1.経営改善に役立つ「変動損益計算書」の考え方 1-1.商法・税法の決算書は経営者に役立たない! これは商法・税法が定める「損益計算書」です 損益計算書 Ⅰ 売上高 761,380,000 ① Ⅱ 売上原価 商品仕入高 7,461,000 材料費 285,273,000 人件費 123,921,000 外注費 127,565,000 償却費 16,633,000 消耗品費 12,704,000 修繕費他 49,632,000 623,189,000 ●この「損益計算書」から、 売上高が10,000,000円増えたら、 経常利益はどうなるか 分かるだろうか? ● 経常利益率= ② 57,711千円 =7.6% ① 761,380千円 ● だから、経常利益は760,000円増えて、 58,471,000円となる? 138,191,000 Ⅲ 売上総利益 Ⅳ 販売管理費 人件費 49,546,000 販売費 6,321,000 償却費 2,836,000 その他経費 Ⅴ 経常利益 21,777,000 ●この答えは誤りです。経常利益はもっと増えて、 62,024,000円となります。 80,480,000 57,711,000 ② ●つまり、株主総会や税務署用の決算書は、 経営者の意思決定には役立ちません。 参考データ:『TKC経営指標』(H12:自動車部品・付属品製造業/優良企業) 1 1.経営改善に役立つ「変動損益計算書」の考え方 ・ ・ 1-2.損益計算書を「変動損益計算書」に組み替えます これは商法・税法が定める「損益計算書」です これがFX2の「変動損益計算書」です 損益計算書 Ⅰ 売上高 変動損益計算書 761,380,000 Ⅱ 売上原価 商品仕入高 Ⅰ 売上高 761,380,000 Ⅱ 変動費 7,461,000 商品仕入高 7,461,000 材料費 285,273,000 材料費 285,273,000 人件費 123,921,000 外注費 127,565,000 外注費 127,565,000 消耗品費 127,704,000 438,690,000 償却費 16,633,000 Ⅲ 限界利益 消耗品費 12,704,000 Ⅳ 固定費 修繕費他 49,632,000 623,189,000 人件費(原価) 123,921,000 138,191,000 人件費(経費) 49,546,000 Ⅲ 売上総利益 Ⅳ 販売管理費 人件費 49,546,000 販売費 6,321,000 償却費 2,836,000 その他経費 Ⅴ 経常利益 21,777,000 販売費 80,480,000 57,711,000 328,377,000 6,321,000 償却費(原価) 16,633,000 償却費(経費) 2,836,000 その他固定費 Ⅴ 経常利益 71,409,000 270,666,000 57,711,000 参考データ:『TKC経営指標』(H12:自動車部品・付属品製造業/優良企業) 2 1.経営改善に役立つ「変動損益計算書」の考え方 1-3.限界利益率の管理が最も重要です! これがFX2の「変動損益計算書」です 変動損益計算書 Ⅰ 売上高 761,380,000 ① Ⅱ 変動費 商品仕入高 7,461,000 材料費 285,273,000 外注費 127,565,000 消耗品費 127,704,000 438,690,000 Ⅲ 限界利益 328,377,000 Ⅳ 固定費 人件費(原価) 123,921,000 人件費(経費) 49,546,000 販売費 16,633,000 償却費(経費) 2,836,000 Ⅴ 経常利益 ② 328,377千円 ● 限界利益率= ① 761,380千円 =43.13% ② ● まず、限界利益が4,313,000円増える。 ● 固定費は「期間費用」で変わらない。 ● だから、経常利益は62,024,000円となる。 6,321,000 償却費(原価) その他固定費 ●この「変動損益計算書」から、 売上高が10,000,000円増えたら、 経常利益はどうなるか 分かるだろうか? 71,409,000 270,666,000 57,711,000 ●正解です! ●この考え方が業績管理の基本です。 商法・税法が定める決算書の作成は、貴社の 顧問事務所にお任せし、経営のトップはFX2を 使って、業績改善に努力を集中しましょう! 3
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