エコアクション21 構築のポイント

エコアクション21の概要
他のEMSとの比較
エコアクション21地域事務局大阪
普及委員
地域事務局大阪1-010
環境経営(マネジメント)システムには
どのようなものがありますか?
ISO
20,256
本日 20,194
EA21
6,286
本日 6,322
認証登録件数
2011年4月1日
現在
審査登録料
30~99名の
製造業の場合
審査の方法
特徴
エコステージ
ステージ1:648
ステーシ2: 88
ステーシ3: 5
ステーシ4: 1
ステーシ5: 0
ステージ1が
EA21に相当
80~120万円
22.5万円
KES
ステップ1:1,754
ステップ2:1,081
本日 1,081
ステップ2が
EA21に相当
54万円
コンサル不可
助言あり
審査人を希望できる
国際標準
システム重視
国の公的制度
パフォーマンス重視
段階式評価
審査人が審査した
環境活動レポートを
公開
25万円
助言あり
京都市から地方
へ
2
規格発行機関と
審査・登録の実施主体の比較
ISO14001
EA21
規格発行機関
国際標準化機構(ISO)
環境省
審査機関の認定
日本適合性認定協会(JAB) 中央事務局
審査登録の受
付・認証の判定
各認証機関
(各認証機関は、毎年、日
本適合性認定協会(JAB)の
認定審査を受けなければな
らない)
各エコアクション21地域事務局で
行い中央事務局が確認
(大規模組織、自治体等は中央事
務局でも判定委員会を実施)
審査
同上に所属する審査員
地域事務局から独立した審査人
認証登録証発行
同上の認証機関
エコアクション21中央事務局
3
国・自治体の入札加点
EA21
ISO
ISO
14001 9001
国交省
0
7
7
大阪府
0
4~8
4~8
兵庫県
16
16
16
姫路市
5
10
10
滋賀県
5
8
静岡県
10
10
広島市
5
5
石川県
10
15
15
高知県
20
20
0
長野県
10
15
15
神奈川県
3
3
7
那覇市
5
15
15
自治体により差がある
10
4
審査・登録方法の比較(1)
ISO14001
EA21
審査の申込
先
各地にある認証機関を自由に選べる
各地にあるEA21地域事務局を自由に選べる
ただし、他地区から審査申込を受けた地域事
務局は、事業者に地元の地域事務局の情報
も提供することが求められている
審査員(人)
の選択
認証機関が事業者の承諾を得て、社
員または契約している審査員の中か
ら決める
自由に希望できる(審査申込書に審査人名を
記入する欄がある)
ただし、地域事務局が適切であるかどうか判
断する
空欄にすると地域事務局が選んで申込組織
に推薦する
審査員(人)
のランク
主任審査員、審査員、審査員補の3
段階があり、主任審査員がいなけれ
ば審査できない。初めは主任審査員
に付いて、指導を受けながら経験を
積むことになる。
審査人のランクはない。
ただし、力量に応じてオブザーバー参加を5
回以上求められる
審査費用
標準工数は同じでも認証機関によっ
て異なるため、希望する認証機関か
ら審査登録費用の見積書を出しても
らい選ぶことが一般的である
環境負荷の大小と従業員規模により標準工
数が定められ、1工数当り5万円と決められて
いる
審査費用の
支払
認証機関へ支払う
審査人へ支払う
5
審査・登録方法の比較(2)
審査時のコン
サルティング
ISO14001
EA21
不可
受審組織のパフォーマンスを組織自
らが原因を特定し、改善できるように
方向付けすることが求められている
助言可能
パフォーマンスの向上につながるような積極
的な助言が求められている
指摘事項に
事業者の判断で対応策を考える
対する是正策 規格の要求事項に照らして、なぜ指
(対応策)
摘したかを充分に説明し、対応策を
導き出す
審査人と事業者が対応策を協議する
従って、審査人はその事業者を充分熟知して、
助言できることが審査できる前提になる
■エコアクション21ガイドラインより
(2)審査人の業務等
○審査人は以下の業務等を行う。
・事業者のエコアクション21ガイドラインへの適合性の審査
・事業者の環境への取組に関する指導、助言
6
認証取得までの費用比較
ISO14001
EA21
構築までの工
数
一般には10回程度であるが、様式類
(ひな形)が充実していれば、5,6回の
コンサルティングでも構築できる
自治体イニシャティブ・プログラムや関連企
業グリーン化プログラム(注1)では4回の
集合研修(1回当たり半日)で構築まで指
導している
構築までの外
部費用
個別のコンサルタントに依頼する場合
は50万円~100万円程度必要
同上のプログラムに参加すれば無料で受
けることができる
審査費用
(登録時)
審査工数 5人日
審査費用 約100万円
+消費税+交通費実費
(注2)
※審査工数はIAFガイドによる
審査工数 2.5人日
審査費用 12.5万円
+消費税+交通費実費
審査工数内訳
書類審査 0.5
現地審査 1.5
審査報告書 0.5
※中央事務局のホームページにも公開されてい
る標準工数による
登録維持料約5万円/年
10万円(2年毎)
(年平均 5万円)
例:
機械加工業
従業員50名
サイト1ヵ所
登録(維持)料
7
EA21とISO14001のシステム比較
Plan
計画
Do
実施(運用)
Check
取組状況の
確認と評価
A見直し
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
EA21(エコアクション21)
取組の対象組織・活動の明確化
環境方針の作成
環境への負荷と環境への取組状況の
把握及び評価
環境関連法規等の取りまとめ
環境目標及び環境活動計画の策定
実施体制の構築
教育・訓練の実施
環境コミュニケーション
実施及び運用
環境上の緊急事態への準備及び対応
環境関連文書及び記録の作成・管理
(マニュアルは推奨事項)
4.1
4.2
4.3.1
12 取組状況の確認並びに問題の是正及
び予防
(内部監査は100人以上)
4.3.2
4.3.3
4.4.1
4.4.2
4.4.3
4,4,6
4.4.7
4.4.4
4.4.5
4.5.4
4.5.1
4.5.2
4.5.3
13 代表者による全体の評価と見直し
4.5.5
4.6
環境活動レポート
ISO14001
適用範囲
環境方針
環境側面
法的及びその他の要求事項
目的、目標及び実施計画
資源、役割、責任及び権限
力量、教育訓練及び自覚
コミュニケーション
運用管理
緊急事態への準備及び対応
文書類
文書管理
記録の管理
監視及び測定
順守評価
不適合並びに是正処置及び
予防処置
内部監査
マネジメントレビュー
-
8
EA21とISO14001のシステム比較(1)
Plan
EA21(エコアクション21)
1 取組の対象組織・活動の明確化
4.1
事業者が適用範囲を決める
全組織、全活動を対象とする(段階的認証取得も
可能)
2 環境方針の作成
4.2
取組の基本的方向を明示する
環境関連法及びその他の要求事項の順守を約束
環境活動レポートを中央事務局が公開
3 環境への負荷と環境への取組状況
の把握及び評価
4.3.1
“目的“という言葉は使わないが中期目標の設定
を要求しているので同等と考えてよい
二酸化炭素排出量削減、廃棄物排出量削減、排
水量削減(節水)、化学物質削減(適正管理)、グ
リーン購入、製品・サービスへの取組みが必須
環境側面
環境側面(影響を与えるもの)を特定し、著しい環境
側面(取組の対象となるもの)を特定する
特定する手段、特定する項目は自組織で決める
4.3.2
義務がある環境関連法規や約束したことをまと
める
5 環境目標及び環境活動計画の策定
環境方針
環境目的・目標の枠組みを示す
法的及びその他の要求事項の順守を約束
事業者が一般に公開
「負荷の自己チェックシート」が用意されている
特定する項目として、二酸化炭素排出量、廃棄物
排出量、排水量、特定化学物質は必須
「取組の自己チェックリスト」が用意されており、何
をしたらよいかを特定する仕組みがある
4 環境関連法規等の取りまとめ
ISO14001
適用範囲
法的及びその他の要求事項
環境側面に適用される法規制や同意するその他の
要求事項をまとめる
4.3.3
目的、目標及び実施計画
4,3,1で特定した項目について目的(中期目標)、目
標に展開し、実施計画を策定する
9
EA21とISO14001のシステム比較(2)
Do
EA21(エコアクション21)
6 実施体制の構築
4.4.1
役割・責任・権限を決める
役割・責任・権限を決める
7 教育・訓練の実施
4.4.2
4.4.3
苦情・要望等受付、対応、記録
環境活動レポートの公表を要求(中央事務局の
ホームページでも公開される)
9 実施及び運用
4,4,6
マニュアルは100人以上・複数サイト事業者への推
奨事項
運用管理
必要に応じて手順書を作成
取引先等への伝達
4.4.7
緊急事態への準備及び対応
緊急事態を特定し、手順を文書化し、定期的なテス
トを行う
緊急事態を想定し、手順を定め、定期的な試行・
訓練を行う
11 環境関連文書及び記録の作成・管
理
コミュニケーション
苦情・要望等受付、対応、記録
著しい環境側面についての公開・開示等は事業者
の判断に委ねられている
必要に応じて手順書を作成
取引先等への環境への取組みの要求は推奨事項
10 環境上の緊急事態への準備及び対
応
力量、教育訓練及び自覚
教育訓練のニーズの明確化
力量の確保
教育訓練の記録
教育訓練の実施を要求しているが、文書と記録ま
では要求していない
但し、規模の大きな事業者は教育訓練記録を要
求
8 環境コミュニケーションの実施
ISO14001
資源、役割、責任及び権限
4.4.4
4.4.5
4.5.4
文書類
文書管理
記録の管理
10
EA21とISO14001のシステム比較(3)
Check
EA21(エコアクション21)
12 取組状況の確認並びに問題の是正 4.5.1
及び予防
・取組状況を定期的に確認
4.5.2
・環境関連法規等の遵守評価
・問題があれば是正し、必要に応じて予防
4.5.3
(内部監査は100人以上の要求
事項)
4.5.5
ISO14001
監視及び測定
・鍵となる特性を定期的に確認
順守評価
・環境関連法規等の遵守評価
不適合並びに是正処置及び予防処置
・問題があれば是正し、必要に応じて予防
内部監査
・内部監査員による定期的な監査を実施
A
13 代表者による全体の評価と見直し 4.6
全体の評価を行い、環境目標、環境活動計画、
その他のシステムについて見直しを行う
環境活動レポート
マネジメントレビュー
計画・運用結果について経営トップは評価を行い、
環境方針、環境目的・目標、その他の環境マネジメ
ントシステムについて見直しを行う
-
記載内容は次の通り
・組織の概要
・認証登録範囲
・環境方針
・環境目標とその実績
・環境活動計画の内容
・環境活動の取組結果の評価、次年度の取組
・環境関連法規への遵守状況及び違反、訴訟
等の有無
・代表者による全体の評価と見直し
※中央事務局もホームページで公開する
11
EA21とISO14001のシステム比較(4)
ISO14001
ISO14000ファミリーとして豊富な規格等が
用意されている。(下記一例)
ISO14005(段階的適用の指針)
ISO14031(環境パフォーマンス評価の指
針)
ISO/TR14032(環境パフォーマンスの実施
例)
EA21
業種別ガイドラインが用意されている
・廃棄物処理業
・建設業
・食品関連業
・地方公共団体
・教育機関
12
EA21⇔ISO14001の移行
□ISO14001への移行方法
・環境マニュアルを作成する
・著しい環境側面を特定する
・教育訓練の記録を残す
・内部監査を実施する
□ISO14001からの移行方法
・全組織でない場合は、全組織に拡大することを決定する
・環境への負荷の自己チェックシートを用いてを環境負荷を把握する
・必須項目の二酸化炭素排出量削減、廃棄物削減(リサイクル)、排水量削減(節水)、
化学物質の削減・適正管理、グリーン購入、製品・サービスへの環境配慮に取組む
・環境活動レポートを作成する
13
まとめ
どの環境マネジメントシステムを選ぶかは自組織の判断で
基本的な要求事項はどのマネジメントシステムも同様
メリット・デメリットを考慮して自組織で判断を
ISO14001を考えている事業者もEA21からのステップアップをお奨め
審査で業務改善・作業改善・コストダウン等の指導を受けたいならEA21
がお奨め
認証取得だけを目的とする場合はISO14001がお奨め?
14
エコアクション21地域事務局大阪
〒552-0021 大阪市港区築港2-8-24
電話 06-6575-1521
FAX 06-6599-0607
Email: [email protected]
URL http://www.ea21-osaka.org
財団法人地球環境戦略研究機関
持続性センター
エコアクション21中央事務局
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2−14−18−4F
電話 03-6418−0370
FAX 03-6428−0380
Email:[email protected] URL http://www.ea21.jp
15