対話型遠隔講義システムの開発 久長穣 村田孝子 立山紘毅* 刈谷丈治 山口大学総合情報処理センター 山口大学経済学部* 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 はじめに • 山口大学は3キャンパスから構成 – 吉田地区 – 常盤地区 – 小串地区 本部キャンパス 5学部 工学部系 医学部系 • 移動時間は車で片道1時間 • 遠隔講義システムを開発、導入 – 平成11年4月より運用開始 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 40km 2km 附属養護学校 10Mbps 附属山口中小学校 128kbps 吉田キャンパス 小串キャンパス 55Mbps 150Mbps 附属光中小学校 128kbps 常盤キャンパス 6Mbps 九州大学(SINET) 山口大学キャンパス間ネットワーク(平成11年7月1日) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 楔形教育の実施 • これまでの講義スタイル – 1年次(吉田地区) – 2年次以降(各地区) 一般教養のみ 専門教育のみ • 楔形教育 – 1年次(吉田地区) – 2年次(各地区) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 一般、専門教育 一般、専門教育 問題点 • キャンパス間の移動が必要 – 学生の移動は不可能 – 講師が移動している(困難) • 1コマの講義のため半日以上費やす • 同じ講義を複数回行う必要 – 全学共通の講義は各キャンパスでおこなう – 講師がキャンパスを巡回 • 単位を落とした学生への対応 – 講義開設キャンパスへ移動 • 前後開設講義が受けれない 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 遠隔講義システムの対話性 • SCS、放送大学 – 講師の一方的な教育 – 学生は受身 – 講師と学生の対話がおこない難い • 対話性を持つ講義システムが必要 – レスポンスシステムを導入(山口大学システ ム) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 導入の経緯 • 2キャンパス遠隔講義実験(平成9年5月) – 機械工学科1年生対象 – 機械工学概論 – 学生の反応 • 「これまでない講義スタイルで新鮮だった」 • 「資料を説明している講師の表情が伝わり分かり やすかった」 • 3キャンパス講演会(平成9年10月) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 コンセプト • 学生を個人として把握 – 学生がどの教室のどの座席にいるかを個人と して把握する • 双方向性の重視 – アンケート(小テイスト)と回答・集計により修学 状況の把握する。 • 対話性の重視 – 座席の把握と音声・映像の連携により、学生 個別に発言をもとめ、議論する。 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 遠隔講義システム • 構成 – AV教室システム – レスポンスシステム – 教室間通信システム • 教室 キャンパス 教室 吉田 大 130 大 中 大 中 130 58 146 50 常盤 小串 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 学生数(人) 講師 常盤キャンパス教室 学生カメラ 教卓 プロジェクタ 情報コンセント レスポンス端末 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 他教室 表示モニタ 教卓 モニタ 画像切替 スイッチ 画像編集器 書画 コネクタ 教師用端末 液晶タッチパネル 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 講師端末画面の座席表 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 カメラ • 講師カメラ – 固定式 – 黒板の場所を2台のカメラで撮影 – カメラ操作の補助者が不要 • 学生カメラ – 可動式(全景、学生個人を撮影) – ドーム型(学生にはカメラとは分かり難い) – レスポンスシステムと連動 • 講師画面上の座席をタッチすると該当する学生を ズームアップする。 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 レスポンスシステム • 双方向性・対話性の確保 • 講師と学生のリアルタイムコミュニケーション の実現 • レスポンス端末 – 各学生卓上に設置 • サーバ・講師端末 – レスポンス端末より集められた情報は教卓上の 講師端末画面上に表示される。 – 学生カメラと連動 – 画像切替器と連動 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 液晶表示装置 レスポンス端末 マイク 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 学生番号入力 アンケート回答 発言要求等 ネットワーク構成 • マルチキャストPVC接続 • 2画面送信、6画面受信(MPEG2:6Mbps/画面) 吉田地区 常盤地区 小串地区 M I N C S Y1 T1 K1 M1 Y2 T2 K2 M2 MPEG2 コーデック MPEG2 コーデック T1 Y1 K1 M1 MPEG2 コーデック T2 Y2 K2 M2 MPEG2 コーデック Y1 Y2 ATMスイッチ T1 T2 K1 K2 M1 M2 K1 Y1 T1 M1 ATMスイッチ 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 MPEG2 コーデック Y1 Y2 T1 T2 K1 K2 M1 M2 K2 Y2 T2 M2 M1 Y1 T1 K1 MPEG2 コーデック ATMスイッチ MPEG2 コーデック M2 Y2 T2 K2 MPEG2 コーデック 遠隔講義時キャンパス間トラフィック • 2教室参加講義(吉田、常盤) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 講義風景(憲法学) 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣 ビデオ まとめ • 創立50周年式典において運用 • 一般教育科目(憲法学)を開講 • 双方向性・対話性が実現できたと実感 – 100人以上の講義においても学生を名前で指名 • 今後の課題 – 学生の反応や効果について分析 – 動的なPVC回線の切替を実現 1999年10月8日 対話型遠隔講義システムの開発/久長穣
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