17・再び Visit Japan Campaign

17・再び Visit Japan Campaign
2013.01.18. 青山・文化人類学II/B
17・再び Visit Japan Campaign
Visit Japan Campaign
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Beautiful Japan(美しい日本)
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Delightful Japan(楽しい日本)
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阿波おどりやねぶたなどの祭り
リゾートやグルメ
Cool Japan(かっこいい日本)
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富士山や北海道・沖縄などの自然
京都・奈良などの寺社の庭園
新幹線やロボットなどの現代テクノロジー
秋葉原や渋谷、銀座などの消費文化
Soulful Japan(わび・さびの日本)
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枯山水や古民家などの景観
懐石や寿司などの和食
神事性の強い祭り
2013/01/18 - [2]
17・再び Visit Japan Campaign
2013/01/18 - [3]
この講義で取り上げたキーワード・概念
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1950-60年代に起こった大きな社会変化:自給自足から
大量消費へ
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「なにげない」文化から「意識された」文化へ:文化の
文脈化・再文脈化
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失われていく文化を「残す」ために必要なコストをまかなうため
の文化の観光化や、文化財に選び出すことによる文化の資源化
ナショナリズムに基づく「われわれの文化」
文化をめぐる営み:継承と試行錯誤
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いわゆる「伝統的な」日本と「現代的な」日本は、この推移を通
じていったん切り離された
食文化を題材に、文化を受け継ぐこと・生み出すことの実際のプ
ロセスについて考えてみた
文化を支える集団:血縁・地縁・社縁
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対面状況に基づく文化の共有によって生じる「つながり」
それと似たものを擬似的に創り出すしかけとしての「国民文化」
17・再び Visit Japan Campaign
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2つの遠野映像を読む
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前回の「新日本風土記」では、河童や座敷わらし、馬と
オシラサマ、トオロギや鹿踊りなどの「伝統文化」が地
縁集団=地域のひとびとによって守られ・受け継がれて
いる様子が窺えた
今日の「Journeys in Japan」では、より観光に寄り添
った形での文化や、生業(りんご農家)の暮らしなど、
現時点での切り口が、外国人レポーター=外部の目を通
して明らかにされた
遠野の文化は、伝統的なものも現在的なものもまぜこぜ
になりながら、一部は観光化しつつ、一部は意識化され
つつ、一部はなにげなく、そこに存在している:重層的
な地方文化のありよう