スライド 1

第3回FレックスTP作成WS
TP概要説明
および
初稿に向けての
共通アドバイス
仁愛女子短期大学
田中洋一
[email protected]
たなかえる
2014年3月6日(木)
@福井大学
1
ワークショップの目的
◇ティーチング・ポートフォリオ(TP)
◇TPの作成を通じた教育改善(業務改善)
→成果物よりプロセスが大事!
◇本ワークショップの評価と改善
→ワークショップ終了後にアンケートを送付します
→ご協力をお願いいたします
◇参加者の情報交換とネットワークづくり
2
TP(ティーチング・ポートフォリオ)とは
自らの教育活動(責任、理念、方法、改善、成果、
目標)
を振り返り、エビデンスで裏付けた、厳選された記
録 ・北米を中心に2,000以上の教育機関
で
「教育」評価ツールとして利用
特徴
付け
①内省(自己省察) ②エビデンスによる裏
③柔軟性
④厳選された情報の集積
・本文8~10ページ+添付資料
・メンタ―と共に、2日半で第3稿作
成
2008年中教審答申 「学士課程教育
の構築に向けて」 p.43に記載
3
文部科学省もTPの効果を認める
113大学(15%)
出典:文部科学省 大学における教育内容等の改革状況等について
(平成23年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1341433.htm
4
TPの広がり(作成ワークショップ)
北海道・東北
釧路高専, 苫小牧高専, 函館高専, 弘前大学
関東・中部
大学評価・学位授与機構, 芝浦工業大学,
東京都立産業技術高専, 公立大学協会, Fレックス
近畿・中国
大阪府立大学高専, 立命館大学, 広島大学,
山口県立大学, 摂南大学
四国・九州
愛媛大学, 徳島大学, 阿南高専, 高知高専,香川高専,
弓削商船高専, 佐賀大学, 聖マリア学院大学,
大分大学, 宮崎大学, 鹿児島高専
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TPの広がり(セミナー)
大阪府立大学高専, 愛媛大学, 佐賀大学, 阿南高専, 大分大学,
聖マリア学院大学, 千葉大学, 四国地区大学教職員能力開発
ネットワーク(SPOD), 愛知産業大学, 産能大学, 立命館大学,
大妻女子大学, 広島大学, 関西工学教育協会高専部会, 徳島大
学, 長野高専, 鶴岡高専, 大阪電気通信大学, 近畿大学, 秋田県
立大学, 東京高専, 兵庫県立大学, 釧路高専, 首都大学東京, 都
立産技高専, 鹿児島高専, 北陸先端科学技術大学院大学, 奈良
高専, 沖縄高専, 福島高専, 宮崎大学,鈴鹿高専,大阪府立大学,
函館高専,山口県立大学,豊田高専,サレジオ高専,宇部高専,大
阪国際大学,一関高専, 日本大学,有明高専,西日本工業大学,和
歌山高専,佐世保高専,摂南大学,明石高専,Fレックス(福井県大
学連携プロジェクト),鈴鹿医療科学大学,東北大学, 茨城キリ
スト教大学, 東北学院大学, 徳山高専, 茨城高専, 豊橋技術科学
大学, 名桜大学, 東京家政大学, 県立広島大学, 高知高専
6
TP作成の目的
・
教育改善(業務改善)
・知の共有
・情報発信
・昇進・採用、優秀教員賞など
教員の教育業績評価資料
「何のために作るのか」「誰が読むの
か」を、あらかじめ明確にしておく
7
TPの構造
基本
・教育の責任(何をやっているか)
・理念(なぜやっているか)
・方法(どのようにやっているか)
・成果(どうだったか)
・今後の目標(これからどうするか)
柔軟性あり
・他に「研究との関連」「改善のため
の活動」など
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教育改善を目的とする
TPの目次
1)教育の責任
2)教育の理念
3)目的、戦略、方法
4)シラバス/教材(配布資料、課題)の解説
5)授業を改善する努力
・指導法の刷新
・カリキュラムの改訂
・教育に関する学会/研究会への参加
6)学生による授業評価
7)学生の学習状況
8)短期/長期の教育目標
9)添付資料
9
評価を目的とする
TPの目次
1)教育の責任
2)教育の理念
3)教育の目的、戦略、方法論
4)学生の授業評価
5)同僚/大学執行部による授業参観の講評
6)大学内外の同僚による教材のレビュー
7)代表的かつ詳細な講義シラバス
8)学生の学習状況
9)教育に関する表彰
10)短期/長期の教育目標
11)添付資料
10
AさんのTPの目次
1.宣言
2.教育の理念
3.教育の責任
4.教育の方法
5.教育の成果
6.教育の改善
7.野菜栽培と学生教育
8.今後の目標
9.ティーチング・ポートフォリオのまとめ
添付資料
11
BさんのTPの目次
序
1、教育理念
2、教育の基本
2-1 なぜラグビーが教育に有効なのか
2-2 ラグビーで社会性がはぐくまれる理由
2-3 ラグビーから利他の精神を学ぶ
2-4 混合教育・技術者教育・ラグビー精神の融合
2-5 スペシャルオリンピックスの試み
3、教育の目標
4、教育活動の分野
5、教育方法
6、教育活動のアウトプット
7、教育活動の問題点と改善
8、今後の目標
9、添付資料
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CさんのTPの目次
1.教育責任
2.教育理念
3.教育方法
4.授業以外の教育活動
5.学生からの評価
6.学生の学習成果
7.FD(教員として)
8.FD(ファカルティ・ディベロッパーとして)
9.教育に関する外部資金獲得状況
10.今後の目標
13
DさんのTPの目次
はじめに
1.教育の責任
2.教育の理念:府立高専魂を芽吹かせること
・戦前から流れる技術者養成の心
・日本一の高専を造る
・校歌制定に垣間見える学生主体の教育
・高専祭による技術力を外部発信する気持ち
3.教育方法
4.授業評価および学習成果
5.チーム教育支援体制
6.今後の目標
資料
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EさんのTPの目次
1.教育の根っこは「保健師」
2.教員だけど「保健師」である私が、
今、ここで何をしなければならないのか
3.教員だけど「保健師」である私は、
今、ここで何をどうしているのか
4.教員だけど「保健師」である私が、
今、ここでしていることをどう変えてきたのか
5.教員だけど「保健師」である私が、
今、ここでしていることはどう評価されているのか
6.教員だけど「保健師」である私が、
今、ここでしていることは何を生み出しているのか
7.これからも、ここで教員だけど「保健師」で
あり続けるためにしなければならないことは何か
8.添付資料
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FさんのTPの目次
1.はじめに(TP作成の目的)―営業運転に必要な「回送」(回想)―
2.教育の責任―「営業エリア」―
3.教育の信念―「営業理念」―
4.教育の理念―「路線選定」―
(1)真の自律性を育てる
(2)高い専門性を育てる
5.教育環境(学習環境)づくり
(1)私の存在という教育環境づくり―「鉄ヲタ」の私―
(2)授業づくり―特別急行「発達と学習」号を例に―
(3)自主ゼミの展開-「トロッコ列車」―
6.学生による授業評価―乗り心地改善の「保線業務」―
7.学生の学習状況/進路―「営業係数」―
8.短期/長期の教育目標―「ダイヤ改正」および「線路付け替え」―
9.添付資料―「車窓」「車両部品」コレクション―
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第一稿作成にあたって
◇スタートアップシートは授業に関すること
を中心に記入するようになっています。
◇ぜひ研究活動、学生指導、学生相談、担任、
地域貢献、委員会活動等も入れて、先生の
本当に書きたいことを書いてください。
(エビデンスは気にしないでください)
◇今日の目標は、目次を作ることと、理念を
深く掘り下げることです。最低2ページは
何でもよいので書いておきましょう。
◇最初から書いていく必要はありません。
責任や方法から書いていくのも一つの方法
です。
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TPの全体イメージ
長期的目標
理念
教育の
責任
方法
改善
&
短期的目標
エビデンス
(方法)
エビデンス
(成果)
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スタートアップシートと
TPの目次
スタートアップシート
TPの目次
責任
4
理念
5-4、8
方法
5-1、5-2、5-3、6
成果
4-3、6(授業評価)、学生の受賞
改善
7
目標
9
19
二日目は
◇本文は、A4で8~10ページ(TP) です
(表紙は除く)。
◇でも、10ページをあまり気にせず、超えてもよい
ので、書けるだけ書いてみてください。
◇3日目に、理念-方法-(エビデンス)の一貫性を
意識しながら、整理していきます。
◇フォントサイズは11ポイント以上でお願いします。
◇ページ番号を振ってください。
◇ファイル名は、「tanaka-1-0306.doc」のように、
「名前-稿のバージョン-日付.doc」としてください
(稿のバージョンは1,2,3,・・・となります)。
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本ワークショップは
◇「TPワークショップ基準ver.1.1」に準拠して開催
しています。
◇「TPワークショップ基準ver.1.1」
7つの基準、4つの努力基準
◇ 基準5-1 修了証授与基準
修了証を授与する基準が定められていること.
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修了証授与基準
一、原則ワークショップの全日程に参加し、
ティーチング・ポートフォリオを10時間以上かけ
作成していること。
一、ティーチング・ポートフォリオの目次ができて
いること。
一、ティーチング・ポートフォリオに、原則
次の項目が記されていること。
1)教育の責任 2)理念 3)方法 4)成果 5)今後の目標
ただし、教育歴の浅い方については、4)成果は、今後ど
うするかについて言及されていればよいものとする。
一、最終日に、カバーシートを提出し、
プレゼンテーションをしていること。
一、メンターチームの承認を得ていること。
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お願い
◇メンターが個人メンタリングで、
メンティーの皆さんにいろいろ質問します。
◇個人情報に関することもお聞きする場合が
ございます(なぜ教員になったのか、前歴
等)。これは理念の掘り下げに必要なこと
で、よりよいTPを作成するためですので、
ご協力をお願いします。
◇個人メンタリングでお伺いしたことは、メ
ンター間では共有をいたしますが、ワーク
ショップ終了後は一切口外はいたしません。
では、皆さん3日間がんばりましょう!
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ミニワーク
目的
• 日頃の活動の理念・信念を明らかにする
• 理念・信念を軸に教育活動を俯瞰し,
気づきを得る
方法
• TPチャートの作成
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(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
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教育活動
昨年の(教育)活動について,
大きい付箋一枚に一つの情報をかいてください.
• 授業科目(科目名,人数,対象,必修/選択)
• 授業以外の活動(クラブ・サークル活動,市民講座,研
究室指導,カリキュラム開発,新任教員指導)
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(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
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(A) 具体的方法への
ふりかえり
日頃教育者(○○○)として教育活動において
• いつも行っていること
• 心がけて実行していること
• 大切だと考えて実践していること
をたくさん挙げ,大きい付箋1枚に一つ書いてください.
「考え」ではなく「行い」を書いて下さい.
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(A)の例
• 小テストを毎回している
• 新聞記事の紹介等,身近な例をとりあげる
• 配布資料を授業後もダウンロードできるよう
にしている
• できるだけ早く名前を覚える
• グループワークを課している
• 学生と飲み会を頻繁に行っている
• 授業開始・終了時間を厳守している
• 授業の冒頭に前回の復習を行う
• 学業に限らず学生の相談にのっている
• 最新の研究動向を積極的に紹介している
• 板書をとらせている
など
29
(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
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付箋のグループ分け
付箋を一枚手にとり,
「なぜこのようなことをしているのか」
について考えてください.その際,
「なぜ自分にとってこれが大切なのか」
「なぜ学生にとってこれが大切なのか」
「学生にどう成長してほしいのか」
「専門の学問をどのようにとらえているのか」
といった観点から考えてみるとよいでしょう.
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付箋のグループ分け
他の付箋についても同じことを行い,
似ている考えから行っている付箋を
グループにしていってください.
グループはいくつになってもかまい
ませんが2つ以上みつけてください.
グループは線で囲み
(A) に整列して貼って
ください.
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(B) 理念
(A)におかれた各グループの行動の根本に
なっている考えを大きい付箋にかき
(B)にはってください
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(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
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(C) 成果
理念にひもづいた実践を行って
得られた成果を(C)にあげてください.
大きい付箋一枚に一つあげて
ください.
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(C)の例
• 授業評価の評価が高い
• 学生が教育の成果を生かせる就職をした
• 学生が教育の成果を活かした進学先を選んだ
• 学生の学修の成果があがっている
• 卒業生との継続的な交流がある
• 学生が研究を学会で発表した
• ベスト・ティーチャー賞の受賞
• 同僚教員からの高い評価
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(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
37
(D) 教育力の幅・深さ
(D)のところに,
・教育力の維持・向上のために努力
していること
・自分の研究との結びつきなど,
これまでのふせんでとらえられてい
ないことについて大きい付箋に
あげてください.
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エビデンス
(A),(C),(D)について,これらを示す
ことの出来る根拠資料(エビデンス)
を同じ色の細い付箋に記入し,該当
する付箋に重ねてはって下さい.
はれない付箋があって
もかまいません.
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エビデンスの例 (A)
• 授業評価の対応項目/コメント
• 配布資料の現物
• ウェブサイトのスクリーンショット
• グループワーク課題資料
• 講義ノート
• 学生からのお礼の手紙/メール
• パワーポイント資料
• シラバス
• 学生から提出されたレポート
• 授業の様子の写真
• 試験問題
• 学生の研究発表原稿
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エビデンスの例 (C)
• 授業評価の項目/コメント
• 優秀なレポート
• 学生の進路
• 学生からのメール/手紙
• 学生の研究発表
• 学生の受賞
• 同僚教員の評価
• 上司の評価
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エビデンスについてのアドバイス
(A),(C),(D)の細い付箋のついていない
付箋のエビデンスを互いに考えてあげて
ください.考えたエビデンスは手持ちの
色の違う細い付箋に書き,大きい付箋の
上に重ねてはってください.
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短期目標
• 理念を具現化するための方法として,これから
行いたいと考えていることを色の違う大きい
付箋にかいて(A)にはってください.
• これから成果としてあげたいと思っていること
は(C)にはってください.
• (D)にはれることもあるかもしれません
• 「エビデンスをとる」ことが短期目標の場合は,
色の違う細い付箋にはってください.
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(E)これからどうする
(B’)なぜ
(B)なぜ
教
育
活
動
(A)
(C)どうだった
(D)
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(E) 目標
今後の目標を考えましょう.
理念実現に向けた中長期的な目標
をたててください.
一つにつき一つの大きい付箋を
使い,(E)に貼ってください.
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