構造材料(土木材料)とは? コンクリート工学研究室 岩城 一郎 土木材料として必要な性質 土木構造物は, 一般に戸外に作られる。→厳しい環境・荷重にさらされる。 数十年,百数十年にわたり使用されることになる。 スケールが大きく,使用材料は安価でなければならない。 土木構造物の材料に要求されること 強度が十分であること。 耐久性が十分であること。 加工や施工が容易であること。 安価であること。 手に入れやすいこと その他,破壊する場合にもろく壊れないこと,美観上優れている ことなど。 構造材料(土木材料)の分類 (1)天然の材料 土,石材,木材,ゴム等 (2)天然の材料を成分調整・加工した材料 セメント,鉄,鋼,そ の他の金属材料,瀝青材料等 (3)人工材料 プラスティック,合成ゴム,新素材(炭素繊維,ガラ ス繊維,アラミド繊維等)等 (1)~(3)の物の複合材料 コンクリート(セメントコンクリート),ア スファルト混合物,レジンコンクリート等 (1)~(4)のものをさらに加工した材料 コンクリート工場製品,金 属製品,粘土製品,エポキシ樹脂塗装鉄筋,各種ロッド,シート 等 土:土の力学及び演習,地盤工学及び演習,環境地盤工学,土 質実験等 鉄・鋼:鋼構造学,橋梁工学,構造実験等 瀝青材料,アスファルト混合物:道路工学 構造材料学でメインに扱う材料は,コンクリートとコンクリート材 料(セメント,骨材,混和材料)とする. 土木材料の性質(その1) 強度および変形特性 圧縮強度,引張強度,せん断強度など 応力とひずみの関係 弾性,塑性 弾性係数 ポアソン比 クリープ,リラクセーション 土木材料の性質(その2) 耐久性 劣化 耐久性 作業性 作業のしやすさ コンクリートの場合:練混ぜ,打込み(打設),締 固め 以上,土木材料学(改訂版),三浦尚著,コロナ社より
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