大杉拓未 久富秀平 佐々木貴浩 池本洋平 4班 地井哲也 山間史園 荒木耕太 沼田恭佑 「ゲーム脳」という言葉が昔流行った。 言葉通り、ゲームが脳に本当に悪影響を及ぼ すのか気になったから。 森昭雄氏が、2002年の著作「ゲーム脳の恐怖」に おいて提唱した言葉。 テレビゲームに熱中している人の脳の前頭前野の 機能が低下することを指す。 ゲームに熱中しているとβ波が出ない場合があり、 認知症の脳波と類似しているため前頭前野の機能 が低下している、としている。 前頭前野は、脳の情動抑制や判断力などの重要な 機能を司る部位。 森氏が「独自に」開発した簡易型脳波計で脳 波を計測した。 簡易型脳波計を用いて前頭前野から出るα波、 β波のみを測定した。 波形は単調になり、認知症患者のものと類似 していた。 森氏の装置だとα波、β波しか測定できない。 脳機能低下をみるには、θ、δ波も測定しなく てはならない。 さらに、前頭前野以外の部位も測定する必要 がある。 ゲームをして波形が単調になるのは、単に ゲームに慣れているか、リラックスしている からである。 測定方法もおかしいので、異常脳波かどうか 判断できない。 オハイオ州Denison大学の研究者がおこなった実験によ ると、ゲームが脳に悪影響を与えるわけではないこと がわかった。 実験方法 ゲーム機を所有していない64人の男子児童を 2グループに分け、一方にはゲーム機を与え、 もう一方にはゲームを与えないままにしてお いた。 そして4カ月後、学力テストを行った。 結果 ゲームを与えられたグループは、ゲームを持 たないグループに比べて、読み書きの得点が 著しく低かった。 算数や、新しい問題への適応力や集中力の差 はなかった。 ゲーム機を持っている子が持っていない子よ り、勉強時間をゲームに費やしていた。 この実験の結論 点数が低かったのは、勉強する代わりに ゲームをプレイしたためである。 算数や、新しい問題への適応力や集中力の 差はなかった。 このことから、ゲームが直接脳に悪影響を 及ぼすことはないことが言える。 ゲーム脳が蔓延したのは、教育関係者に都合 がよいためであり、ゲームによる脳の悪影響 は証明されていない。 ゲームをしても脳に影響はないが、時間を考 えてプレイするべきである。 学校の成績が下がったのは、十分な勉強時間 をとっていなかったためで、ゲームが直接の 原因というわけではない。 簡易脳波計と光トポグラフィーによるゲーム脳の検証 http://tsuzuki.ise.ibaraki.ac.jp/TS_lab/soturon_resume/k awanami_resume.pdf Critique of Games >> 書評 >> 森昭雄『ゲーム脳の恐怖』 http://www.critiqueofgames.net/book_review/07.html RCT: video games can hamper reading and writing skills in young boys by displacing other activities http://scienceblogs.com/notrocketscience/2010/02/trial_ finds_that_video_games_hamper_reading_and_writing_skil .php ゲーム脳 -Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%8 3%A0%E8%84%B3
© Copyright 2024 ExpyDoc