スペース重力波アンテナ DECIGO計画 IV

スペース重力波アンテナ
DECIGO計画 VI
物理学会 @奈良女子大学
2006年9月20日
川村静児,中村卓史^A^,安東正樹^B^,坪野公夫^B^,瀬戸直樹^C^,沼田健司^D^,田中貴浩^A^,青柳巧介^E^,我妻一博
^B^,阿久津智忠^F^,浅田秀樹^G^,麻生洋一^H^,新井宏二,新谷昌人^I^,井岡邦仁^A^,池上健^J^,石川毅彦^K^,石徹白
晃治^B^,市耒淨與,伊東宏之^L^,伊藤洋介^M^,井上開輝^N^,植田憲一^O^,榎基宏,戎崎俊一^P^,江里口良治^Q^,大石
奈緒子,大河正志^R^,大橋正健^S^,大原謙一^T^,奥冨聡^B^,鎌ヶ迫将悟^B^,河島信樹^U^,神田展行^V^,雁津克彦^A^,
木内建太^E^,桐原裕之^B^,工藤秀明^B^,國森裕生^L^,クラウス・ヴェルナー^L^,黒田和明^S^,郡和範^W^,苔山圭以子
^X^,古在由秀^Y^,小嶌康史^Z^,小林史歩^AA^,西條統之^AB^,坂井真一郎^K^,阪上雅昭^AC^,阪田紫帆里^X^,佐合紀
親^AD^,佐々木節^AE^,佐藤修一,佐藤孝^R^,柴田大^Q^,真貝寿明^AF^,杉山直^AG^,宗宮健太郎^AH^,祖谷元^AI^,高
野忠^K^,高橋忠幸^K^,高橋弘毅^AH^,高橋龍一,高橋竜太郎,高森昭光^I^,田越秀行^AD^,田代寛之^A^,谷口敬介^AJ^,
樽家篤史^B^,千葉剛^AK^,辻川信二^B^,常定芳基^AL^,徳成正雄^B^,豊嶋守生^L^,内藤勲夫^AM^,中尾憲一^V^,中川
憲保^B^,中須賀真一^AN^,中野寛之^AO^,長野重夫^L^,中村康二,西澤篤志^AC^,西田恵里奈^X^,丹羽佳人^AC^,橋本
樹明^K^,端山和大^AO^,原田知広^AP^,疋田渉^AE^,姫本宣朗^B^,平林久^K^,平松尚志^A^,福嶋美津広,藤本眞克,二
間瀬敏史^AQ^,細川瑞彦^L^,前田恵一^E^,松原英雄^K^,三浦純一^O^,蓑泰志^AR^,宮川治^AR^,三代木伸二^S^,向山
信治^B^,武者満^O^,森岡友子^X^,森澤理之^A^,森本睦子,森脇成典^AS^,柳哲文^V^,山崎利孝,山元一広^S^,横山順
一^B^,吉田至順^E^,吉野泰造^AM^
国立天文台,京大理^A^,東大理^B^,UCI^C^,NASA^D^,早大理工^E^,東大天文^F^,弘前大理工^G^,Columbia Univ.^H^,
東大地震研^I^,産総研^J^,JAXA-ISAS^K^,NICT^L^,Univ. of Wisconsin^M^,近大理工^N^,電通大レーザー研^O^,理研^P^,
東大総合文化^Q^,新潟大工^R^,東大宇宙線研^S^,新潟大理^T^,近大KLC^U^,阪市大理^V^,Harvard-Smithsonian^W^,お
茶大理^X^,ぐんま天文台^Y^,広大理^Z^,Liverpool JMU^AA^,Univ. of Southampton^AB^,京大人環^AC^,阪大理^AD^,京
大基研^AE^,大工大情報^AF^,名大理^AG^,AEI^AH^,AUTH^AI^,Univ. of Illinois^AJ^,日大文理^AK^,東工大理^AL^,無所
属^AM^,東大工^AN^,CGWA^AO^,立教大理^AP^,東北大理^AQ^,Caltech^AR^,東大新領域^AS^
DECIGO




DECI-hertz interferometer Gravitational wave
Observatory
日本の将来のスペース重力波アンテナ
LISAと地上検出器の狭間の周波数帯を狙う
連星からの重力波雑音が小さいため高感度が実現できる
LISA
DECIGO
LCGT
10-4
10-3
10-2
10-1
1
10
周波数 [Hz]
102
103
104
予備概念設計
ファブリペロー・マイケルソン干渉計
アーム長:1000 km
レーザーパワー:10 W
レーザー波長:532 nm
ミラー直径:1 m
ミラー質量:100 kg
フィネス:10
光共振器
光検出器
レーザー
光検出器
ドラッグフリー衛星
光共振器
ドラッグフリー衛星と干渉計制御
ミラーと衛星間の変位信号
衛星B
ローカル
センサー
衛星A
ミラー
スラスター
アクチュエーター
ミラー間の変位信号
スラスター
DECIGOの目標感度と重力波源
宇宙の膨張加速度の直接計測
膨張 +加速?
DECIGO
重力波
連星中性子星 (z~
1)
出力
ストレイン
テンプレート (加速していない場合)
実際の信号
位相遅れ~1sec (10年の観測)
時間
Seto, Kawamura, Nakamura, PRL 87, 221103 (2001)
DECIGOによる
ダークエネルギーの制限
中性子星連星までの距離‐赤方偏移関係から
モデルに制限⇒加速膨張(超新星と同じ)
・ 距離
チャープシグナルから、直接決定
・ 赤方偏移
host galaxy, host quasar を特定
角度分解能 ~10arcmin
~10arcsec
(1台)
(3台)
at z=1
予備概念設計に対する要求値
[輻射圧以外の力の雑音]
 鏡1枚につき 4x10-17 N/Hz
 (全体で 8x10-17 N/Hz)
 安全係数: 3
[周波数雑音] @ 1 Hz
 光源(初段の周波数安定化システムを含む)の周波数安定度: 1 Hz/Hz
 同相腕共振器長による周波数安定化ゲイン: 105
 同相信号除去比: 105
 安全係数: 10
[強度雑音] @ 1 Hz
 光源の強度雑音: 10-8 1/Hz
 差動腕共振器長の残留RMS: 2x10-11 m
 安全係数: 10
DECIGO実現へのロードマップ
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
予備概
念設計
R&D・概念設計・DPF予備設計
高度なR&D・予備設計
最終設計・試験・製作
観測
新特定領域
DECIGO
DPF 試験・製作
観測
DPF
Pre-DECIGO 設計・試験・製作
DECIGO
観測
PreDECIGO
LISA
LPF
ESA主導
LISA
無期限延期
BBO
2020-2025目標
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
特定領域へ
の申請
DECIGOによる
重力波天文学の
確立へ
特定領域:宇宙空間を利用した低周
波重力波天文学の開拓
A02:
パルサータイミング
A01:DECIGO
ア:パスファインダー
ア:那須
同時観測
要
素
イ:
シミュレータ
研究協力
イ:鹿島
理論予想・データ解析
X00:
総括班
理論予想・データ解析
A03:理論・解析
イ:
シミュレーション
開
ウ:
オ:
測距技術
スラスター
クワイヤーメント・インターフェース
調整
ア:
理論
技
術
の
エ:
ドラッグフリー
ウ:
データ解析
発
カ:
光源
キ:
周波数安定化
DPFの目的

DECIGOのための宇宙実証試験
–
–
–
–

衛星のドラッグフリー制御
レーザー光源とその安定化システム
レーザー干渉計(FP共振器)制御
クランプ・リリース機構
低周波の重力波観測
– BH準固有振動(105Msun, 1Mpc)
– 中間質量BH連星の合体(103Msun, 10kpc)
DPF

予備概念設計
– 共振器:l=10cm, M=1kg, F=100
– レーザー:P=100mW, 倍波
– 衛星:(70cm)立方、100kg

コスト・開発期間
– 8億円、5.5年

打ち上げ
– JAXAの小型衛星打上げ公募
地上シミュレータ


クランプ
上
下
に
振
動
フ
リ
ー
フ
ォ
ー
ル
領
域
変位
~2 m

フリーフォール状態を繰り返し
実現
0.1Hz以上で高感度の実現
力の雑音、クランプリリース
~1 sec
リ
リ
ー
ス
ホ
ー
ル
ド
リ
リ
ー
ス
ホ
ー
ル
ド
リ
リ
ー
ス
ホ
ー
ル
ド
時間
まとめ




DECIGOにより非常に頻度の高い重力波検
出が可能となる
それによりさまざまな新しいサイエンスが得
られる
特定領域への申請をする
要素技術の開発と、パスファインダーによる
実証試験