 ・ 災害が起きた場合のヘルパーの対応について行政が旗振りとなってルール 作りをしてもらえるとありがたい。 ・ 町内会について、加入している人、していない人はいるが、加入していない 人が避難所に入れないわけではない。町内会は町内全体のことを考えるが、 障害者のことも考えてもらうためには運営委員会などに障害者自身が参加 していると災害時の障害者の対応についての議論もしやすいと思う。 ・ 区障連で、障害者の避難に関するマニュアルを数年前に作成し、冊子になっ ているが、あまり普及していない。団体と内容の整理をして普及していけれ ば、と考えている。 ・ 自立支援協議会では、災害時の安否確認システムの構築を検討している。中 区でサービス提供を行っている事業所には加入してもらう予定。例えば災害 が起きた場合に登録事業所にメールが一斉送信され、安否の確認などの情報 を返信してもらい、情報が区・みはらしに入る仕組み。情報の発信と集約が 目的。困った時に他の事業所が助けに行ける、など横のつながりで助け合え ると良いと思っている。また、災害時だけではなく、インフルエンザの流行 などの注意喚起もしたいと考えている。 ・ いろいろなシステムや備品も普段使っていないと、いざという時に使い方が わからず使えないこともあるので、日頃からテストや訓練は大事。今回の研 修において事業所としての災害時の対応を見直してもらえるとよい。 3. その他 平成 27 年 1 月 19 日(月)難病地域支援者の研修 14:00~16:00 中区役所 702・703・704 会議室 次回は平成 27 年 1 月 21 日 (水)15~17 時 「人材確保・人材育成について」 中区役所 704 号室
© Copyright 2025 ExpyDoc