日本心理学会第65回大 1 会 ワークショップ organized by Dr Kimura コメント 「ファセット・アプローチの 魅力とパワー」 狩野 裕 大阪大学人間科学部 [email protected] 2 • Facet approach はもっと重視されてよい • 記述的多変量解析の手法は探索的 – いい加減な事後解釈をしてしまう可能性 • 検証的な方法論の提供は重要 – 解釈ための雛型がある – 演繹的に導かれる関係をSSAで検証・確定 – 検証型MDS? • Factor から Facet へ – SEMの言葉でいえばEFAからCFAへ 3 Facet • Facet Design – 調査対象者 – 調査内容 – Range • Facet Analysis – 尺度分析,SSA, etc • Facet Theory – 第一法則 – 第二法則 – 心理類型の法則 4 Range:人間行動の分類 • • • • • • Attitude Intensity Closure Involvement Norm Intelligence 5 第一法則 • 単調関係に関する諸法則 – 態度・知能・関与などの人間行動についての データは正の相関を有する • 無作為標本などの条件①~④は必要 • SEMでいう測定モデルか • 収束妥当性(convergent validity) 6 法則のための条件①~④ ① ② ③ ④ 態度(知能,関与等)の項目 同一対象に向けられた項目 被調査者は無作為に抽出 諸項目の内容意味が相互に 補完的(対立的でない) 7 心理類型の諸法則 • 多調関係に関する諸法則 – Intensity, closure, involvement はattitude に 関してU字,N字,M字型の多調関係を示す involvement closure intensity attitude attitude attitude 8 対応分析・数量化Ⅲ類 • Guttman 系列・Guttman 効果 – Intensity, closure, involvement – 分析をゆがめる厄介物 – 分析結果からこれを排除して解釈 • Guttman の考えとは違ってきているのか • この矛盾をどのように考えるべきか
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