2004年2月24日 第3回JIPA知財シンポジウム 迅速・的確な知的財産訴訟に向けて 富士通テクノリサーチ株式会社 専務取締役 井桁貞一 1 キルビー275特許系統図 米国出願 1959年 公告 1965年 日本出願 1960年2月 分割出願1 分割出願2 分割出願3 分割出願4 分割出願5 分割出願6 分割出願7 分割出願8 分割出願9 (原出願) 分割出願 (本出願) 1971年 拒絶査定 審判 異議成立 公告 公告 公告 公告 拒絶 確定 公告 公告 公告 拒絶査定 公告 1986年 審判 登録 320,249 1977年 審判 裁判 異議 不成立 拒絶 確定 登録 320,275 1989年 2 キルビー275訴訟経緯 一審(東京地裁) 富士通より、権利範囲確認訴訟を提起 T Iより、製造販売差し止め仮処分申請 1994年2月 4日 本訴および仮処分とも審理終結 1994年8月31日 判決(富士通製品は抵触しない) 1991年7月19日 二審(東京高裁) 1994年9月12日 1997年3月12日 1997年9月10日 T Iが控訴および抗告 控訴、抗告とも審理終結 判決(控訴、抗告とも棄却) 上告審(最高裁) 1997年10月16日 T Iが本訴について、最高裁に上告((仮処分につい ては確定) 2000年4月11日 判決(上告棄却) 3 最高裁判決(上告棄却) • 特許権に基づく差し止め、損害賠償などの請求は、 当該特許に無効理由が存在することが明らかである 時は、訂正審判が請求されているなど特段の事情が ない限り、権利の濫用に当たり許されない。 • 特許侵害訴訟を審理する裁判所は、特許に無効理由 があることが明らかか否か判断できる。これと異なる 大審院の判決は変更すべきである。 • その他の上告理由は、原審の専権に対する判断の不 当をいうものにすぎず、採用することはできない。 4 キルビー275特許 侵害訴訟 1991.7 1994.6 1994.8 1994.9 2000.12 2001.3 2001.5 2001.10 2001.11 訂正訴訟 提訴 無効審判請求 地裁判決 控訴 1997.9 高裁判決 1997.10 上告 1997.11 1998.5 2000.4 2000.5 無効訴訟 審決 審決取消訴訟 最高裁判決 訂正審判請求 高裁判決 上告 上告棄却 審決 審決取消訴訟 訴訟取下げ 5
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