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大学生防災講座
自主防災組織災害対応訓練
イメージTEN
平成26年7月31日
静岡県危機管理部危機情報課
イメージTENとは
災害時に自主防災組織がどのように対応し
たらいいかを具体的に考えるイメージトレーニ
ング
Image Training & Exercise of Neighborhood
参加者が自主防災組織本部の様子を時系列で疑
似体験
具体的で実践的な防災対策や災害対応を理解
参加者同士の交流や連帯感
イメージTENをスタート
I.
概要説明(約10分)
イメージTENの概要やねらいの説明
イメージする対象地域の地図を固定
グループメンバーの自己紹介
対象地域の地理的条件の確認
イメージTEN
II. 訓練上の役員、防災資機材の確認
(約5分)
自主防災組織役員の確認
防災資機材の品目と数量の確認
イメージTEN
III. 地震の発生条件の決定(約5分)
地震の発生条件
くじ引きの方法
地震発生
イメージTEN
IV. 地震発生後の本部開設(約5分)
自主防災組織の災害対策本部の設置
班員の人数確定
訓練開始前の説明
イメージTEN
V. 課題・情報付与(1~2時間)
課題・情報の付与
付与のタイミング
課題・情報の内容
課題・情報付与の所要時間
イメージTEN
VI. 振り返り(15~30分)
参加者の感想、反省、質疑応答
講評、解説
ゲームを始めましょう
それでは、いよいよ
実際にイメージTENを
体験してみましょう!
本日の条件
7月の木曜日、午後2時30分に
震度6強の強い揺れが
1分以上続きました。
その時の天候は晴れです。
地震発生
地震発生後の本部開設
自主防災組織の災害対策本部の設置
班員の人数確定
ここから5~10分間隔で課題や情報を付与する
ので、付与された課題ごとに、誰が、何人で、どこ
に、何を、いくつ持っていき、どう行動するのかを
話し合い、対応策を考えてください。
課題1 地震発生から約15分後
地域A内の被災状況が分からない。
自主防災組織はどう対処するのか、
具体的に考えよう。
(ヒント)
•誰が被災状況を確認するのか?
•地域住民の安否確認はどのように行うのか?
•各地の情報を自主防本部にどのように伝えるのか?
情報付与1 地震発生から約20分後
地域内の道路が10箇所、ブロック塀の倒
壊や電柱の転倒などにより通行できなく
なった。
通行不能箇所を各グループで自由に決
めて、適宜10箇所に「×」印をつけてくださ
い。
課題2 地震発生から約30分後
地域A内のB地点(地域Aの中心地点Xか
ら約200m西)で3軒の家屋が全壊している
との情報が入った。住人が生き埋めになっ
ているらしい。
自主防災組織はどう対処するのか、具体
的に考えよう。
(ヒント)
•誰が、何人で、救出救助に向かうのか?
•人集めはどうするか?
•人が集まったとして何をいくつ持っていくのか?
課題3 地震発生から約45分後
B地点の家屋倒壊情報に続き、C地点
(地域Aの中心地点Xから約200m南)でも1
0軒の家屋が全壊しているとの情報が入っ
た。B地点と同様、住人が生き埋めになっ
ているらしい。
自主防災組織はどう対処するのか、具体
的に考えよう。
(ヒント)
•複数の場所で同時に起きた?
情報付与2 地震発生から約50分後
風が吹いてきた。南西から北東方向に向
かっての風である。
課題4 地震発生から約1時間後
B地点やC地点での救出救助活動に取り
掛かった頃、地域Aの中心地点Xから南の
方角に、黒い煙が上がっているのが見えた。
おそらく、飲食店が立ち並ぶD地点(地域A
の中心地点Xから約300m南西)で火災が
発生したと思われる。
自主防災組織はどう対処するのか、具体
的に考えよう。
課題4 地震発生から約1時間後
(ヒント)
•誰が、何人で、消火活動に向かうのか?
•人集めはどうするか?
•人が集まったとして何をいくつ持っていくのか?
•消防水利は機能するのか?
•初期消火が可能とされる時間内に消火活動ができるの
か?
•初期消火以外に注意すべきことはあるか?
課題5 地震発生から約1時間30分後
D地点の火災が拡大し、延焼火災の危険
性が高まった。
自主防災組織はどう対処するのか、具体
的に考えよう。
(ヒント)
•まずは風下のエリアの住民をどうするか?
•誰が何をしたらいいのか?
•住民の安全を確保するためにどうするか?
課題6 地震発生から約2時間後
B地点で救出した人の中に、重い怪我をした人
が5人いるとのこと。うち一人は頭を強打して意
識不明、もう一人は外観上怪我はしていないよう
だが自力ではまったく歩けないという。さらに別
の一人は自分で歩くことはできるものの腕を骨折
している。他の二人は顔や頭から血を流している
が自分で歩くことはできる。
自主防災組織はどう対処するのか、具体的に
考えよう。
課題6 地震発生から約2時間後
(ヒント)
•誰が、何人で、応急救護を行うのか?
•誰から優先的に手当てが必要か、あるいは、搬送が必
要か?
•搬送はどうするのか(何を用意するのか)?
•どこへ搬送するのか?
情報付与3
地震発生から約2時間45分後
D地点で発生した火災は拡大したものの、
同街区内の26軒を全半焼して鎮火した。
幸いにも、商店や病院が建ち並ぶD地点の
北側及び東側の街区への延焼は免れた。
課題7 地震発生から約3時間後
地域内の各地から怪我をした住民がE小
学校のグラウンドに集まってきた。救護所
が開設されるはずだが、まだ医師・看護師
は来ていない。
応急救護をどうするか?具体的に考えよ
う。
(ヒント)
•そもそも怪我をしたら住民はどうしたらいいのか?
•救護所が開設されるまで誰が何をしたらいいのか?
•救護に何が必要か?
課題8 地震発生から約4時間後
多くの住民がE小学校に集まってきた。自
宅が壊れてしばらく生活できそうにない人も
多い。集まってきた人は、避難所(体育館)
を開けるように騒いでいる。
自主防災組織はどう対処するのか、具体
的に考えよう。
課題8 地震発生から約4時間後
(ヒント)
•避難所(体育館)の鍵は誰がもっているのか?
•誰の仕切りで避難者を受付するのか?
•誰が開設の作業を行うのか?
•開設に必要な物資はあるのか?どこに保管されている
のか?
•避難生活を希望する人は、どの人から受付するのか?
•早い者勝ちか?
課題9 地震発生から約6時間後
指定避難所であるE小学校には、時間の経過
とともに避難生活希望者が増えている。既に、体
育館内には30世帯80人ほどの人が入場してい
る。
そこへ、寝たきり高齢者を連れた世帯と精神障
害のある幼児を連れた世帯がやって来た。さら
に、ペットの犬(中型犬)を連れた世帯もやって来
た。いずれの世帯も避難所生活を希望している。
自主防災組織はどう対処するのか、具体的に
考えよう。
課題9 地震発生から約6時間後
(ヒント)
•避難所(体育館)の間取りは決めているか?
•災害時要援護者が利用を希望する場合どうするか?
•満員になってしまった場合どうするのか?
•ペットを連れて来た場合どうするか?
情報付与4
地震発生から約24時間後
B地点の救出救助、応急救護は無事終
了したが、C地点の救出救助は現在も続い
ている。
火災はD地点以外には発生していない。
E小学校では、救護所及び避難所が開設
され、地震発生直後の混乱はすべて収束し
た。
課題10 地震発生から約24時間後
自宅で生活している人の中に、水食料がなく
困っている人がいるらしい。また、10階建てのF
マンションの高層階に住む高齢者世帯の生活状
況が全く分からない。どうやら、停電でエレベー
ターが止まっていて、自室から出てくる様子がな
いらしい。
自主防災組織はどう対処するのか、具体的に
考えよう。
課題10 地震発生から約24時間後
(ヒント)
•自宅で生活を続ける人をどう支援するか?
•マンションやアパートの住人の安否をどう確認する
か?
•情報や生活支援物資は誰が発信・発送し、誰が届ける
のか?
振り返り
参加者の感想、反省、質疑応答
グループで対応したこと、課題となったこと、他の
グループに聞いてみたいことなどを話してみま
しょう。
講評、解説
おわりに
このゲームを通じて、自主防災組織の災害発生
時の役割、対応を確認しよう
大学では、災害対策本部はどこに設置?
だれが運営?学生はどう対応するの?
皆さんも自主防災組織の一員です。
災害が起きたら、地域の皆さんと一緒に活動
できるよう、日頃から顔の見える関係づくりを
しましょう!!
お疲れさまでした。