記憶起こし、記録作り 青山学院大学・人材教育開発センター 客員研究員 竹内俊彦 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 1 目的 旅行記作りの体験、記録作りのノウハウ公開 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 2 旅行記はエンタテイメントである 旅行記は、報告書などとはぜんぜん違う。 「報告書を読まされているみたいだ」というのは 悪口である。 エンタテイメントは、結果ではなく、過程そのもの も楽しめなくてはいけない。 面白いものを書くには、際限ない時間がかかる。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 3 あなたは旅行記を書くべき人間か? 旅行記を書いたところで、めったに実益はない。 あなたは忙しいビジネスマンなどではないか? だとしたら、たぶん他にやるべきことがある。 作家でもないかぎり、閑な人だけが書くべきだ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 4 旅行をした時期 2000年の12月21日~2001年1月8日、19日間 をかけてアメリカを旅行した。 エンタテイメントについて学ぶつもりだった。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 5 旅行記を書いた当時は? 当時は27歳で、博士後期課程を満期退学し、助手 になる直前だった。 ある高校で非常勤講師として教えていた。 その後、3月に旅行記を生徒に配った。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 6 旅行記の冒頭部(1) 「アメリカに行ってさ、エンタテイメントのシステムを知 りたいんだよ!」 僕は金槌を右手に、熱心に弁じていた。 「日本なんてさ、均質な社会だろ? しかも今、教えて る女子高生たちは、まあまあ頭もいいし、何を聞いても 笑う年頃だし、楽しませることは、それほど難しいわけ じゃない」 僕は高校でコンピュータの課外講師をしていた。2月 で課外講師は終わり、4月からは助手として働くことに なっていたのだ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 7 旅行記作成のコツ 旅行記を旅行日の前から始めること なぜその旅行をするのか、読者にはっきり示せるから 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 8 旅行記の冒頭部(2) 「でも…アメリカはねえ。白人がいれば黒人もいる。 信条だってぜんぜん違う。生活環境も知的レベルも、 なにもかも違う。 そんなアメリカ人たちを、強引に楽しませてしまうアメリ カのエンタテイメントって、すごいと思うんだ」 「どんなアメリカ人でも楽しませるなんて、こりゃ、芸 人の才能だけでできる問題じゃないよ。何かエンタテ イメントのシステムがあるはずなんだ」 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 9 旅行記作成のコツ 旅行の目的をはっきり決めること 目的を達成できるかどうかを中心に読めるから 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 10 旅行記の冒頭部(3) 「行くところはもう決めてある。 ・ニューヨークのミュージカル、 ・ロサンゼルスのハリウッド、 ・ラスベガスのショー、 ・あとシアトルのスターバックス第1号店とマイク ロソフト本社だ」 そして、あっという間に旅行3日前になり、旅行記はこ こから始まる。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 11 旅行記作成のコツ ひとりで旅行すること 面白そうなことがあったとき、身軽に動けるから 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 12 旅行の初日(1) 1999年12月21日(1日目) 朝8時に目覚める。母に自動車で新宿南口まで送っ てもらった。母は新大久保にキムチを買いに 行くとのことだった。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 13 旅行記作成のコツ 細かいことをすべてメモにとること ポケットに小型のノートを入れておくこと。 面白さは細部に宿るから。 ことに出発直後の心理状態は細かく書くこと 読み始めた読者は、まさに似た状態にいるから。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 14 旅行の初日(2) JRで秋葉原へ。秋葉原から上野まで歩いたのが大正 解だった。格安の海外旅行用品を売っている店が並ん でいるのだ。90円の時計もあったりする。 デジカメとMP3ウォークマン用の変圧器を買う。 目覚まし時計、小さなバック、貴重品入れ、 折り畳み傘も買う。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 15 旅行記作成のコツ 荷物は使い捨てできるものを多く持つこと できるだけ身軽になること。 盗難・紛失しても大丈夫なようにすること。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 16 旅行の初日(3) 京成で成田へ。出発の2時間前についたが、HIS窓 口の行列が長く、ヒヤヒヤした。 空港へは早めについた方がいい。 YHで作ったシティバンクのカードに1万円を入金。 アメリカでドルで下ろせるらしい。楽しみだ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 17 旅行記作成のコツ 読者の旅行の参考になることを書くこと 旅行記としてつまらなくても、アドバイスになるから。 具体的な数字(条件)を欠かさないこと。 荷物を半分に、持って行くお金を倍にすること 気分がずっと軽くなる。 保険をかけておくと、冒険がしやすくなる。 思い通りの行動ができるから。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 18 旅行の初日(4) 16時40分に飛行機に乗り、17時に出発。 12時間のフライトになる。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 19 旅行記作成のコツ 時刻にこだわること これは読者のためではない。 記憶起こしをする自分のため 現在、何をしているかだけでなく、目的も書くこと 読者を迷わせないため。 読者に今後の展開をある程度、予想させること 音楽と同じ。前奏があってサビがあり、終奏がある。 サビまで聞いたからもう聴かない、とはならない。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 20 旅行の初日(5) 機内食はとてもおいしい。 肉もサラダもつけ合わせのマッシュポテトも全部お いしい! アメリカとは仲良くやっていけそうだ。 機内で「地球の歩き方 NY」を精読する。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 21 旅行記作成のコツ 自分が興味を持っているものについては、異様 に詳しく書くこと 読者がはっきり意識しなくても、筆者がどんな人間な のかを伝えることができるから。 絵画でいうタッチやトーンにあたる。 なんとなくユーモアが生まれるから。 読者に行動を推測させやすくする(くまのプーさん)。 はちみつ好き、と強調しておくと、 蜂の巣をつつく → 災難 という図が浮かびやすい。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 22 旅行の初日(6) 長いフライトの後で、ようやくケネディ空港に着く。 やれやれという感じで入国審査に行くと、長い行 列。ずいぶん待たされる。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 23 旅行記作成のコツ 文章にちょっとした演出をすること 長いフライト → ようやく到着 やれやれという感じで入国審査→ずいぶん待たされ る。 読者に共感してもらうこと 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 24 旅行の初日(7) ようやく僕の番。 「Sightseeing!」と言おうと身構えていたが、 係員は何も言わず、あっさりパスポートに判を 押してくれた。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 25 旅行記作成のコツ 面白さを含めること 自分がした失敗こそ、他人が読むとおいしい。 心の中で思っただけの失敗は、自分しか書き留めら れない。絶対にメモること。 これは「面白いことがなかったとき」に欠かせな いテクニックである たとえば入国審査でトラブルがあれば、もっと面白 かっただろう。 インタビュー集の永沢光雄「AV女優」は参考になる。 インタビューを失敗したときのごまかしが絶品。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 26 旅行の初日(8) それから現金を手に入れるために、空港の銀 行窓口にTC(トラベラーズ・チェック。旅行用 小切手)を差し出す。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 27 旅行記作成のコツ 一般的でない言葉には、注釈を入れること 知人との会話時に、どの用語は一般的でないかを チェックすると良い。 みんな知っているだろう、と思っていたが、研究室の 後輩は知らなかった。 クレジットカード社会で、TCは珍しくなりつつある。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 28 旅行の初日(9) すると黒人係員が「~」という。 「手数料が~」と言っているのだが肝心のところが 分からない。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 29 旅行記作成のコツ ある程度、危ないネタでも書くこと 他人の偏見は、読者にはやはり面白いから。 フーリガンの日記は、まるっきり共感できないのに、め ちゃくちゃ面白い。 トラブル時の自分の困惑ぶりは、詳細に書くこと トラブルは非常においしい。 読者に自信を与えることができる。 共感を得ることができる。 他人への教訓・アドバイスにもなる。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 30 旅行の初日(10) こちらはとにかく20ドルのTCを2枚出す。すると係員 がもう1回「~50セント~につき~」という。 そしてガラス窓の貼紙をコンコンたたく。 「TCの両替は1枚につき50セントの手数料がかかりま す」 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 31 旅行記作成のコツ トラブルぶりを強調すること 擬音語、擬態語をたくさん入れること 「とにかく」「もう一回」など。 表現がリアルになる。 たくさん入れすぎると子供っぽくなる。 だが、それがいい。 心理状態を示すため、余計なところは省くこと (「すると、張り紙にはこう書いてあった」は省ける) 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 32 旅行の初日(11) あわてて「OK」と言ったが少し悔しかった。 だったら50ドルのTCを1枚出せば手数料を 節約できたのだ。 こうして、いきなり50セント損して旅が始まった。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 33 旅行記作成のコツ オチの解説は丁寧に 読者はめったに読み返さない。 平均して2回、オチを解説する必要がある。 単純に繰り返すと読者がバカにされたような気分にな るので、うまくつなげること。 ある程度の嘘を書くこと 張り紙は読めていたが、TCの取り出しが面倒だった。 それでは「英語ができない」というキャラと矛盾する。 そこで前に示したような物語に仕立てた。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 34 旅行の初日(12) まず空港からニューヨークの中心街に行く必要がある。 バスだと13ドル、地下鉄だと1ドル50セント。 どうせ7日間有効のパスを買うつもりだったので、地下 鉄に乗ることにした。 H.I.Sの空港案内には「ニューヨークの地下鉄 事情を熟知しているのでない限りお勧めし ない」と書いてあったが無視した。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 35 旅行記作成のコツ 引用部分を明確に 現場のメモをすばやく取ること 「」をつけ、一字一句も変えないこと。 情報源を示すこと。 手持ちの本なら、タイトルとページ番号を書くこと。 手持ちの本でないなら、デジカメをとり、面白かった部分はメモ にして、関連させておくこと。(時刻と場所) 「都合の良いごまかし」ぶりを書くこと ユーモアにつながる(太田胃散のCM)。 (酔っぱらいは嫌い、と言っていた私が、今朝は立派なトラギャル。 父の助言。太田胃散を飲む) 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 36 旅行の初日(13) 警備員に聞いたら「そこの人が立っているところで待 て」という。 2人しかいなかったが、そこで待っていた。 そうしたらそのうちの1人は、家族がマイカーで迎 えに来て、乗って行ってしまった。 残るはケンカの強そうな若い黒人と僕。 不安だ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 37 旅行記作成のコツ 視点を、全体と個人をうまく切り替えること ジョークやトラブルの記述で大事。 客観視した状況(青字)と、個人の視点(赤字)をすばや く切り替えること。 小林昌平・山本周嗣・水野敬也「ウケる技術」オーエ ス出版社が参考になる。 「客観視」のテクニック 「さあみなさん、ここにナンパで振られそうになって、 必死になっている男がいますよー! このままでは土 下座しかねない勢いだ!」 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 38 旅行の初日(14) ようやくバスが地下鉄の駅に着き、まずは一安心。 窓口で7日間有効の地下鉄フリーパスを買おうとした が、なにやら不吉な張り紙があった。 「コンピューターのダウンのため、トークンかメトロカー ドしかだめ」 ということが書いてあったが、 それを信じるほど僕は語学力に自信がなかった。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 39 旅行記作成のコツ トラブルについては書けても、安心したときの心 理は書き落としやすい そういうこともすぐメモすること。 「引用」ではなく「自分はどう解釈したか」を書け るのならば、思い切った書き方にすること 自己流の翻訳や、解釈、感想などは、そうだということ を断れば、思いきり現実をねじ曲げてOK。 面白さのためには、ある程度の下品さ、偏見を恐れな いこと。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 40 旅行の初日(15) そこで僕は係員に「7日間のフリーパスがほしい」とい うと「セブンが~」と難しいことをいう。 わからないので、もう1度「7日間のパスが~」と言った 途端「セブンティーン・ダラー!!」と怒鳴られた。 あとは17ドルか70ドルかの2択なので、な んとか解き、ようやく7日間のパスを入手した。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 41 旅行記作成のコツ 急に別のシチュエーションにしてしまうこと。 説明を聞いたとき ノリのいい友達がいたり、一人で面白おかしく書くとき などに有効。 「ああ、そういうオチか」 「ああ、そういうクイズか」 資料や本の感想を述べるとき 「まさか犯人が○○先生だったとは意外でした」 「最後に主人公がヒロインと別れるところが納得いか ない」 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 42 旅行の初日(16) 地下鉄のホームで待つ。 誰か日本人は・・・と思って周囲を見回したが誰もい ない。 5分後にようやく1人現れたが、そいつはダサイ黒 ぶちメガネと青いジャケットの、いかにもニュー ヨークについたばかりのお上りさんで、 こんな奴のそばにいたら僕までお上りさんに 見られてしまうと思い、離れて立っていた。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 43 旅行記作成のコツ 自分の小悪党ぶりを書くこと そのセコさが面白いから。 東海林さだおのエッセイが参考になる。 オチを強めるためのディティールは、メモにして おくこと。 いっけん報われない作業だが、とても重要。 話し上手な(ことにジョークが上手な)人の表現を注意 して聞いてみるとよい。 たとえばこのケースでは、「ダサくはなかった」かもし れないのだが、あえてそう書く。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 44 旅行の初日(17) ようやく地下鉄が来る・・・反対側のホームに。 僕の横にいた黒人青年がすごい勢いで走りだし、反対 側のホームに走っていく。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 45 旅行記作成のコツ 文章は頭から読むので、時間差を利用した演出 テクニックを使える このケースでは倒置法を利用している。 使用するメディアの特性を生かすこと。 何かつまらないことに必死な人は、それだけで 面白い なかなか「必死な」瞬間を目にすることはない。 そのような何かを見かけたら、描写する価値がある。 サバンナで走る獣を見たら、撮影するのと同じ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 46 旅行の初日(18) 僕も走りだして、ギリギリ間にあった。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 47 旅行記作成のコツ 旅行記を書くなら、一人旅のほうがいい 独断でスピーディな行動ができるから。 行動量が1.2倍、トラブルは2倍になる。 相談すれば、行動は遅くなり、トラブルは減る。 それでは読者にとって、つまらなくなってしまう。 荷物を減らすこと ときどき手紙を書き、コピーをとること。 毎日、旅行記を書くこと。 そうして、不要にした資料を捨てていくこと。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 48 旅行の初日(19) 30分ほどで終点につく… え? ええっ? 終点だと!? 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 49 旅行記作成のコツ 思ったことを、心の中の言葉そのままに書くこと は案外、難しい 平穏な心で見聞きしたことは、平常文で書く。 心が動いたときは、そのときの心理状態をそのまま言 葉にすること。 説明は淡々とすすめ、ここぞというところでカ ラーにすること。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 50 旅行の初日(20) コロンバス駅まで2時間くらいと書いてあったはずな のに・・・。 駅名を「地球の歩き方」で確認してびっくり。 僕は逆の地下鉄に乗ってしまったのだ! 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 51 旅行記作成のコツ 旅行記には仮説検証型が向いている 仮説をつぎつぎ立てて、それが裏切られる過程 を楽しむこと (西洋人は仮説検証型、東洋人は調査型) 何が起きても「まあ、そんなこともあるさ」では、旅行 記としてつまらない。 なぜそのように思ったのか、説明をしっかり入れること。 仮説が裏切られたら、その原因を調査すること そして、いちおうの結論を読者に示すこと。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 52 旅行の初日(21) 僕は逆ギレした。 あの、ホームでいきなり走りだした若い黒人 め! 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 53 旅行記作成のコツ おいしい「言葉」があるので、普段からストックし ておくこと。(逆ギレ) 読者が忘れてもOKなように、再び軽く書いて思 い出させる 「僕の横にいた黒人青年がすごい勢いで走りだし、反 対側のホームに走っていく」は7行前。 7行も前だと、読者はもう忘れている。 だから「ホームでいきなり走りだした若い」黒人と書く。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 54 旅行の初日(22) あいつがあんなに急ぐから、つられて走ってし まったではないか! もう奴は人間じゃない! アユだ! そして僕はひっかかってしまったもう1匹の アユだ! 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 55 旅行記作成のコツ 自分を棚に上げて人を責めること 客観的に見て面白いから。 ユーモアの本質 あなたはダメ。自分はもっとダメダメ。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 56 まとめ 旅行をしてから旅行記を書くのは難しい 旅行記をつくるために旅行をすること そのために、いくつかのテクニックがある 毎日3時間を旅行記書きにあてること。 旅行記は旅行の数日前から始めること。 旅行後の一週間を旅行記書きにあてること。 ひとりで旅行すること。 荷物を減らすこと。 そのために手紙を書き、コピーしておくこと。 2006年02月25日(土) 藤が丘地区センター ミーティングルーム1 57
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