コンピュータ概論B ー ソフトウェアを中心に ー #01 ハードウェアとソフトウェア 京都産業大学 安田豊 コンピュータの発達 • コンピュータの誕生と進歩 (pp.9-) – 機械式(歯車、カード)、電気式(リレー)、真空管、電 子式(半導体)へ • 素子技術発達史として語られる – 素子=データを保持、処理する最小装置単位 • 小型化、高速化の歴史でもある – 大量・高速処理のためには – 大量素子を一カ所に集める→小型化 – 高級な処理→複雑な動作→単純動作の組み合わせ→短時間 処理 • これらはすべてハードウェアの発達史である ソフトウェア • ソフトウェアの存在とは何か (pp.10-) – – – – – コンピュータの構成要素の一つ もう一つはハードウェア ハードウェアをドライブするもの プログラムの集合体 ハードウェア以外のすべてと考えても良い • モデルとしての理解 – 定義ではなくひとつのモデル、理解のための考え 方と捉える – 遙かに異なるモデルのコンピュータもある (Neuro Modelなど) プログラム • プログラム=代表的なソフトウェア • ノイマン型 (1950) の登場 (pp.21-) – 現在に続く典型的コンピュータの原型にし て本質 入出力装置 データを取り込んだり、取り出したりする。 データは一般に内部回路で直接扱えない形式を している。例えばスイッチのon/offや印字結果など。 つまり man machine interface が必要。 中央処理装置 (CPU) 命令の流れ 入 力 装 置 データの流れ 制御装置 演算装置 記憶装置 コンピュータの構成 演算装置 1+1などの単純な演算を行う。 結果はほんの僅かしか記憶できない。 制御装置 どんな演算を、入力・記憶していたどの値 に対して行い、どこに出力・記憶するかを指 示する。 出 力 装 置 記憶装置 演算の結果や、次に行うべき演算の指示内容 を記憶する。 順序だてた動作のために状態の記憶が必要。 (今どうなったかを基に、次どうするかを決める) プログラム • プログラム=代表的なソフトウェア • ノイマン型の登場 (1950頃) (pp.21-) – 現在に続く典型的コンピュータの原型にして本質 • モデルという考え方 – コンピュータの概念的・形式的モデル – 抽象化=システムのデザインに重要な手法 プログラム • プログラム内蔵方式 – 記憶装置にデータとプログラムを再利用可能な形 (書き換え可能な形)で保持する – これによって逐次処理を制御し、単純な形に分解 された処理を重ねて複雑な処理を実現 • 機能分化 – – – – プログラム内蔵方式によって、 ハードウェアは単純な処理を高速に ソフトウェアが複雑さを単純な形に変換 ノイマン型がハードウェアとソフトウェアの存在 と違いを際立たせたと言える 講義の方針 • 現実重視 – ノイマン型を中心に、現在よく使われてい るコンピュータシステムのソフトウェアを 題材に採る • 非プログラミング – プログラミングを極力行わない – 興味のある受講生はプログラミング演習的 な科目を選択されたし
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