トリプルAの グローバル戦略

発表者:ガンヨウヨウ
学籍番号:14−MC005
目次
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 1、三つのグローバル戦略を統合するフレームワーク
 2「トリプルAトライアングル」とは何か
 3、グローバル戦略を選択する
 4、単一戦略から複合戦略へ
 5、トヨタの事例
 6、三つの戦略を管理するのポイント
1、三つのグローバル戦略を統合する
フレームワーク
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 グローバル戦略において、規模の経済と現地適応の
バランスが最大のかだいであると、境界を超えて統
合を図るという課題、すなわち、「差異を利用す
る」ことが見落とされてしまう。三つの戦略はこう
した課題に回避するためにグローバル戦略を統合す
る新たなフレームワークを提示する。
 三つのA
最初のAは「適応」(adaptation)であり、
次のAは「集約」(aggregation)であり、
第三のAは「アービトラージ」(arbitrage)である。
トリプルA戦略に定義
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2、「トリプルAトライアングル」と
は何か

 トリプルAトライアングルの前提:
 海外に事業展開を試み企業は、三つの戦略のどれか
を選ばなければならない。
 リーダーはどの要素が自社のニーズにふさわしいの
かを見極め、それに見合った判断を下さなければな
らない。
3、グローバル戦略を選択する

4、単一戦略から複合戦
略へ

 しかしながら、グローバルな規模でビジネスを展開
する企業がどちらか一方の戦略だけに固執した場合
には、どれもうまくいったためしがない。
 国々の間の距離は四次元の枠組みによって測ること
ができる。つまり:文化的(Cultural)、制度的政治的
(Administrative )、地理的(Geographical)、そし
て経済的(Economic)である。まとめて、CAGEフレ
ームワークと呼んでいる。
CAGEフレームワークとは
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CAGEのポイント
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 リスクが大きい海外進出を成功させるためには、C
AGEの差異からくる
 1)リスクを明確化し
備することが重要です
2)その対応策を事前に準
 加えて何を」「なぜ」「いつまでに」「どうやって」
「誰が」やってもらいたいかを伝える仕掛けを準備
することが特に重要です。
5、1)トヨタの適応戦略

 1.トヨタ自動車製造、アメリカ現地で大きな歓迎を受けている。
 2.トヨタ自動車のアメリカ、ケンタッキー工場(トヨタ自動車
製造、TTM)は人口が一万二千人のジョージタウンという小さな
町にある。
 3.1986年に設立、88年からカムリの量産がスタートした。1995
年までの投資額は20億7300万ドルにのぼり、カムリおよびアバ
ロンが、年間役40万台製造されている、1994年12月現在、5982
人がここで働いている。
トヨタの適応戦略

 4.そのうち女性26.6%マイノリティは13.6%、日本人
は63名、日本人割合は1.05%である。このように従業員
構成でみると、TMMは積極的に女性や、マイノリティなど
現地人を雇用している。その従業員による「カイゼン」
提案は94年に60000万件に達し、5万件が採用され、報奨
金が7600万ドルにのぼる。QCサークルが308になる。TMM
は日本の資本、ハードウェア、技術、経営ノウハウ、す
なわち日本的経営により、現地で歓迎されているし、実
績を上げているといえる。
 以上、トヨタは適応戦略を活用、成功の例といえろう。
2)トヨタの集約戦略と
アービトラージ戦略

 集約戦略について、
 トヨタ英国工場建設をタービーに決定した。その理
由は、第一は、EUが発足するにともない、その経済
圏に食い込むため、および円高進行により、大市場
が存在するが、それに近いところで生産である。第
二に、自動車製造の海外展開は米国進出に優先権が
あり、これが順調にいってからヨーロッパという順
番である。急激な拡張によるトヨタ本社の人材不足
もある。
トヨタの集約戦略とアー
ビトラージ戦

 第三にヨーロッパの中で英国か、まだダービーか以下の理由が
ある。(アービトラージ戦略について)
 ①英国はEUの有力メンバーであるし、英国自体一大マーケッ
トである。(経済的アービトラージ)
 ②タービーには伝統的に優良な技術が蓄積されており、労働者
は技能志向てきである。(経済的アービトラージ)
 ③英国政府と地元の積極的な誘致政策があつた。(政治的アー
ビトラージ)
 ④トヨタのスタッフは英語は得意だが、独、仏語は苦手である。
(文化的アービトラージ)
 ⑤またダービーシャーにはロールスロイス工場が有り、地上産
業に自動車関連企業が多い。(地理的アービトラージ)
4、三つの戦略を同時追求するのは難
しい
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 原因:
 第一、複雑性。
 第二、障害があること。
 第三、勝つ方向性は限られている。
 第四、外部との関係によっても方向が限定されるこ
と。
適応戦略の管理

 適応戦略の効果を最大限に発揮する組織について
ディスカッションをしています。
 戦略を追及するあまりに起こる過剩適応や国ごとの
差異を過小評価することで起こる適応不足を避ける
為に必要なのは、企業内でグローバルな発想を持ち
事が大事だということである。
集約戦略の管理
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 要は、長期的に取り組み必要があるので集約を行う
際は詳細な分析を行ったうえで実行し、一旦実行し
始めたらその軸をぶらさないことが必要ということ
である。
アービトラージ戦略の管理
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 現在、アービトラージはグローバル戦略としては軽
視されている。
 原因としては、多くの企業がグローバリゼーション
と規模を同一視しているからだ。
 裁定の管理には様々課題がある。裁定が孕むリスク
には政治のリスク・市場リスクなどがあるが、注意
すべき点は他にもある。市場での価格や、コストの
差異よりも。裁定戦略がどれだけ持続できるものか
という点と。裁定戦略が企業レベルの経営資源、特
に経営能力にどれだけ影響されるかという点である。
参考文献:

 http://www.sbbit.jp/article/cont1/22166?page=2
 ビジネス+1T(2010年)
 高橋泰隆(1997年)『日本自動車起業のグローバル
経営』P25 日本経済評論社
 http://blog.g-leavolution.com/2013/04/blogpost_14.html 水谷穣(2013年)『海外進出:日本
企業にとって生き残りの方策になるのか』