∞Infinity 情報化の研究 1 ビジネスキーワードの研究 2006年3月11日 ∞Infinity ビジネスキーワードの研究 目次 はじめに ● ビジネスキーワード 年譜 ● 説明 P-1 1960年代 MRP 1978年 トヨタ生産方式の一部公開 ● 説明 P-2 1980年代 MRP Ⅱ 1980年代 リーン生産方式 ● 説明 P-3 1985年 バリューチェーン 1989年 ビジネス・インテリジェンス ● 説明 P-4 1990年代 ERP ● 説明 P-5 1990年代後半 CRM ● 説明 P-6 1990年代 SFA 1993年 One to Oneマーケティング ● 説明 P-7 1995年 ナレッジマネジメント 1983年~ SCM まとめ はじめに 1960年、「MRP」の考え方が登場してから以降、現在に至るまで様々な. 考え方・キーワードが紹介されて来た。 それらは時代の変化・要望により各々進化を遂げて、新しい考え方・. キーワードが紹介されている。 だが、「MRP」に始まり、「SCM」や「パーミッション・マーケティング」の考え方・. キーワードはそれぞれ独立したものではなく、お互いの考え方・キーワードを. 肥やしにして進化してきたものである。 ここでは、各々の考え方・キーワードを時系列的に並べて、それぞれが持つ. ポイントを捉える事により、どのように進化して来たのかを見る。 時系列的に並べる事により、「企業内・部門別」のレベルが、「企業全体」. 及び「顧客重視の考え方」のレベルに進化してきた事が見て取れる。 ビジネスキーワード 年譜 企業内 企業全体・ 対顧客にシ フト 市場の飽和 1960 ⇒ 1978 ⇒ M RP 生産 1980 ⇒ M RPⅡ 1983 SC M ⇒ 1985 ⇒ VC 1989 ⇒ BI リーン生産 M IT で 研究 トヨタ生産方式 一部が公開される 言葉が 登場 企業内 1990 ⇒ 1993 ERP 企業内 O to O 対顧客 C RM 対顧客 BPR 対顧客 広ま る 企業内 ⇒ KM 企業 全体 SFA 営業支援 BPR 対顧客 この時既に「 売れた分だけ生産する」 と云うシ ステ ムが創られていた 1997 JIT SFA 営業支援 ⇒ 1998 SC M ⇒ 1999 PM 対顧客 ロジ ステ ィクスはSC M の一部と定義 ⇒ 2000 1995 ~ 情報戦略の時代 データマイニング ビジネスキーワードの説明 P-1 ■ 1960年代 MRP material requirements planning 資材所要量計画 / 資材所要量計算法 ポイント1 企業業務の製造系の手法で発注必要部品数量を算出 JIT的考え方 + 適正在庫の考え方 ポイント2 生産停止防止、生産に必要となる部品の総量を算出、 有効在庫量と発注残 1970年代以降、急速に脚光を浴びる ■ 1978年 「トヨタ生産方式」 の 一部が公開される 既に、SCMやCFの考え方に似た考え方を持っていた ビジネスキーワードの説明 P-2 ■ 1980年代 MRP Ⅱ manufacturing resource planning 2 製造資源計画 ポイント1 製造に必要な資源計画や管理を統合的に行う ポイント2 資源要素、資材所要量計画 ■ 1980年代 リーン生産方式 lean product system / lean manufacturing マサチーセッツ工科大学において研究された ポイント1 日本の自動車産業の強さを探るため、トヨタ生産方式を研究 ポイント2 leanとは「痩せた」、「贅肉のない」の意味、この場合「ムダのない生産方式」 ビジネスキーワードの説明 P-3 ■ 1985年 バリューチェーン Porter‘s value chain 価値連鎖 ポイント1 調達/開発/製造/販売/サービス等の業務の中で価値とコストを 付加・蓄積していく連鎖的活動 ポイント2 顧客に向けた最終的な“価値” ■ 1989年 ビジネス・インテリジェンス business intelligence ポイント1 企業内外のデータを組織的・系統的に活用しビジネス上の各種意思決定に使う ポイント2 意思決定に有用な知識や洞察 ビジネスキーワードの説明 P-4 ■ 1990年代 ERP enterprise resource planning 企業資源計画 /経営資源計画 ポイント1 企業内資源を有効活用し経営効率化を図る 「実施系」 バックオフィス系アプリケーション ポイント2 企業内の経営資源(人員、物的資産、資金、情報)を有効活用 経営資源を企業全体で統合的に管理し、最適に配置・配分することで 効率的な経営活動を行なう (1)リアルタイムのマネジメント機能強化 (2)企業内における業務の統合化 (3)グローバル対応 ■ 1990年代頃から、市場が飽和状態になって行き、企業部門内レベルから 企業全体・対顧客レベルにシフトされて行く ビジネスキーワードの説明 P-5 ■ 1990年代後半 CRM customer relationship management 顧客関係管理 ポイント1 顧客との関係を有効に保つための戦略的な仕掛け フロントオフィス業務をカバー ポイント2 企業と顧客間に、長期的・継続的な「親密な信頼関係」(relationship)を 構築しその価値と効果を最大化し、顧客のベネフィットと企業のプロフィットを 向上させることを目指す総合的な経営手法 顧客個別対応:One to Oneマーケティング、パーミッション・マーケティング 顧客分析:優良顧客の差別化 > CRMが登場 顧客チャネル統合:SFA、顧客起点経営の出発点 ビジネスキーワードの説明 P-6 ■ 1990年代 SFA アメリカ 日本では1997年頃から sales force automation 営業支援システム ポイント1 営業支援のために使う情報システム ■ 1993年 One to Oneマーケティング ポイント1 顧客1人1人のニーズに合わせてアプローチを行う ポイント2 考え方やアクションはCRMに大きく重なるといえる ビジネスキーワードの説明 P-7 ■ 1995年 ナレッジマネジメント knowledge management 知識管理 / 知識経営 ポイント1 共有資産である“知識”の発見、蓄積、交換、共有、創造、活用を行う プロセスを体系的にマネジメントする ■ 1983年~ SCM supply chain management 供給連鎖管理 1983年 ブーズ・アレン・ハミルトンが初めて「SCM」という言葉を用いた 1998年 米国業界団体CLMが「ロジスティクスをサプライチェーン・ マネジメントの一部である」と定義 企業間で生産から物流、販売までの流れを一元化し最適化を図る仕組み。 「計画系」 ビジネスプロセスの全体最適を目指す戦略的な経営手法 ビジネスキーワードの説明 P-8 ■ 1999年 パーミッション・マーケティング permission marketing ポイント1 事前にパーミッション(許可・許容)を得た相手に許諾の範囲内で マーケティング活動する ■ ERP と SCM の共通の目的 「ビジネスプロセスの見直し」 と 「業務の再構築」 である 在庫を減らし、サイクルタイムを短縮し、顧客に価値を提供するためには プ ロセスを簡素化し、自動化し、供給パイプラインを短くしなければ ならない まとめ ■ 「ERP」 「SCM」 「CRM」 は、戦略的な企業活動のための情報の流れの. 骨格とも言える IT ソリューションである。 ■ これらのアプリケーションを組み合わせれば、「計画→調達→生産→販売 →物流→アフターフォロー」 といった企業の全プロセスをカバーできる。 ■ 3つの IT ソリューションを導入するにあたって最も重要なのは、それぞれ が何を意図したものかを理解し、その発想を日常の経営に根付かせること. ■ 1990年代までは、「企業の部門内(生産・販売等)」における業務を中心に. 進められてきたが、1990年代に入り「市場が飽和状態に陥った」。 これを乗り切るために、「企業全体」と「顧客ニーズを重視」した総合的な. 取り組みが必要となり、2000年からは、「情報戦略の時代」に突入した。 参考 @IT 情報マネジメント用語
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