社会保障制度の在り方

社会保障制度の在り方
地域文化論講座 1076515c 宇山 紗
日本の社会保障制度
給付
福祉
医療
サービス
サービス
医療保険
☓
◎
〇
介護保険
◎
〇
☓
年金
☓
☓
◎
雇用保険
☓
☓
◎
労災保険
〇
◎
◎
〇
〇
◎
児童福祉
◎
☓
☓
障害者福祉
◎
☓
☓
児童手当
☓
☓
◎
児童扶養手当
☓
☓
◎
特別児童扶養手当
☓
☓
◎
仕組み
社
会
保
険
生活保護
社
会
福
祉
金銭
<論点>
少子高齢化
経済の低成長
就業構造の変化
←22年度非正規雇用者数 55万人!!
国際化
1.日本の年金制度の問題点は何か?
2.どう変えていくべきか?(他の国から学べることはないか)
3.どこまで保障すべきか?
~年金制度の基礎知識~
公的年金
国が法律に基づいて運営。
国民年金・厚生年金・共済年金の3つ。
年金
私的年金
もっとゆとりある暮らしがしたい!
公的年金だけじゃ不安!
→個人年金・企業年金
厚生年金
基金
国
民
年
金
基
金
農
業
者
年
金
基
金
職域加算
部分
なし
厚生年金
共済年金
国民年金
第一号
被保険者
自営業者
農業者
学生
フリーター
無職 etc
第二号
被保険者
サラリーマン
OL
公務員
(私学の教職
員も)
第三号
被保険者
奥さん
(厚生年金
共済年金
加入者の)
国民年金の基礎知識
25年以上の加入が必要
 保険料 と 受給額

保険料
年金額
国民年金
定額(月額 15,020 円) 定額(月額 65,741 円)
厚生年金
報酬比例(約 16%)
共済年金
報酬比例
(約 12-15%) 報酬比例(↑と同じ率)+職域分加算
報酬比例
給付の種類
老齢給付
遺族給付
障害給付
※一人で二つ以上の年金を同時にもらうことはできない
老後の年金 いつから、いくらもらえる??
受給開始年齢
基本的に 65才
現在の定年制度は60才。65才への引き上げが目指されては
いるが仕事も年金もない5年間をどうするか???
60
才
65
才
老後の年金 いつから、いくらもらえる??
国民年金・・・早くor遅くもらうこともできる
→1ヵ月早めるごとに0.5%減額 / 1ヵ月遅らせるごとに0.7%増額

受給開始年齢 もらえる額

受給開始年齢
もらえる額
60才
70%
66才
108.4%
61才
76%
67才
116.8%
62才
82%
68才
125.2%
63才
88%
69才
133.6%
64才
94%
70才
142%
厚生年金
60才から一部支給+65才から全額支給
給付水準の決め方



現役世帯の収入のどれくらいにするか? Ex6割
→現役世代の手取り年収の伸び=年金水準引き上げ
(可処分所得スライド)
受給開始後は物価スライド
原則は上のふたつ
but 少子化や平均寿命の伸びで制度維持が厳しい時
→マクロ経済スライド
保険料免除制度(2004制度改正)

全額免除
・単身世帯で年収57万円以下
(配偶者や世帯主の所得もチェック)
・もらえる額 1/3

一部免除
・1/4納付 → もらえる額 1/2
・1/2納付 → もらえる額 2/3
・3/4納付 → もらえる額 5/6
若年者納付猶予制度
年収57万円以下(申請者本人のみチェック)
 受給資格期間に算入されるbut年金額に反映されない

学生納付特例制度
本人の所得が一定以下の学生(年収194万円以下)
 受給資格期間に算入されるbut年金額に反映されない

追納制度
免除・猶予を受けると、受け取る年金額少なくなる
→10年以内ならあとから納付できる
but 納付額は高くなる
~現行の年金制度が抱える問題~
財源:2つの方式
A現役
 積立方式
・自分が現役時代に支払った保険料で賄う
・「自助」
(ex)保険会社の個人年金保険
 賦課方式(世代間扶養方式)
A老後
A現役
・その時の現役世代の保険料で賄う
→所得の分配、生活保護の一部
・「共助」
B現役
A老後
年金制度:世代間格差
 積立方式
自分たちの世代が現役時代に払った分だけもらえる
20%
→世代間に損得の差がない
15%
 賦課方式(世代間扶養方式)
10%
5%
世代間格差
0%
→特に、少子高齢化社会では・・・
1960 1970 1980 1990 2008 2017
・現役のとき高齢者「少」: 支払った保険料より多く年金もらえる
・
〃
「多」: 将来受給するであろう年金に比べ、
多くの保険料を支払わねばならない
年金制度:どこまで保障すべきか?

賦課方式の年金制度 =現役世代から高齢者への所得転移
「最低限の社会的生活」を営むことが困難な高齢者に対しては
→社会的正義◎(生活困難者への所得の再分配)
十分な賃金収入・資産のある富裕高齢者に対しては
→必要ない☓
=必要but最低限であるべき

逆転現象 扶養者が飢え、被扶養者が富む

「昔頑張って働いたから」
「昔保険料をちゃんと納めたんだから」!?
→積立方式の考え方!!!(個人保険など)
年金制度:揺れる信用
①年金記録漏れ問題
・2007.5 国民・厚生年金に約5000万件の記録漏れ発覚
・1997 基礎年金番号 一元化の際のミス
(ex)山崎さん、やまさきさん、やまざきさん
②主婦年金(厚生年金)、過払い問題
・脱サラの妻、厚生年金扶養者→国民年金への切り替え☓
③制度の持続可能性への不安
・少子高齢化
・「つなぎ国債」でつないでいる現状
→払いたくない!!
払えない!!
東京都内在住 アルバイト(24)
・週約25時間民間学童で働く(一日5h)
・年収約150万(月の手取り12~13万)
・国民年金「未納」きつい!!(以前は免除を受けていた)
パート・アルバイトでも、労働時間が正社員の3/4以上なら、
事業主は厚生年金に入れる義務ある。
正社員平均週40時間 →30時間以上なら・・・
厚生年金の支払い=事業主と被用者の折半
→厚生年金に入れたら保険料負担減る!
→
年金制度:どこまで保障すべきか?

参考:厚生年金
日本 23・6万円
アメリカ 12.3万円
イギリス 6.8万円
→日本、世界一高い水準!!
⇔パートで厚生年金にも入れず12万程度で暮らしている
若者もいるのに・・・?
年金制度はいらない!?
年金=年をとって働けなくなったときの生活保障
→生活保護のように、最低限の額を税金から支給
(ベーシックインカム?)
増税が必要 but 年金保険料なくなる →むしろ負担減!?
複雑な年金制度なくなる →社保庁の事務費もカットできる
税金から支給=「未納者」もいなくなる
スウェーデンの年金制度
「スウェーデン方式」
所得比例年金 + 最低保障年金 の併用
・所得比例年金
財源→ 保険料・・・所得の18.5%(固定)
最低加入期間→3年
・最低保障年金
財源→全額税金
最低加入期間→なし
※一定水準以上の所得比例年金もらえる人には支給されない!
→保険料を支払えなかった人も一定額受給できる!
アメリカの年金制度
 「OASDI」
・一般被用者・自営業者ともに強制加入
自営業者:全額負担
被用者:労使折半
・主婦・学生・無職の人は加入できない
・最低加入期間:10年
四半期ごとに1クレジット→40クレジット(10年相当)
で受給資格◎
<論点>
少子高齢化
経済の低成長
就業構造の変化
←22年度非正規雇用者数 55万人!!
国際化
1.日本の年金制度の問題点は何か?
2.どう変えていくべきか?(他の国から学べることはないか)
3.どこまで保障すべきか?