親指シフトでアラビア語

親指シフトでアラビア語
杉田伸樹
アラビア語の表記
‫وأضافت رايس أنها ملتزمة بالتوصل‬
右から左
 独自の文字
 表音文字
 子音が重要(母音は表記されないことも)

アラビア語の入力
出典:http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/9011/GIF/kb101_Main/e101_M_Arabic_Egypt.gif
どこが問題か?
右上や左上にはみ出している
 子音の配置・・・使いやすいか?
 母音の配置・・・左にかたまっている
 アリフとラーム・アリフ合字が8ヶ所を占める
等
 ・・・>使いにくい?

親指シフトの考え方
左右の親指シフトキーによる
同時打鍵
 一つのキーを3つに活用(単独、
同手シフト、クロスシフト)
 文字の割り付けを柔軟、合理
的に
 ソフト的制御の活用

例:右手人指し指ホーム
ポジション(J)
左の親指
キーと同時
右の親指
キーと同時
ど
お
と
単独打鍵
親指シフトで何ができたか?
不自然な小指によるシフトではなく親指の同
時打鍵→人間の生理に合っている
 使いやすい30キーを90に活用→すべてのか
なをワンタッチで入力
 使用頻度等を考慮した文字の割り付け→指
の動きの軽減
 クロスシフトで清音を濁音に→覚えやすさに
も配慮

アラビア語に応用できないか
90に使い分けできるキー位置→はみ出しを
なくすことが可能
 子音(28)+2はシフトなしで出現頻度等を考
慮して割り付け→最も使うものを使いやすく
 母音は3つ、3類型→ホーム段のシフトあり、
音と指の関係を固定
 正書法的原則を援用

キーの割り付けの考え方
シフトなし
同手シフト
クロスシフト
子音文字(28)、ハムザ、ター・マルブタ
子音文字(28)、ハムザ、ター・マルブタ
リザーブ
リザーブ
シャッダ他
短母音他
タンウィーン他
長母音他
句読点等
句読点等
子音文字
28+2=30をシフトなしでカバー →割り付け
は出現頻度等を考慮
 実際の文章のデータベース(コーパス)が必要
→方法論は比較的簡単?

母音記号
基本はa, i, uの3つ →人指し指、中指、薬指
のホームポジション
 短母音、長母音、タンウィーンの3類型 →左
右とシフトのやり方で区別
 シャッダ+短母音も同様に扱う
 例外的な記号はホームポジションの左右(人
指し指と小指)で処理

句読点等
下段を利用
 20まで使える →おそらく十分
 上段を使わない理由(文字のためにリザーブ)

上段

とりあえずリザーブ →使い方の例は下記
– ペルシャ語やウルドゥー語での子音文字の拡張
– アラビア語での合字等をワンタッチで入力
– アプリケーションへの指示 例:Ctrl+C

ここも20あるので十分
考えられるメリット
子音文字をシフトなしで入力、しかも使用頻
度に応じた配列→指の動きを軽減
 母音記号はある程度規則的 →覚えるのに役
立つ
 母音記号の表記の有無で使い勝手が大きく
変わらない

具体化に必要な作業
キーへの割り付けの具体化 →文章データ
ベース(コーパス)の分析を反映させる
 主要なOSでの実装 →これまでのエミュレー
ションの経験を活用
 実際に使っての評価
 社会的な認知(例:規格化) →社会の広い層
の参加が必要

ご清聴を感謝します
ً‫ش ْك ًرا َج ِزيل‬
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