輪読 第5章 韓国における企業構造改革の展開 ~外国資本の影響と韓国的経営風土~ やまぐち しばた てい こばやし まちだ 発表の流れ 論点概要提示 章のまとめ 論点の説明 フリーディスカッション 論点概要の提示 歴史的・文化的に醸成されてきた 「経営風土」を無視して グローバルスタンダードに適応する 政策を推し進めるべきなのか? 韓国の事例における 「経営風土」 財閥 韓国的な経営風土 1、巨大企業群のほとんどが財閥 日本との共通点:家族・同族による封鎖的な所有支配 高度に多角化した事業構造 韓国的特徴: オーナー経営 独自の銀行部門を所有していない 2、公的には財閥は「大規模企業団」とよばれる。 3、コーポレート・ガバナンスの意味の相違→ 所有と経営の分離という前提の欠如 現在でも不十分 企業支配構造改革 前提 米国式ガバナンス構造の構築を目指す! 派閥内支援慣行の廃止 実際には、出席率も低いし、 決議に反対することも少ない・・・ 主要財務情報の公開 会長・企画調整室の廃止 社外理事選任の義務化 所有権構造改革 株式の分配が進んでいない 外国人株主の 比重増大 内部持分率の 若干の低下 市中銀行改革 前提 韓国の銀行は政府の強力な影響下にある 改革 企業としての自覚を持ち始める 政府からの協力要請の拒否 収益の創出を重視し始める 経営の透明化への努力 筆者としての結論 米国式経営の積極的導入政策は一定の成果を挙げた ただし 外国資本が逃げる 政府の介入政策、ちょっとやりすぎじゃない? 政府の介入にも限度 よって 政府の役割は、市場原理の維持にある 歴史的産物である「経営風土」は なかなか解消できない 経営課題に対しては財閥自体が自律的に意思決定すべき 質疑応答 不明点・質問受付中・・・ 分からないことがあったら、 ドンドン来てください <某Y町先生> もう一度、論点の提示 歴史的・文化的に醸成されてきた 「経営風土」を無視してでも グローバルスタンダードに適応する 政策を推し進めるべきなのか? 経営風土尊重 米国式経営推進 柳町さんの議論 金大中政策 柳町さんの考察 ●政府による経営内部への介入は外国資本の信頼を 損なう恐れがある ●民営化された企業の支配構造にどこまで政府が介 入できるかが大きな課題である 政 府 の 役 割 韓国的な経営風土を 無視してはならない! 市場原理の維持 *経営課題については多様性を認めたうえで個別財閥 次元での「自律的意思決定」に委ねるべきだ。 米国式経営推進の理由 所有+経営 ①株主の分散化(大半が個人) ②トップダウン=迅速な決定 ③業績により給与決定 所有 経営 消費者主権! 迅速な決定! 労働者に対する イ ンセンティブ! (韓国520社対象の調査によると) 外国人株式保有比率10%以上の企業は すべての指標で経営成果が確認された。 フリーディスカッション 歴史的・文化的に醸成されてきた 「経営風土」を無視してでも グローバルスタンダードに適応する 政策を推し進めるべきなのか? 経営風土尊重 VS 米国式経営推進
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