データ構造とアルゴリズム論 第5章 整列(ソート) のアルゴリズム 平成16年11月9日 森田 彦 第1回目テスト結果 平均点=69.0 最高点=97(1名) 最低点=32(1名) 受験総数=135名 第1回目テスト得点分布 受験者総数=135名 最高点=97 最低点=32 平均点=69.0 45 40 度数(人数) 35 30 25 20 次回は挽回を! 10名います。 15 10 5 0 30~39 40~49 50~59 講評はHP参照 60~69 70~79 得点範囲 80~89 90~100 基礎課題提出状況(11/2) 平均提出数=21.7 (全課題数24) 基礎課題提出状況(11/2) 平均=21.7 120 100 度数(人数) 80 60 要注意! 40 20 0 0~5 6~10 11~15 16~20 21~24 提出数 約8割が21題以上を提出 応用課題提出状況(11/2) 平均提出課題数=13.0 応用課題提出状況(11/2) 平均=13.0/22 60 50 度数(人数) 40 30 20 10 0 0 1~5 6~10 11~15 16~20 20~22 提出数 11題以上提出は74% 全 て 提 出 し た 人 4 名 ソートとは? 幾つかのデータを、一定の基準(大きい順、 小さい順等)に従って並べ替える操作 昇順 (小さい順) 降順 (大きい順) アルゴリズム の宝庫 アルゴリズム論学習の山場! 本章(本日)の学習のねらい ① 基本的なソートアルゴリズムを学習し、その処 理の流れを理解する。 → バブルソート、選択ソート、挿入ソート ② 3つのソートアルゴリズムの効率について考 察する。 ③ ソートアルゴリズムを実際のプログラムに応用 する。 5-1 バブルソート 隣り合う2つのデータを比較し、「並べたい 順になっていなければ入れ替える」という 操作を繰り返す。 デモプログラム <処理の流れ-4つのデータの昇順の場合> A [1] [2] [3] [4] 10 9 12 2 ソート開始 10 9 12 2 A[1]>A[2]なので交換する。 9 10 12 2 A[2]<A[3]なので交換しない。 9 10 12 2 A[3]>A[4]なので交換する。 9 10 2 12 A[4]の値確定。 9 10 2 12 A[1]<A[2]なので交換しない。 9 10 2 12 A[2]<A[3]なので交換する。 9 2 10 12 A[3]の値確定。 9 2 10 12 A[1]>A[2]なので交換する 2 9 10 12 A[1],A[2]の値確定。→完了! アルゴリズムの特徴 A[1]~A[n]のデータをソートする場合。 データの末尾から順番に値が確定して行く。 A[n]→A[n-1],・・・,A[i],・・・,A[2] A[i]の値を確定するためには、A[1]~A[i]まで の比較が必要。→(i-1)回の比較 A[i] {i=n,n-1,・・・,2}を確定するために A[j]>A[j+1]の判定を{j=1~i-1}について行う。 2重のループが必要 → プリント p.75参照。 ※ A[0]~A[n-1]としている。 5-2 選択ソート <考え方-昇順の場合> 10 9 6 2 ソート開始時 10 9 6 2 最小値(の位置)を見つける 10 9 6 2 2 9 6 10 1番目のデータと交換する 1番目データの値確定 2 9 6 10 最小値(の位置)を見つける 2 9 6 10 2番目のデータと交換する 2 6 9 10 2番目データの値確定 という操作を繰り返す。 流れ図→p.83参照 5-3 挿入ソート 部分的に整列されている場合に効果的 例:A[1]~A[3]が整列済み(昇順) [1] [2] [3] [4] [5] 正しい位置に 余分な比較をし なくて良い。 A 1 2 3 9 5 A[4]を挿入 p.87の流れ図参照 1 2 3 9 5 A(3)<A(4)なので交換しない 1 2 3 9 5 A(1)~A(4)まで整列済み 1 2 3 9 5 A(5)を挿入 1 2 3 9 5 A(4)>A(5)なので交換する 1 2 3 5 9 A(3)<A(4)なので交換しない 1 2 3 5 9 ソート完了! 5-4 アルゴリズムの効率 比較回数と交換回数が少ないほど、効率 は良い。 全てのペアについて比較 一般に・・・ 選択ソート 比較回数N: Nバブル=N選択≧N挿入 交換回数N: Nバブル=N挿入≧N選択 (=n-1) 整列済みデータの場合は、逆転する場合あり バブルソートが最も効率が悪い。 挿入ソートが効率が良い場合が多い。
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