スライド 1

LZ圧縮回路の設計とハード・ソフト
最適分割の検討
電子情報デザイン学科
高性能計算研究室
4回生 中山 和也
2009/2/27
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研究背景と目的
・背景
-圧縮アルゴリズムは処理時間が長い
-通信の分野で、トラフィック軽減用に、
HTML・画像等を高速圧縮して送信したい
・目的
-ハードで処理、圧縮時間の短縮
-ハード・ソフト最適分割についても検討
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LZ圧縮の概要
・Zip LHA 等の圧縮プログラムに使用されて
いるアルゴリズム
・データを先頭から順番に符号化していく方
式。 現在注目している位置から始まる記号
列が、それ以前に出現していたかを探す。発
見された場合、圧縮情報に置き換える。
3
アルゴリズム
A
B
C
D
E
A
B
C
D
E
1.順にシーク。以前に同じ文字が出現していないか検索
Pointer
2.発見した場合、何文字前から一致したかをindexに記憶
Index
3. 残りの文字も同じかどうか調べる。Equalnumに一致文字数を記憶
Equalnum
結果
処理前 A
B
C
D
E
A
B
圧縮後 A
B
C
D
E
[
5
C
5
D
E
]
Index・Equalnum
4
処理結果
ソース
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"
26文字前のHTMLと6文字一致
(空白文字を含む)
圧縮後
ASCII文字を整数に変換し、
確認すると[ , ]は[25,6]
・ソース45kb→27kbに圧縮
実行クロックサイクル数(Mclock)
速度向上比
Cプログラム
235
1
Verilog記述
5.9
40
5
モジュール構成と回路規模
ソースファ
イル
Mem
Loop
圧縮
データ
Out
モジュール名
Mem
Loop
Out
total
処理内容
入力データの保持
圧縮処理
圧縮情報を出力
-
スライス数
303~3479
2147
1482
7108
6
ハード・ソフト最適分割について
回路規模とSW負荷
Out
1%
ハードウェア規模
(スライス数)
Mem
39%
Loop
60%
関数のCPU負荷割合
SW実行時の
負荷割合(%)
Total
7108
-
Mem
3479
39
Loop
2147
60
out
1482
1
分割案
分割パターン
ハードウェア処理
ソフトウェア処理
A
Loop,Out
Mem
B
Loop
Mem,Out
C
Loop,Mem
Out
D
Mem
Loop,out
7
まとめ
• LZ圧縮のハードウェア回路、ソフトウェアを作成
• ハードウェア化で40倍の高速化
• 回路規模・処理速度のトレードオフを考慮した分割案
の検討
• 分割して設計する場合、メモリの役割は最初からソフ
トで設計するのが良い
今後の課題
• FPGA上での動作検証、正確な速度を測定する
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