人間の在り方生き方を考え続けようまず復習です。「母体の生命・健康を保護することを目的として、特別な理由がある場合、定められた時期までに限って、手術を行って胎児を母体外に出す」ことが認められている法律の名前を答えなさい。正解は母体保護法本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。 ① 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの ② 暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの 2 人工妊娠中絶件数の年次推移人工妊娠中絶の全件数は減っていますが、２０歳未満が全件数に占める割合はむしろ増えています。 500,000 450,000 400,000 350,000 総数 300,000 ２０歳未満件 250,000 数 200,000 150,000 100,000 50,000 32,431 26,117 44,477 30,119 21,535 20,357 20,903 0 1990 1995 2000 2005 2009 2010 2011 年資料：厚生労働省「平成２３年度衛生行政報告 3 出生数の年次推移 300 250 あなたの同級生はこのくらいいます。平成９年生まれ☛１,１９１, 200 150 人数（ 100 万人） 50 0 22 37 52 年元 4 19 22 資料：厚生労働省「人口動態調査」 4 昨年７月１８日の新聞です。 5 出生前診断の目的と方法出生前診断ってなんですか？先天性疾患ってなんですか？どんな方法があるのですか？先天性疾患が疑われる妊娠に対して、出産前に行う検査のことです。染色体の異常によって現れる障害で、ダウン症がよく知られています。羊水検査母体血清マーカー検査超音波検査などです。 6 新型出生前診断の流れ（今年４月～６月の集計結果）１５３４人妊婦が出生前診断を希望採血し、検査実施１５０２人異（常染陰な色し性）体（の染り可色陽）能体性性異あ常２９人羊水検査疾患なし２人６人疾患あり２人中絶 7 出生前診断をめぐる意見この検査の結果によっては、生まれてくる子供の生命を選ぶことにつながる可能性があるのではないかなあ。妊娠中、先天性疾患などの障害の有無を血液検査や羊水検査で調べることができるから、その覚悟をもって出産・育児を迎えることができる。あなたなら・・・それぞれの家族でさまざまな事情があり、悩んで悩んでの結論を夫婦できちんとだしていかないといけない。検査によっては流産のリスクがあるし、すべての先天性疾患を発見できるわけではない。 8